新田真剣佑&北村匠海「受け止めてくれる相手が匠海でよかった」「ストイックなまっけんだからこそやり遂げられた」久々共演で見せた強い絆<モデルプレスインタビュー>
2019.01.22 18:00
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映画『十二人の死にたい子どもたち』(1月25日公開)に出演する俳優の新田真剣佑(22)と北村匠海(21)が、モデルプレスのインタビューに応じた。今作はベストセラー作家・冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説を『SPEC』などで知られる堤幸彦監督が実写映画化。安楽死を求め廃病院に集まった12人の未成年たちに巻き起こる未体験・密室サスペンスゲームが描かれ、新田は5番・シンジロウを、北村は9番・ノブオを演じている。
新田真剣佑&北村匠海2ショットインタビュー
― お二人とも原作は出演が決まる前からご存知でしたか?北村:読んでいました。すごい好きな作品でした。
新田:僕も知ってました。
― オファーをいただいたときは、どういった心境でしたか?
北村:まず本当に映画化できるのか、というところですよね。タイトルから読み取れるように本当に難しい題材なので。同じように密室で話が進んでいく映画だと『人狼ゲーム』とかも僕はすごく好きなんですけど、それとはまた違った密室ならではの会話劇があって、今回携われたことがすごく嬉しかったです。
新田:うん。全く新しいタイプの密室ゲームだよね。
― 原作を知っていたお二人ですが、やってみたいと思っていた役に配役されたのでしょうか?
北村:はい。僕は本当にノブオをやりたかったんで嬉しかったです。
― 新田さんは?
新田:僕もそうです。楽しんでシンジロウを演じてましたけど、もう少しセリフが少なかったらな(苦笑)。
北村:(笑)。めっちゃセリフ多かったもんね。
― キャストが発表された際には、「この集団安楽死というミッションに参加することになったらどうすると思いますか?」という質問に対して、新田さんは「参加しない」、北村さんは「全うしたい」と答えていらっしゃったんですけども、その理由とお互いの意見をどう思うか、改めてお伺いしたいです。
北村:この作品のような事件が起きてしまったら、きっとすごく考えるとも思うんですけど、多分すごいエネルギーを使ってその選択と決断をしたと思うので、ここまで来たら全うしたい気持ちになりそうだなと思います。
新田:僕もそもそも「参加しない」と答えたんですけど、一度決めたことはもう曲げないタイプ。なので参加したとしたら、匠海と一緒で全うすると思います。
― 今回、お二人ともそれぞれ闇を抱えた複雑な役柄だったと思います。役作りで苦労した点や意識したことはありましたか?
北村:僕は本当に普通の少年を演じようと思っていました。一見どこにでもいる普通の少年に見えるノブオがなぜ死にたいのか。「こういう子でも死にたいと思うんだ」と感じるような“普通”を体現できればいいなと。
― 新田さんはいかがですか?
新田:シンジロウは病気を抱えているので、一旦全てを受け止めて受け入れた人間。そういう強いところもありながら、普通の若い男の子でもあってどこかで闇を抱えています。そこからいろいろ膨らませて、いかにシンジロウに命を吹き込めるか考えてましたね。
新田真剣佑&北村匠海の信頼関係
― 普段から仲の良いお二人ですけど、今回また共演されてみていかがでしたか?新田:安心です。
北村:安心感はありますよ、本当に。やっぱり信頼できる俳優だし。
― 現場で印象に残っている出来事はありますか?
北村:そうですね。本当にまっけんは圧巻の演技をしていたので、もうただただそれが印象深いというか刺激になりました。ストイックなまっけんだからこそやり遂げられたんだなと。堤監督も「まっけんがこの作品における軸」というようなことをおっしゃっていたんですけど、本当にまっけんの軸がしっかりと太かったから僕らも逆に好き放題芝居できている部分もあったと思うし。シンジロウって淡々と喋るからきっといろんなフラストレーションを抱えながら演じてたんだろうなと思うんですけど、見事にやりきって本当にすごいなと思います。
― ということですが、新田さんはいかがですか?
新田:ありがとう。匠海のために僕がビルドアップしておきました。
北村:(笑)。でも、本当に建築現場のような現場だったね。みんなでお芝居を積み上げて、積み上げて、それが後半になるにつれてすごく高いものになっていくような感覚がありました。本当にいい形で撮れた映画だと思います。
― 今回久しぶりに共演されてみて、お互い新たに発見した一面などはありましたか?
北村:新しいか…。当たり前ですけど毎回役は違うんで、芝居中はまっけんの今まで見たことのない表情を見られるので新しかったですね。芝居に向かう姿勢とかは昔から変わらず本当まっすぐで努力家で、変わらず素敵だなと思います。
― とお褒めの言葉をいただきましたが、新田さんはいかがでしたか?
