蛯原友里「AneCan」時代に初めての葛藤と進化「今までの私が否定されているようだった」<モデルプレスインタビュー>
2019.09.12 12:00
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モデルの蛯原友里(39)がモデルプレスのインタビューに応じた。今年10月に40歳の誕生日を迎える蛯原のアニバーサリーブックとなる単行本2冊が、史上初の女性誌タッグを組んだ小学館『CanCam』と集英社『Marisol』から10月1日に同時に発売される。
蛯原友里、“エビちゃん”誕生から現在を凝縮したメモリアルフォトブック
小学館から発売されるのは、“エビちゃん”時代の作品を網羅したメモリアルフォトブック「YURI EBIHARA 2002-2019 THE DAYS」。『CanCam』『AneCan』『Domani』、そして今に至る“エビちゃん”が凝縮されている。「みんなが好きな、みんなが選んだエビちゃん」をテーマに、写真はファンからのアンケートを元に、すべて本人自らセレクト。記憶に残るエビちゃんスマイル、エビちゃんポーズ…その輝きをすべて詰め込んだ一生もののアーカイブとなるメモリアルブックとなっている。
蛯原友里の“今”を収めたフォト&スタイルブック
集英社から発売されるのは、ファッション誌『Marisol』のカバーモデルを務める現在の“蛯原友里”の魅力に迫った全編撮り下ろし、インタビューも収録のスタイル&フォトブック「YURI EBIHARA Here I am」。デビュー以降、常に第一線で走り続ける蛯原の、飾らない等身大の魅力に迫ったもので、南仏ロケで見せるリラックスした表情から、すべて私服でお届けする「1カ月間密着レポ」、そしてこれまでほとんど語ってこなかった美しさをキープする秘訣まで、全編撮り下ろし。また、40歳という節目を迎えた今、仕事への思い、年齢の重ね方、そして愛する家族についてのロングインタビューを収録している。
蛯原友里、2冊同時は「私にとってもサプライズ」
― 史上初の女性誌タッグを組み、2冊同時発売されると聞いて驚いたファンもたくさんいると思います。蛯原:そうですよね。「CanCam」「AneCan」「Domani」の専属モデル時代にお世話になった方から「40歳になるにあたって、自分の軌跡を記念に残したらどう?」と提案してもらったことがきっかけで、それなら小学館さんでやろうとなりました。でも、現在の「Marisol」の自分があるのは集英社さんのおかげなので、そのことを集英社の編集長にお話したら「ぜひ」と言ってくださって。やるなら一緒にやろうとなり、出版社の垣根を超えて、今回のタッグが実現しました。
― すごいですね!
蛯原:びっくりですよね。私にとってもサプライズでした。
― 「YURI EBIHARA 2002-2019 THE DAYS」には、これまでの蛯原さんが詰め込まれているそうですが…
蛯原:私もアーカイブ(写真)を振り返りながら、ものすごい量だなと思いました。17年間撮りためた約200冊、6万カット以上のデータから300枚まで絞ったり、読者投票でみんなが好きな写真を選びました。「CanCam」専属モデルに入りたてのおぼつかない私から、最近まであるのですが、私の好きなテイストばかりにならないように、一緒に振り返ってもらえる本にしました。一緒に時代を歩んだって感じてもらいたくて、メイクやファッションがどんどん変わっていく姿を見てほしいです。
― スタイル&フォトブック「YURI EBIHARA Here I am」は「今」ということでフランスで撮影されたそうですね。
蛯原:はい、フランスに行きました!今の自分を撮ってもらいたいという想いもあったので、リアルな私を残したくて。ファッションもですが、今私が大切にしているものや場所などを詰め込みました。あと、自分のお家でも撮影したんです。
― 今回は40歳という節目の出版になるわけですが、40歳を迎える心境はいかがですか?
