<賀来賢人「今日から俺は!!劇場版」インタビュー>「なぞるようなことはしたくない」役者としての思い “相棒”伊藤健太郎と再共演熱望
2020.07.17 08:00
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7月17日より映画『今日から俺は!!劇場版』が公開。モデルプレスでは今回、“今日俺”キャストにインタビューを実施。Vol.1は、主人公・三橋貴志を演じる俳優の賀来賢人(かく・けんと/31)。連続ドラマがヒットし映画化となった心境や、役者としての思いを聞いた。
映画「今日から俺は!!劇場版」
2018年10月期に日本テレビ系で放送されたドラマ『今日から俺は!!』は、累計4000万部を超える西森博之氏のヤンキーギャグ漫画を実写化。『銀魂』『スーパーサラリーマン左江内氏』などヒット作品を手掛けてきた福田雄一と、福田が絶大な信頼を寄せる賀来による、斜め上を行き過ぎる抱腹絶倒のツッパリコメディードラマとして、老若男女問わず幅広い世代から人気を博し、日本中を席巻。放送時同クールドラマの中で視聴率がコアトップ独走するなど、輝かしい伝説を打ち立ててきた。
劇場版では、原作でも人気が高いエピソード“北根壊編”が描かれ、「どんな手を使っても勝てばいい」が信条の卑怯者だが、実は仲間想いのツッパリ三橋を賀来、三橋の相棒であり「曲がったやつには絶対負けない」が信条の正義感の塊、ツンツン頭のツッパリ伊藤を伊藤健太郎が演じ、ほか清野菜名、橋本環奈、仲野太賀、矢本悠馬、若月佑美、柾木玲弥、鈴木伸之、磯村勇斗らドラマを盛り上げてきた個性豊かな俳優陣総勢18名が誰1人欠けることなく映画に出演。
さらに、柳楽優弥、山本舞香、泉澤祐希、栄信など、新進気鋭のニューフェイスが参戦する。
賀来賢人「今日俺」映画化に「プレッシャーはもちろんありました」
― ドラマから1年半ほど空いての映画となりましたが、久々に金髪で撮影に挑んでいかがでしたか?賀来:やっぱりこの衣装を着てこの髪型だと、役にスッと入ることができました。キャストのみんなも変わってないですし、スタッフさんもドラマの時と同じ熱量で迎えてくれたので嬉しかったです。ただ、あの頃は気合いも入りまくっていたし、『今日から俺は!!』がここまで話題になるとは思っていなかったので、映画に対してのプレッシャーはもちろんありました。三橋はそこまでアクションがあるわけではないので、どちらかと言うとあのテンションに持っていくのが大変でした。
― 映画とドラマでは、やはり気持ち的に違うものがあったんですね。
賀来:ドラマのイメージや世界観が出来上がっていたからこそ、あれを超えないといけない、あれよりも面白くしたい、という思いがあったので、感覚的には違いました。
― 今回も三橋の変顔が印象的でした。
賀来:ありがとうございます(笑)。今回は福田さんから、“ねずみ男”というオーダーがあったので、それをまた1から作っていったのが大変でした。やっぱりあぁいう顔を作るのって、自分が今どういう表情になっているのかがわからないから、鏡を見ながらやらないと難しいんです。でもこれを機に、またひとつ技が増えました。
― 伊藤健太郎さんをはじめとした共演者の方と久々にお会いして、ドラマの時から関係性や印象の変化などはありましたか?
賀来:みんな、ちょっとずつレベルアップしているな、というのは感じました。落ち着いているし、堂々としているし、この1年半でみんなしっかりキャリアを積んだ感じはありました。
― 福田監督と事前に、「映画ではこうしていこう」というような相談などは?
賀来:相談はしてないですね。もうとにかく楽しもう、というスタンスでした。こっちは100で球を投げるだけだったので。
― お互いの信頼関係が成り立っているからこそですね。
賀来:そうですね。
― ドラマでは、5~6kg痩せて体作りをしていましたが、今回もしっかり体作りを?
賀来:体作りとしてはそこまではできなかったですけど、ドラマからの1年間がめちゃめちゃ忙しかったので、自然と痩せました(笑)。精神的にも少し疲れていて、このままのスケジュールだとちょっとしんどいな、と思っていたんですけど、いざこの現場に入ったら一気に気持ちが上がったというか、みんなに元気をもらえたんです。スタッフさんを含め、僕は現場でただ純粋にお芝居をすればいい、という環境を作ってくださっていたので、本当に助かりましたし、作品を作る上で本来こうあるべきだなということを、改めて学ばせていただきました。本当に何も気にせずに、お芝居だけに集中できました。
賀来賢人「なぞるようなことはしたくない」役者としての思い
― 『今日から俺は!!』のドラマが終わってからも、他の主演作が立て続けにあったと思います。ドラマを撮影していた頃は29歳で20代最後の作品となりましたが、30代になり役者としてご自身では今どのようなことを感じていますか?賀来:もう新人ではないし、何事もできて当たり前だと思うので、自分のやりたいことをやる時期なのかなと思っています。日々学ぶことはあるんですが、30歳を過ぎると役者をできる歳もリミットは限られてくるじゃないですか。1年に何本かしか作品ができない中で、何をやっていくかっていうのは本当に自分次第なので、本当に興味があってワクワクするような仕事ができたらいいなと思っています。なぞるようなことはしたくない。
― それを踏まえて、今後挑戦してみたい役柄があればお聞かせください。
賀来:挑戦してみたい役柄は特にないんですよね。何でもいいんですけど、クオリティも含めて自分が面白いと思えるようなことをやっていきたいです。いろいろなことに飛び込んでいきたいです。
賀来賢人、伊藤健太郎と“兄弟バディ”で再共演熱望
読者質問:三橋が適任の賀来賢人さんですが、三橋以外で演じたい『今日から俺は!!』のキャラクターはいますか?(女性/20代)賀来:伊藤!(即答)
― 伊藤は三橋と真逆で、コメディ要素があまりないですよね。
賀来:かっこいいじゃないですか、伊藤って。髪型は変だけど、なんかかっこいい、あぁいう男気のある役はやってみたいですね。あと相良もやってみたいな。見ていてうらやましいです。悪役も楽しそうだな、と思います。でもみんなが演じている姿を見ているから、それぞれにしかできないなと思います。
読者質問:変顔のレパートリーはどれくらいあるんですか?また、『今日から俺は!!』でよく賀来さんがされていたビーバーみたいな変顔のコツを教えてください(笑)(女性/10代)
賀来:ビーバーは超ムズイんですよ!習得するまでに1~2週間はかかって、結構顔が疲れるんです。
― それも鏡を見て練習したんですか?