新田:僕もずっと変わらない匠海が好きですね。匠海の芝居とかではなく、さっきも言った安定感の話になりますけど、例えば激しく言い合うようなセリフのある芝居なら、信頼していないと100%でぶつかっていけない。受け止めてくれる人がいるから100%でいけるし、それを受け止めてくれる相手が匠海でよかった。安心できましたね。
― 相手が北村さんだったからこそのお芝居だったいうことですね。
新田:僕は今回、初対面の方が多かったので。
北村:まっけんはそうだね。僕は坂東君(龍汰)とか(杉咲)花ちゃんとか(橋本)環奈ちゃんも以前共演したことがあるので、あの中では多分一番繋がっている率が高い方だったんですけど。
― そうだったんですね。じゃあ新田さんは北村さんがいてくれてよかったって感じですね。
新田:本当にそうですね。
新田真剣佑&北村匠海、最近のテレビ電話事情に迫る
― お二人は普段からすごく仲が良いということですが、プライベートで会えないときはテレビ電話をしていると以前おっしゃっていましたよね。最近もしているんですか?北村:最近テレビ電話はないですね。最近はお互い忙しくて…。どっちかが誘うとどっちかが仕事だったりってことが多くてなかなかね。
新田:たしかに多いな。
北村:連絡はずっと取ってますけどね。
― 会ったときは何をされるんですか?
新田:ランチしたり、家でのんびりしたり(笑)。ゆるやかな時間が流れてます。
― 今日のインタビューからも和やかな空気を感じます。普段はどちらから誘う方が多いんですか?
新田:同じぐらいですね。
北村:同じぐらいですかね。
― そういう波長というかリズムも合うんですね。そういう方っていますよね。
北村:そうなんですよ。最近はすごいまっけんが誘ってくれるんですけど、なかなかタイミングが合わなくて。
新田:お互い忙しいからね。
北村:また今度だね。
― では、いつもお伺いしていると思うのですが、最後にお二人が考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。
北村:僕は言葉にすること。叶うはずがないような夢でも口に出すことで助けてくれる人がいたりするし、そういう言葉の力を僕はすごく信じていて、何事も口に出すことは大事だなと思います。
― 言霊ですね。新田さんはいかがですか?
新田:目標を持つことはもちろん大事ですけど、成長とともに考え方は変わっていくし、それは悪いことじゃないと思うんです。諦めも大事だし気持ちを切り替えることも必要。そうやって考え方が変わっていっても、瞬発力と行動力が大事になると思います。
― ありがとうございます。では改めて映画の見どころをお願いします。
北村:本当に衝撃的な映画ができました。若手がこれだけ集まって、しかも堤監督のもとでこんなに面白いものが作ることができたことに、役者としてすごくやりがいを感じました。テンポよく進んでいく中での見事な伏線回収、最後に何もかもが繋がっていく計算しつくされた映画になっています。出ている僕が言うのもなんですけど本当に面白いので、ぜひ大きなスクリーンで見てほしいなと思います。
新田:そうだね。堤ワールドをぜひお楽しみに。
(modelpress編集部)
本日公開🎊映画『#十二人の死にたい子どもたち』に出演する #新田真剣佑 さん& #北村匠海 さんからメッセージ💕
— モデルプレス (@modelpress) 2019年1月25日
このやり取り、どこかで見覚えが…?😲@shinitai12movie #しにたい12
2人の仲良しぶりが伝わるインタビューはこちら🔻https://t.co/IHbMTkGYKe pic.twitter.com/mCiBo2ZJos
新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)プロフィール
生年月日:1996年11月16日出身地:アメリカ・ロサンゼルス
アメリカでの映画出演を経て、2014年より日本で芸能活動を開始。2016年公開「ちはやふる」シリーズの綿谷新役で注目を集め、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作品にドラマ『仰げば尊し』(16年)『僕たちがやりました』(17年)『トドメの接吻』(18年)、映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17年)『パシフィック・リム:アップライジング』『OVER DRIVE』『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』、舞台『地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA」』 (18年)など。1ST写真集『UP THE ROAD』が2月1日発売。
衣装:シャツ\198,000、パンツ¥68,000、スニーカー¥54,000/すべてヨウジヤマモト(ヨウジヤマモト プレスルーム03-5463-1540)、その他私物
スタイリスト
櫻井賢之[casico]
北村匠海(きたむら・たくみ)プロフィール
生年月日:1997年11月3日出身地:東京都
小学3年生のときにスカウトされて芸能界入り。「DIVE!!」(08年)で映画初出演を果たした。2011年にダンスロックバンド「DISH//」を結成。リーダーとして、メインボーカルとギターを担当している。主な出演作にドラマ『信長協奏曲』(14年)や映画『信長協奏曲』(16年)、『君の膵臓をたべたい』(17年)、『恋と嘘』(17年)、『勝手にふるえてろ』(17年)、『OVE DRIVE』(18年)、『春待つ僕ら』など。アーティスト・モデル・俳優と幅広い活動を続けている。
映画『十二人の死にたい子どもたち』(2019年1月25日公開)
監督:堤 幸彦脚本:倉持 裕
原作:冲方 丁「十二人の死にたい子どもたち」(文藝春秋刊)
主題歌:ザ・ロイヤル・コンセプト
<ストーリー>
その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」
ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が…?
死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられていく。
全員、ヤバい。気が抜けない。
いつ誰が殺人鬼に変身するのか!?パニックは最高潮に。彼らは安心して“死ねるのか”怯えながら“殺されるのか”
監督 堤幸彦(「SPEC」「イニシエーション・ラブ」)が仕掛ける、出口無しのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる。
【Not Sponsored 記事】
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