蛯原:「40歳になるんだ」と思うくらいで、気持ちに壁はなくて。お仕事をして、子育てをしていたら、いつの間にか(この歳が)来ちゃったという感じです。でも、この本を見ると「ここまで育ててもらったんだ」って。若いときの“エビちゃん”から、どんどん大人になっている。それって自分一人ではなにもできなくて、一緒に作り上げくれたスタッフさんのおかげ。だからこの本を読んだときはジーンときました。
蛯原友里、「CanCam」から「AneCan」時代の葛藤を告白
― ここからはこれまでを振り返ってもらおうと思いますが、“エビちゃん”という名が知れ渡った「CanCam」専属モデル時代(2003~2009)はどうでしたか?蛯原:“○○OL”という企画があるのですが、先輩モデルさんの名前を使っていたのに、そこで自分の名前が使ってもらえたときはすごく嬉しかったです。スタッフのみんなと“エビちゃん”を築けたのはすごく思い出として残っています。宮崎から東京に出てきたばかりのなにも知らない私に、モデルのお仕事を教えてくれた場所でした。
― 当時はすごく多忙だったそうで…
蛯原:1日に5企画の撮影を行った日もありました。1つの企画につき、100回着替えることもあったので、早着替えは得意です(笑)。でも、そのときは引っ張ってくれるみんなに頑張ってついていこうと必死でした。スケジュールは大変でしたが、無我夢中になれた時期だったなって改めて思います。毎日仕事をして、終わったあとは一緒にご飯を食べたりした仲間なので、小学館さんに来ると「あのときああだったよね!」っていろんなことを思い出します。
― そんな「CanCam」時代を経て、「AneCan」専属モデル(2009~2016)に突入するわけですが…
蛯原:そのときは、自分の中ですごいプレッシャーでした。「CanCam」のときの“エビちゃん”から、「AneCan」ではどんどん“進化したエビちゃん”が求められるようになりました。だから、新しい蛯原友里を作らなきゃって、自分の中で「“エビちゃん”じゃない自分ってなんだろう」って、もどかしさがあって。笑い方ひとつもそうで、今までの私がちょっと否定されているような気がしました。
― 葛藤していたんですね。
蛯原:そうですね。ただ大人っぽいメイクをして、大人っぽい洋服を着れば、「AneCan」っぽい蛯原友里になるじゃんって思っていたんですけど、そんなうまくいかず、なにが正解かわかりませんでした。
― それからどうしたのでしょうか?
蛯原:でもやるしかなかったんです!肌荒れしたり、自分でもストレスが溜まっているとわかったのですが、まずはポーズから変えていったら、表情とかいろんなことが自然とできるようになりました。だんだん自分でも掴めるようになり、「AneCan」の蛯原友里を作っていけたんだと思います。
― 「AneCan」突入期が、モデルとして大きな壁があり、大きなステップになったんですね。
蛯原:当時は「プレッシャーだな…」って感じていたのですが、今となってはそれをチャンスに変えられたなって。新しい私に気づけたなって、すごくありがたい経験をさせていただきました。
― そして次は「Domani」専属モデル(2015~2017)ですね。
蛯原:今までは“蛯原友里”というキャラクターとしてやってこられたのですが、「Domani」では洋服のテイストがガラリと変わるので、これまで以上に“モデルであること”に徹するようになりました。この頃もやっぱり、モデルのお仕事が楽しいから頑張ることができていましたね。
蛯原友里、出産後の変化を明かす
― 2009年12月に結婚して2015年に第1子を出産されたわけですが、モデルのお仕事に変化が出たのでしょうか?蛯原:変わりましたね!モデルというより、一人の女性として、考え方が変わりました。
― どのように変わったのでしょうか?
