<ゆきぽよインタビュー前編>騒動後、涙を流した母親からの言葉・受け止められなかった誹謗中傷「離れていく方もいた」
2021.04.01 08:00
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3月25日、都内で行われた「ライザップ」のイベントに、約2ヶ月ぶりに公の場に登壇し再出発をしたモデルでタレントのゆきぽよ(木村有希/24)。
1月の報道後、「こんな自分の一面見たことない、というくらい落ち込みました」という空白の2ヶ月間で考えたこと、大きな挫折を味わったが「絶対死なない」と力強く語るほど、再び歩み出せた理由を聞いたロングインタビュー。【前編】
会見では冒頭に「この2ヶ月間はただ反省だけでなく自分と徹底的に向き合って、心と体を整えて来ました」「この仕事が大好きだなと改めて強く思いました。この仕事が本当に大好きなので、新しく生まれ変わったゆきぽよをどうぞよろしくお願いします」と頭を下げ挨拶。さらに終盤は「人って変われるんだと私がこれから証明していきたい」と大粒の涙を流して宣言。イベント後には囲み取材で報道陣の質問に直接回答した。
会見を終えた直後にモデルプレスの独占インタビューに応じたゆきぽよは、今年初だったというプレスイベント登壇を終えて安堵した表情を見せながら、家族の話になると思わず涙ぐむ場面も。撮影では笑顔を弾けさせ、以前と変わらない元気な姿を見せてくれた。
前編では、何度も「逃げ出したい」と思ったという会見を終えた直後の本音から2ヶ月間の精神的な変化、支えられた周りの人々の言葉、芸能活動への思いなどを語ってくれた。
リハーサルでは何回も「逃げ出したい、ダメだ、本当に無理かもしれない」と思ったんです。人前に立つのが怖すぎるし、世間が受け入れてくれるのか受け入れてくれないのか。でも、大勢のスタッフさんが目の前で働いてくれているのを見てこの方たちも私のために頑張ってくれているし、私一人が逃げたらこの方たちの努力や今日の早起きのとか全部無駄にしてしまうんだ、と思ったときにやっぱりやるしかないなと思って「もう絶対逃げない!」と思って逃げないでやりました。やり切ったなんて大きいことは言えないけど、伝えたいことは全部伝えられたから満足しています。
囲み取材は正直怖いですよね。厳しいことを言われる可能性も考えましたけど、この状況で言われないわけがないじゃないですか。何を言われても良いように覚悟してきたし、本当に何を言われても良いんです。自分の意志も固まっているし「私はこうです」と胸を張って言えるから何が来ても良いと思ったんですけど、覚悟を決めすぎた分、意外と皆さんの質問が優しかったです。
前と比べてお仕事が減ったなという感覚はもちろんあります。だってアラームかけないで寝られる日があるんですもん。前は本当に2ヶ月に1回休みがあるかないかだったので、今は十分お休みを頂けて体はバッチリ健康です。
2ヶ月間、テレビはあんまり見ないようにしていました。キャスティングを見れば大体どの番組に自分が呼ばれていたか分かるので、「このメンバーってことは多分私もいたな」とか「私だったらこう答えるな」とか「こう答えたら面白かったな」とか…“たられば”の考えばっかりしちゃうんです。だからしんどかったのであえて見ないようにしていました。ただYouTubeは見ていました。モッパンが好きです(笑)。この期間でパパラピーズさんを初めて知って大好きになりました。
会見でもお話したんですけど、報道を受けたときの最初の気持ちはずっと「私はしてないのに!」だったんです。「私は薬物やってない、私だって被害者。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」という気持ちでいっぱいでした。だけどやっぱり自分の人選びとか環境づくりの失敗が巻き起こしたことだし、人と一緒にいるのが好きなんですけど、だからって誰でも周りに置いて良いわけじゃないということ。自分が表舞台に立つ仕事をしてイメージを売っている自覚が足りなかったというのは間違いないし、そこまでの考えにたどりつくまでに数日時間がかかりました。「イメージ商売だし仕方ない」から「失敗を認めるのも大事なんだ」と失敗を受け止めることで学ぶことがあると気付いて、こんなに大きい失敗をすることはなかなかないし、失敗は経験と前向きに考えられるようになれました。