賀来:しました。「まだ甘い、まだ甘い」って福田さんに言われたりして(笑)。とりあえず顔のパーツを中心に集めるっていうイメージでやるんですけど、それプラス、ビーバーなので歯を小刻みに揺らすということもしなきゃいけないんですよ。何かをかじっている表現なので、それは普通の人じゃできない技術が必要で、トレーニングが要ります。
― 顔が筋肉痛になりそうですね(笑)
賀来:なります。カットがかかった後はもう「はぁ、はぁ」みたいな(笑)。お子さんがビーバーの真似をしてくれたりするんですけど、やっぱり子供の方があぁいう顔をするのは上手いですね。
― 表情筋が豊かなんでしょうか。
賀来:たぶんそう(笑)
― 賀来さんご自身がお気に入りな変顔はありますか?
賀来:やっぱりビーバーじゃないですかね。一番最初にこだわった部分ではあったので。何にこだわってんだよ、って感じですけど(笑)
― 三橋の見どころでもありますよね。
賀来:そうですね。
読者質問:『今日から俺は!!』のキャストの中で、次に共演するとしたら誰とどんな関係性の役柄をやってみたいですか?(女性/50代)
賀来:健太郎と違うバディものをやってみたいですね。兄弟役とかもいいですし。
― どんな兄弟役になりそうですか?
賀来:仲が悪い兄弟とかいいかも。ちょっと繊細な話(笑)
― 『今日から俺は!!』とはまったく違った関係性ですね。
賀来:面白そうですよね。
読者質問:三橋はいつも金髪ですが、賀来さんが今までした髪型で1番お気に入りの髪型は何ですか?また、この先してみたい髪型はありますか?(女性/10代)
賀来:お気に入り!?昔、役でコーンローやったんです。あれは超かゆかったですけど、洗わなくていいから結構楽でしたね。1ヶ月に1回メンテナンスに行ってたかな。僕、基本的に髪型をセットするのが面倒なので、できることならずっと伸ばしていたいんですよ。髪質的にも短いと膨れちゃうから、長い方が良くて、理想はロン毛なんですけど、そうもいかないので。
読者質問:いつも決めているルーティーンは何かありますか?験担ぎみたいなことがあれば、教えてください。(女性/50代)
賀来:何に対してもそうですが、常に上手くいくイメージはしてます。成功することだけを意識しています。
― 最後に、改めて映画の見どころを教えてください。
賀来:僕も完成品を観たんですけど、最高にくだらなくて、そして最後にはかっこよく終わるという、『今日から俺は!!』のいいところが全部詰まっている映画でした。今は世の中が大変な時期ということもあったりして、何も考えずに笑える作品ってやっぱりいいな、と思いました。間違いなく『今日から俺は!!』を楽しみにしてくださるちびっこ、大人、もちろん初めて観る方にもとてもわかりやすいストーリーになっていますので、ぜひ楽しんでいただければ一番嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「今日から俺は!!劇場版」あらすじ
「今日から俺はつっぱる!」――時は1980年代。転校を機に、髪を金髪に変えてつっぱりデビューした軟葉高校二年生・三橋貴志(賀来賢人)。持ち前の運動神経とねじ曲がった性格で、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビを組んで、次々やってくる強敵を返り討ちにしていく毎日。三橋と友達以上恋人未満な赤坂理子(清野菜名)や、伊藤とラブラブな早川京子(橋本環奈)とのラブコメ的青春を謳歌したいのに、寄ってくるのはワルばかり…。三年になったある日、かつて二人が壮絶な戦いを繰り広げた不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることに。かなりの極悪高校で名の通った北根壊の番長は柳鋭次(柳楽優弥)と大嶽重弘(栄信)。彼らは、智司(鈴木伸之)と相良(磯村勇斗)という圧倒的な“頭”を失った開久の生徒に対して妙な商売を始める…。一方、怪しいスケバン・涼子(山本舞香)が今井(仲野太賀)に近づき…。それは、「今日俺」史上最大で最凶の波乱の幕開けだった―!
賀来賢人(かく・けんと)プロフィール
1989年7月3日生まれ、東京都出身。2007年に映画『神童』で俳優デビュー。以降、映画・テレビドラマ・舞台と多岐にわたり活躍。近年の主な出演作は、ドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(2019年、日本テレビ)、『死にたい夜にかぎって』(2020年、MBS・TBS)映画『AI崩壊』(2020)など。7月19日スタートの『半沢直樹』(TBS)にレギュラー出演。12月11日には映画『新解釈・三國志』の公開を控える。
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