蛯原:子どもが生まれてからは、育児や家事と仕事との両立でいっぱいいっぱいで、自分一人の時間はまずなくなりました。最初はバランスをとるのが難しかったのですが、今は徐々に慣れてきました。
― 出産後すぐ息子さんとの2ショットを公開されていて、「ママの顔になっている」って印象的でした。
蛯原:確かに、「表情変わったね」って言われていました。柔らかくなったってヘアメイクさんにもよく言われます。
― 仕事と子育ての両立はいかがですか?
蛯原:初めは大変でしたが、今は結構楽しいというか。旦那さんもわかってくれて、お互い助け合いながらできています。
蛯原友里、美の秘訣とは?
― 蛯原さんの変わらぬ美の秘訣も気になります。蛯原:よく周りには「一番の長所はポジティブなところ」って言っていただいています。だから、笑うことが大事かな(笑)。
― 辛いときもあると思いますが、切り替え法はあるのでしょうか?
蛯原:現場に行ったら、好きなスタッフさんに会える。私はそれだけで元気になります。あとは、シンプルですがよく寝ること。
― 蛯原さんにとってきれいになることとは?
蛯原:気にしないことだと思います。「ここが~」とか、「このシワが~」とかあんまり気にしないでいることってすごく大事だと思っています。だから、スキンケアとかもシンプル。シンプルなぶん、一つ一つを丁寧にやることを心がけています。
― 気持ちがすごく大事なんだとわかりました。
蛯原:私はもともと考え込まないタイプなのかもしれません。落ち込んでいてもすぐに忘れるというか、とりあえず行動してみようって。
スタッフ:友里ちゃんは明るくて周りの人をハッピーにする人なんです。こんな人は本当に会ったことがないんです。
蛯原:ありがとうございます!
蛯原友里「一生モデルでいたい」
― 蛯原さんにとってモデルとはなんですか?蛯原:今の私の居場所なんだと思います。ただ好きなことをやっているだけ。それ以外のことが苦手なのもあるかもしれませんが、一生モデルでいたいなと思います。
― もうすぐ40歳になるわけですが、次は50歳のモデルとして蛯原さんが活躍するのを楽しみにしています!
蛯原:そこまで続けられたらいいですし、是非そのときも見てほしいですね。今これだけ素晴らしい環境でお仕事させていただけるのは、本当にありがたいので、このままみんなと続けていけたらいいなと思います。あとは、歳を重ねて、容姿だけでなく、中身も素敵な女性になりたいなって思っています。
― 今のままでも、蛯原さんの素敵さは十分伝わってきます。
蛯原:嬉しいです!ありがとうございます!
蛯原友里、夢を叶える秘訣を語る
― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。蛯原:夢というのはとにかくハッピーでないといけないと思っていて。だって辛いことに向かって誰も前に進みたくないじゃないですか。楽しいことを常に考えて、楽しいことに向かっていくと、自分にダメなことがあっても、自分が前に進めるチャンスだから成長できるんじゃないかな。自分一人だとできないことがあるけれど、みんながいると叶うし、助けてくれる。だから、周りと一緒にハッピーになりながら、夢のために前に進んでいってください。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
#蛯原友里 さんからモデルプレス読者にメッセージ💓💗💞40歳を記念したアニバーサリーブック2冊が同時発売🥰
— モデルプレス (@modelpress) 2019年9月12日
▼インタビュー記事はこちらhttps://t.co/VCTed3QYeY pic.twitter.com/5I5aSsRjMa
蛯原友里(えびはらゆり)プロフィール
1979年10月3日宮崎県生まれ。「CanCam」「AneCan」「Domani」専属モデルを経て、2019年から「Marisol」のカバーモデルを務める、日本を代表するモデル。2014年ハーバルセラピストの資格を取得。CM出演多数。2018年12月よりNHK「8Kなび」ナビゲーターを務める。蛯原友里 出版記念イベント
2019年10月6日(日)13:00/15:00 HMV&BOOKS SHIBUYA2019年10月13日(日)13:00 TSUTAYA EBISUBASHI
【Not Sponsored 記事】
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