前向きに考えられるようになったのは本当に最近で、3月中旬くらいからかな。2月の間はずっと泣いていました。一番落ち込んでいたときは「こんな自分の一面見たことない」というくらい落ち込みました。泣いたり笑ったり感情が激しかったり、不安に押しつぶされて眠れなくなったり、何でもかんでも食べたくなったり、この2ヶ月間は辛かったし勉強になったし、本当に、本当に濃かった。多分死ぬときの走馬灯で流れてきます(笑)。でもいつかは「こうなって良かったのかもしれないな」と笑える日が来たら良いな。あの報道があって、この経験があったからこそ今私こうしているんだと思える日が来たらと本当に思います。
私、元々アンチって少なくて、もちろん厳しいご意見は真摯に受け止めていたんですけど、「死んじまえ」「消えてなくなれ」「死ね」とかそういうコメントだけは受け止められなくて一人でいられなかったので、収まるまでは実家に帰っていました。私の中でお母さんが一番の薬だったから。「最悪あなたの大好きなこの仕事がなくなって、周りが居なくなっちゃっても家族だけは絶対近くにいるし、傍にいるということは忘れないで」と言われて泣きました…(目に涙を溜めて)今でも思い出すと泣きそうです。
あと犬。犬ってね、すごいんですよ(笑)。人が泣いてると「なんで泣いてるの?」って励ましてくれるんです。うちの犬お喋りするんですけど「泣くな!」って言ってくれて。実家は横浜なので帰るというほどの距離じゃないんですけど充電できて、家族が近くにいてくれて良かったです。こういうときに地方だとコロナ禍もあるし、一人ぼっちだったらと考えたらちょっと恐ろしいなと思います。
今後について家族以外はもちろん芸能関係の方、同じ職業の方にも相談しましたし、励ましてもらったりしました。同じ業界で定期的に連絡を今でも下さる方もいます。芸能関係の人って「楽しく笑ってないと、楽しいことがやってこないよ」と皆言うんです。この業界を一歩俯瞰で見たときにめっちゃポジティブでめっちゃ明るくて陽気な人が多いなというのも改めて感じて、自分もそうであろうと思いました。
これからは、テレビはもちろん普通に仕事がしたいです。ずっとお休みしていたのでもう一生分のお休みは頂いた気分で、もういらないです。働きたい!
(modelpress編集部)
★インタビュー後編へ続く。
出身地:神奈川県
血液型:O型
身長:158cm
趣味:犬と遊ぶ
特技:歌うこと
日本人の父とフィリピンとスペインのハーフの母を持つクォーター。2012年に雑誌「egg」の読者モデルとしてデビュー。動画配信サービスVineにて再生回数6000万回を記録するなど、カリスマ動画クイーンとして人気を集める。
2018年、本家アメリカの「The Bachelor」スピンオフ企画「The Bachelor Winter Games(バチェラー・ウィンターゲームス)」に参加。そのキャラクターは現地でも話題を呼び、ニューヨーク・タイムズをはじめ複数のメディアに取り上げられた。そこでも反響は大きく「Bachelor in Paradise(バチェラー・イン・パラダイス)」にも日本人唯一の参加を果たす。
2019年1月には1st写真集「Yukipoyogram ゆきぽよ写真集」をリリース。同年のテレビ番組出演本数は200本を突破。同6月には、人気ラッパーSLOTHとコラボし「アイタイアエナイ」を配信リリース。モデル、タレント、アーティストとマルチな活動で活躍中。
ゆきぽよ「ライザップ」会見で約2ヶ月ぶりに公の場登壇
2019年5月に自宅で友人男性がコカインを使用し逮捕され、自らも捜査を受けたと報じられたゆきぽよ。会見では冒頭に「この2ヶ月間はただ反省だけでなく自分と徹底的に向き合って、心と体を整えて来ました」「この仕事が大好きだなと改めて強く思いました。この仕事が本当に大好きなので、新しく生まれ変わったゆきぽよをどうぞよろしくお願いします」と頭を下げ挨拶。さらに終盤は「人って変われるんだと私がこれから証明していきたい」と大粒の涙を流して宣言。イベント後には囲み取材で報道陣の質問に直接回答した。
