モデルプレスのインタビューに応じた松村沙友理(C)モデルプレス

松村沙友理「人生が大きく変わった」瞬間 乃木坂46卒業の生田絵梨花らは「永遠に妹ちゃん」<「愛しい嘘~優しい闇~」インタビュー>

2022.01.02 17:00

2021年7月に乃木坂46を卒業し、モデルや女優として活躍する松村沙友理(まつむら・さゆり/29)が、女優の波瑠が主演を務める2022年1月期のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「愛しい嘘~優しい闇~」(1月14日スタート/毎週金曜よる11:15~ ※一部地域で放送時間が異なる)に出演。主人公と対峙する“意地悪キャラ”に挑戦する彼女に、役への思いや波瑠との撮影秘話、さらには乃木坂46卒業後の心境の変化などについて聞いた。

松村沙友理、“嫌がらせを繰り返す女性”役への思い語る

松村沙友理/「愛しい嘘~優しい闇~」より(C)テレビ朝日
松村沙友理/「愛しい嘘~優しい闇~」より(C)テレビ朝日
― 今回、松村さんは主演の波瑠さん演じる今井望緒に嫌がらせを繰り返す後輩・岡崎りえを演じるということですが、オファーを受けたときはどのような心境でしたか?

松村:「金曜ナイトドラマ」という枠はサスペンス・ミステリーやコメディなど面白い作品がたくさんあるという印象だったので、オファーを受けたときは本当に嬉しかったです。でも、台本を読んだときに「岡崎りえ」という役が難しそうだなと感じて、すごく不安になってしまったことを覚えています。

― どのような部分に難しさを感じたのですか?

松村:私は人生で「りえ」のように意地悪を繰り返す人を見たことがないので、どう演じて良いのかがわからなかったし、自分が演じている姿を想像することもできなかったんです。それに、これまで演じてきたキャラクターのことは全員好きになれたのですが、「りえ」に対しては初めて苦手意識を持ってしまって…。今回の役は好きになれないかもしれないという不安もありました。

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― その状態からどのように役作りをしていったのですか?

松村:自分では想像が難しかった部分を、現場で監督が細かく「りえ」という人物について説明してくださったり、「このセリフはこういう抑揚をつけると良いよ」「身振り手振りをしてみたら?」といった具体的な指示をしてくださったりしたことで、徐々にイメージが湧くようになったんです。

的確なアドバイスをもらったおかげで役に入り込めるようになったし、「りえ」を演じることのやりがいや面白さも感じるようになって。監督やスタッフさんから「『りえ』は松村しかいない」という言葉をもらえたときはすごく嬉しかったです。

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 役を自分のものにできたのですね。演じるうちに「りえ」というキャラクターを好きになることはできましたか?

松村:撮影を重ねても「りえ」のことはやっぱり好きになれません(笑)。でも、今回は「こういう子が身近にいたら嫌だな」と思ってもらえるような演技を目指しているので、今ではそれも1つの正解なのかなと思っています。

視聴者の方も恐らく「りえちゃん嫌いだな~」と感じると思いますが(笑)、それも含めて楽しんでいただけたら嬉しいです!

松村沙友理、波瑠から刺激 撮影現場の雰囲気は?

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 主演を務める波瑠さんとは初めての共演ということですが、波瑠さんに対してどのような印象を持ちましたか?

松村:波瑠さんは本当に綺麗で可愛くて優しくて…。最初にお会いしたときは、たとえ演技だとしてもこれから意地悪なんてしたくないなと思ってしまいました(笑)。

でも、撮影になると波瑠さんは望緒先輩になりきっていて、現場も一瞬で作品の世界になるんです。波瑠さんが作ってくださる空気感のおかげで私も「この作品の世界観なら何をやっても正解なんだ」という切り替えることができるので、本当に感謝しています。

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 松村さんが演技に集中しやすい環境を作ってくれているんですね。

松村:はい。それに、ドライと呼ばれる大まかなリハーサルの場ではちょっとしたアドリブを入れたり、笑わせてくださったりもするんです。「りえ」に攻撃されて望緒先輩が落ち込むというシーンのはずなのに、波瑠さんが言い返してきたときにはびっくりしてしまいました(笑)。

だけど、それも波瑠さんが望緒という役に入り込んでいるからこそ「本当はりえに言い返したい」という感情が出たのだと思うので、準備の初期段階から気持ちを作っている姿に刺激を受けたし、とてもかっこいいなと感じています!

松村沙友理、乃木坂46を客観的に観て思うこと

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 2021年は乃木坂46を卒業したり、女優として多くの作品に出たりと松村さんにとっては激動の年になったと思います。改めてこの1年はどんな年になりましたか?

松村:6月にグループを卒業して、ソロでの活動もたくさんやらせていただいて…本当に色々な経験ができた年でした。これから先、「人生が大きく変わった瞬間はどこですか?」と質問されたら「2021年」と答えるくらい変化の1年になったと思います。

― 乃木坂46を卒業してから約半年経ちましたが、心境の変化はありますか?

松村:乃木坂46のことを客観的に見られるようになりました。私はグループが結成された10年前から乃木坂46にいたので、メンバーだった頃は周りのメンバーがすごいということは理解していても、自分たちがすごい存在と感じたことはなかったんです。

だからこそ上を目指して頑張り続けられた部分もありますが、改めて外からグループを見てみると乃木坂46がどれだけ大きな存在になったのかを実感するし、「みんな、よくあんなに踊れるな…」と普通にびっくりしてしまいます(笑)。

― グループにいた頃は連続でパフォーマンスをしたり、たくさんの曲を覚えたりすることが当たり前だったんですね。

松村:はい。それに、私は1期生ということもあり、外から乃木坂46のコンサートを観たことがなかったので、2期生から4期生のみんなともまた違う感覚なんです。客観的にグループのことを見られるようになった今では、メンバー全員に「あなたは天才だよ!」と言いたい気持ちです(笑)。

乃木坂46年少組は「永遠に妹ちゃん」“お姉さん組”としての思い

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 2021年12月には1期生・生田絵梨花さんの卒業コンサートも開催されましたが、松村さんはご覧になりましたか?

松村:1日目の公演を現地で観ることができました!グループにいた頃は「メンバーの最後のコンサートは笑顔で楽しもう」という意識が強かったのですが、お客さんとして観ると寂しい気持ちの方が大きくなってしまって…。最後には「これから先、乃木坂46の生田絵梨花としてのステージは見られないんだ」という切なさでいっぱいでした。

― 客観的に観ているからこその感情ですね。コンサートでは、加入当時に中学生だった生田さん、齋藤飛鳥さん、樋口日奈さん、和田まあやさんの「年少組」4人が「お姉さん組」の楽曲を披露する場面もありました。松村さんは「お姉さん組」の1人ですが、パフォーマンスをご覧になっていかがでしたか?

松村:すごく感動しました。でも、パフォーマンス中にいくちゃん(生田)が「私たち、こんなにお姉さんになりました!」と報告してくれたときには、「お姉さん組」からしたら永遠に妹ちゃんだよと思ってしまって(笑)。

― いつまで経っても可愛い妹なんですね。

松村:はい!「年少組」のみんなは目に入れても痛くないくらい可愛いし、卒業してからも親のような目線で見守ってしまうんです。

みんなが今“お姉さんメンバー”として乃木坂46を引っ張っている姿を見ると、みんなの成長や10年間という時の流れを実感して感動するし、妹ちゃんたち尊いな~と思います(笑)。

松村沙友理、2022年の抱負は?

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス
― 最後に、松村さんの2022年の抱負を教えてください。

松村:2021年はたくさん面白い役や新しいキャラクターと出会うことができたので、2022年はもっと幅広い役に挑戦していきたいです!今回演じる「りえ」で、良いスタートが切れればいいなと思います。

― 難しい役にも挑戦していきたい気持ちが強いのですね。

松村:はい。視聴者の方から毎回反響をもらうことが嬉しいし、これまで演じた1つ1つの役が力になっていると感じるので、今は不安より期待の方が大きいです。2022年はファンの方が驚くような役にも挑戦できたらいいなと思います(笑)!

― 楽しみにしています!ありがとうございました。

(modelpress編集部)

松村沙友理(C)モデルプレス
松村沙友理(C)モデルプレス

波瑠主演「愛しい嘘~優しい闇~」

松村沙友理/「愛しい嘘~優しい闇~」より(C)テレビ朝日
松村沙友理/「愛しい嘘~優しい闇~」より(C)テレビ朝日
渦巻く“嘘”と“闇”、“愛憎”…。中学卒業から14年ぶりに開催された同窓会をきっかけに起こる「同級生“連続不審死”事件」を軸に、高速展開で二転三転していく本格ラブサスペンス・ドラマ。

人気女性マンガ、愛本みずほの『愛しい噓 優しい闇』を原作に据え、ドラマ版ではオリジナルのストーリー展開も用意。原作マンガとはまた一味違う衝撃の物語を紡ぎながら、視聴者を翻弄する。

松村沙友理(まつむら・さゆり)プロフィール

生年月日:1992年8月27日/出身:大阪府/血液型:B型/星座:おとめ座/身長:164cm

2011年にデビューした乃木坂46の1期生。「まっちゅん」「さゆりんご」の愛称で人気を集め、グループの選抜メンバーとして活躍。2015年にはファッション誌『CanCam』の専属モデルに抜てきされた。

2021年7月にグループを卒業後、TBS系ドラマ「プロミス・シンデレラ」に出演。動画配信サービス「Paravi」オリジナルストーリー「シンデレラ・コンプレックス」では主演を務めたほか、11月に公開された映画「ずっと独身でいるつもり?」にも出演するなど、女優として幅広く活躍している。

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