会見を終えた直後にモデルプレスの独占インタビューに応じたゆきぽよは、今年初だったというプレスイベント登壇を終えて安堵した表情を見せながら、家族の話になると思わず涙ぐむ場面も。撮影では笑顔を弾けさせ、以前と変わらない元気な姿を見せてくれた。
前編では、何度も「逃げ出したい」と思ったという会見を終えた直後の本音から2ヶ月間の精神的な変化、支えられた周りの人々の言葉、芸能活動への思いなどを語ってくれた。
会見を終えた心境囲み取材は「何を言われても良いように覚悟してきた」
会見はすごく緊張しました。今までは緊張しないタイプだったので、こういうイベント登壇のお仕事で緊張せずにやってきた自分って能天気に生きてきたんだなと思いました。「こんなにフラッシュ浴びるんだ、そうだ浴びてたな」「こんなにカメラのレンズあったっけ?あったなぁ」とか一つずつ思い出して、楽しかったです。最初は怖かったけど始まってしまうと話すのが楽しくて「やっぱりこのお仕事が好きだな」と実感しました。リハーサルでは何回も「逃げ出したい、ダメだ、本当に無理かもしれない」と思ったんです。人前に立つのが怖すぎるし、世間が受け入れてくれるのか受け入れてくれないのか。でも、大勢のスタッフさんが目の前で働いてくれているのを見てこの方たちも私のために頑張ってくれているし、私一人が逃げたらこの方たちの努力や今日の早起きのとか全部無駄にしてしまうんだ、と思ったときにやっぱりやるしかないなと思って「もう絶対逃げない!」と思って逃げないでやりました。やり切ったなんて大きいことは言えないけど、伝えたいことは全部伝えられたから満足しています。
囲み取材は正直怖いですよね。厳しいことを言われる可能性も考えましたけど、この状況で言われないわけがないじゃないですか。何を言われても良いように覚悟してきたし、本当に何を言われても良いんです。自分の意志も固まっているし「私はこうです」と胸を張って言えるから何が来ても良いと思ったんですけど、覚悟を決めすぎた分、意外と皆さんの質問が優しかったです。
テレビは見ないようにしていた2ヶ月間
この2ヶ月間は定期的に撮影しているアパレルモデルのお仕事と、関東ローカル、北海道ローカルとか、テレビのお仕事も意外としていました。前と比べてお仕事が減ったなという感覚はもちろんあります。だってアラームかけないで寝られる日があるんですもん。前は本当に2ヶ月に1回休みがあるかないかだったので、今は十分お休みを頂けて体はバッチリ健康です。
2ヶ月間、テレビはあんまり見ないようにしていました。キャスティングを見れば大体どの番組に自分が呼ばれていたか分かるので、「このメンバーってことは多分私もいたな」とか「私だったらこう答えるな」とか「こう答えたら面白かったな」とか…“たられば”の考えばっかりしちゃうんです。だからしんどかったのであえて見ないようにしていました。ただYouTubeは見ていました。モッパンが好きです(笑)。この期間でパパラピーズさんを初めて知って大好きになりました。
「私はしてないのに!」報道直後の本音、そこから気づき始めた反省
会見でもお話したんですけど、報道を受けたときの最初の気持ちはずっと「私はしてないのに!」だったんです。「私は薬物やってない、私だって被害者。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」という気持ちでいっぱいでした。だけどやっぱり自分の人選びとか環境づくりの失敗が巻き起こしたことだし、人と一緒にいるのが好きなんですけど、だからって誰でも周りに置いて良いわけじゃないということ。自分が表舞台に立つ仕事をしてイメージを売っている自覚が足りなかったというのは間違いないし、そこまでの考えにたどりつくまでに数日時間がかかりました。「イメージ商売だし仕方ない」から「失敗を認めるのも大事なんだ」と失敗を受け止めることで学ぶことがあると気付いて、こんなに大きい失敗をすることはなかなかないし、失敗は経験と前向きに考えられるようになれました。
前向きに考えられるようになったのは本当に最近で、3月中旬くらいからかな。2月の間はずっと泣いていました。一番落ち込んでいたときは「こんな自分の一面見たことない」というくらい落ち込みました。泣いたり笑ったり感情が激しかったり、不安に押しつぶされて眠れなくなったり、何でもかんでも食べたくなったり、この2ヶ月間は辛かったし勉強になったし、本当に、本当に濃かった。多分死ぬときの走馬灯で流れてきます(笑)。でもいつかは「こうなって良かったのかもしれないな」と笑える日が来たら良いな。あの報道があって、この経験があったからこそ今私こうしているんだと思える日が来たらと本当に思います。
涙を流した母親からの言葉・受け止められなかった誹謗中傷
親も泣かせちゃいました。一人でいると辛くなるコメントとかも多くてそのことばっかり考えちゃうので、休みの日は実家に帰っていました。私、元々アンチって少なくて、もちろん厳しいご意見は真摯に受け止めていたんですけど、「死んじまえ」「消えてなくなれ」「死ね」とかそういうコメントだけは受け止められなくて一人でいられなかったので、収まるまでは実家に帰っていました。私の中でお母さんが一番の薬だったから。「最悪あなたの大好きなこの仕事がなくなって、周りが居なくなっちゃっても家族だけは絶対近くにいるし、傍にいるということは忘れないで」と言われて泣きました…(目に涙を溜めて)今でも思い出すと泣きそうです。
「離れていく方もいた」変わってしまった人間関係とそうでない人
今までやっぱりタレントという立場だと皆さんヨイショしてくれて、「ゆきちゃんゆきちゃん」ってちやほやして下さったけど、こうなった瞬間に離れていく方もいるので。でもそれって別に悪いことじゃなくて、その人の選ぶことだし、私ができなかった“人選”とか周りの環境づくりをされた結果だと思うので、それも受け止めました。でもやっぱり悔しくて、そんな中で家族の支えが一番大きかったです。あと犬。犬ってね、すごいんですよ(笑)。人が泣いてると「なんで泣いてるの?」って励ましてくれるんです。うちの犬お喋りするんですけど「泣くな!」って言ってくれて。実家は横浜なので帰るというほどの距離じゃないんですけど充電できて、家族が近くにいてくれて良かったです。こういうときに地方だとコロナ禍もあるし、一人ぼっちだったらと考えたらちょっと恐ろしいなと思います。
今後について家族以外はもちろん芸能関係の方、同じ職業の方にも相談しましたし、励ましてもらったりしました。同じ業界で定期的に連絡を今でも下さる方もいます。芸能関係の人って「楽しく笑ってないと、楽しいことがやってこないよ」と皆言うんです。この業界を一歩俯瞰で見たときにめっちゃポジティブでめっちゃ明るくて陽気な人が多いなというのも改めて感じて、自分もそうであろうと思いました。
芸能活動を諦めることは考えなかった
芸能活動を諦めることは考えなかったです。考える前に「恩返ししなきゃいけない」というのが最初に出てきたので、恩返しするには芸能を辞めちゃったら何もできないから。私から仕事取ったら何もないんです。これからは、テレビはもちろん普通に仕事がしたいです。ずっとお休みしていたのでもう一生分のお休みは頂いた気分で、もういらないです。働きたい!
(modelpress編集部)
★インタビュー後編へ続く。
ゆきぽよ(木村有希/きむら・ゆき)プロフィール
生年月日:1996年10月23日出身地:神奈川県
血液型:O型
身長:158cm
趣味:犬と遊ぶ
特技:歌うこと
日本人の父とフィリピンとスペインのハーフの母を持つクォーター。2012年に雑誌「egg」の読者モデルとしてデビュー。動画配信サービスVineにて再生回数6000万回を記録するなど、カリスマ動画クイーンとして人気を集める。
2018年、本家アメリカの「The Bachelor」スピンオフ企画「The Bachelor Winter Games(バチェラー・ウィンターゲームス)」に参加。そのキャラクターは現地でも話題を呼び、ニューヨーク・タイムズをはじめ複数のメディアに取り上げられた。そこでも反響は大きく「Bachelor in Paradise(バチェラー・イン・パラダイス)」にも日本人唯一の参加を果たす。
2019年1月には1st写真集「Yukipoyogram ゆきぽよ写真集」をリリース。同年のテレビ番組出演本数は200本を突破。同6月には、人気ラッパーSLOTHとコラボし「アイタイアエナイ」を配信リリース。モデル、タレント、アーティストとマルチな活動で活躍中。
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