篠原涼子、スタイルキープの秘訣がストイック 念願叶った抜擢の舞台裏明かす<インタビュー>
2018.12.18 21:30
作品の世界観に引き込む演技力とバラエティで見せる天真爛漫な等身大の魅力で、多くの人を惹きつけてやまない女優・篠原涼子。女優として映画やドラマの主演をこなす一方で、実生活では10歳と6歳の息子を持つ2児の母としての顔も持つ。そんな公私多忙を極める彼女が即答で「やりたい」と決めたのが、シルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年記念作品『ダイハツ キュリオス』日本公演のスペシャルサポーター。2018年2月にスタートした『ダイハツ キュリオス』日本公演は、既に東京・大阪で動員数87万人を突破(2018年10月現在)。その後名古屋・福岡・仙台を巡演する。
目次
『ダイハツ キュリオス』名古屋公演が開幕
11月22日から始まる名古屋公演に先駆けて11日、篠原は名古屋のミッドランドスクエアにて開催されたトークショーに名古屋公演サポーターを務めるタレントのIMALUと出席。以前よりシルク・ドゥ・ソレイユのファンだったという2人は、魅力を余すところなく語り、イベントを盛り上げた。今、なぜ『キュリオス』は、ここまで愛されるのか。
モデルプレスでは、イベント後の篠原にインタビューを実施。篠原らファンを熱くさせる答えが見えてきた。
「キュリオス」とは?
『キュリオス』は、「好奇心」「骨董品」という意味を持つ言葉。産業革命の時代を彷彿させながら、近未来を感じさせる雰囲気を舞台に、目に見えない世界が存在すると信じている主人公・シーカーが、あちこちから集めた骨董品などのコレクションの中から間に合わせのアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れるところから物語が始まる。
物語で展開されるのは、11時11分から12分に変わるまでのわずか1分間。
欧米では、4つの1が並ぶ“11:11”は “偶然が重なる幸運な時間”と言われ、舞台後方にある時計が11:11を指すと物語が動き出す。
願いが叶う特別な時間をコミカルかつ壮大に描いたのが、『キュリオス』。
“11:11”にちなんでイベントが開催された11月11日は、「キュリオスの日」として一般社団法人日本記念日協会からの認定を受けている。
11月11日「キュリオスの日」に篠原涼子を直撃
― トークショーお疲れ様でした。『キュリオス』の日でもある11月11日に行われた名古屋でのイベントは、いかがでしたか?篠原:とてもたくさんの人が集まってくださって、名古屋は温かいなと感じました。
― 本当にたくさんいらしてましたね。
篠原:名古屋はやっぱり食べ物が美味しいじゃないですか。味噌煮込みうどん、ひつまぶし、手羽先、どれも大好きで、名古屋で暮らしている知り合いがいろいろなお店に連れてってくれたという思い出もあったので、すごく親近感があります。
― シルク・ドゥ・ソレイユへの想いが、イベント中お話を聞いていてとてもよく伝わってきました。
篠原:そうなんです。本当にシルク・ドゥ・ソレイユ自体が大好きだったので、このお話が来た時もすぐに「やります!」って言っちゃいました。すごく嬉しかったです。
― 即決なんですね。
篠原:本当に、うちの社長に「涼子、どうする?」って聞かれた時から「どうするって何。やりますよ!やりたいやりたいやりたい!逆にこっちからお願いしたい」という感じでした(笑)。
何度も観たくなるシルク・ドゥ・ソレイユの魅力
― すごい!両想いだったんですね。篠原さんは、「クーザ」(2011年)と「オーヴォ」(2014年)もご覧になったそうですが、何度も足を運びたくなるシルク・ドゥ・ソレイユの魅力は何でしょう?篠原:「クーザ」に行った時は一番前の席で、息子がポップコーンを持ってたんですよ。そしたら前座みたいな形で演者の人にそのポップコーンを取り上げられちゃって、大泣きして大変だったんです。ちょっと食べたのか、返ってきたら少しなくなってて。
― (笑)!
篠原:だから余計に泣いてしまいました。小さかったので、「僕が選ばれた」という喜びよりも「ポップコーン取られた」という印象の方が強かったみたい。
― 大人からすると、演目の一部になったような気分を体験できて羨ましいですけどね。
篠原:本当にそうですよね。パフォーマンスもすごいんですけど、皆さんお芝居が上手で勉強になります。舞台セットにこだわっていたり、大きなパフォーマンスの横で次の演目の準備をしていたり、観る回によって演出まで違う!作り込まれた世界観なので、これを映画にしたらどうなるんだろうって思います。
― それは楽しそうですね。トークショーでも「メイクが美しい」「1人1人見ている」とお話されていて、本当にお好きなんだなと感じました。
篠原:元々メイクさんになりたかったくらいメイクが好きなので、メイクもがっつり見ちゃいます。すごくキレイなんですよ。顔の作りもキレイだからそれに色をつけるとものすごく華やかになったり、衣装からも時代を感じることができたり、細部まで忠実に再現されているのが楽しいですね。
― おすすめの演目として挙げていた「アクロネット」と「バランシング・オン・チェア」のスリリングな展開も目を見張るものがありますね。
篠原:どの演目も本当に好きなんですけど「アクロネット」の12メートルほど飛ぶのには、人間がやっているので怪我しないかなってヒヤヒヤ。生で観るとものすごい迫力と緊張感で、まばたきできないくらいです。
― 「バランシング・オン・チェア」もハラハラさせられっぱなしですよね。
篠原:どんどん重ねて高くなったチェア(椅子)に男性が登っていくから一歩間違えて崩れちゃったら大変だし、日によってメンタルの調子もあるだろから心配になっちゃう。
― ディレクターが演者のコンディションを週に4~6日確認。同じ演目に3組ほど控え選手がいるものもあって、最終的にどの演者が出演するかというのは本番の2時間ほど前のミーティングで決まるという舞台裏のエピソードを聞けた時は、思わずゾクゾクしました。
篠原:いろんな国の人が演じているので、国ごとのお料理も屋台のようにたくさん用意されています。ベジタリアンやお肉が食べられない人への配慮も万全です。
― 華やかな舞台の裏に隠された努力や苦労などを聞くと、また違った楽しみ方ができそうですね。
篠原涼子、スタイル抜群の秘訣は毎日のストイックな運動
― トークショーでも気になっていたのですが、今日のファッションも素敵ですね。お気に入りのポイントなどありますか?篠原:スタイリストさんが『キュリオス』をイメージして選んでくださいました。ラインがすごくキレイで、質感もシルクなので着ていて気持ちいいなって感じます。大人っぽい柄も、すごく好みです。
― いつもスタイル抜群な篠原さんですが、秘訣をぜひ教えてください。
篠原:ありがとうございます。なんとか頑張って見えない所は隠してます(笑)。秘訣というほどのものではないですが、ヨガを中心に毎日できる限り運動をするようにしてますね。溶岩ヨガの中に組み込まれているレッスンメニューを筋トレ風のものにするなど、筋肉が付くように鍛えることを意識しています。
― 毎日ですか!
篠原:昨日今日は『キュリオス』のイベントの関係で行けてないんですけど、今日も(名古屋から移動して)大阪に入ったら行こうかなと思って探してたんですよ。
― 大阪で直前に探すということは、飛び込みということですか?
篠原:飛び込みです。いつだって飛び込み(笑)。
― ヨガに行って篠原さんがいらしたら、驚きますよね。
篠原:以前大阪でヨガに行ったんですけど、特に驚かれませんでした。今日はちょっと無理そうなので、部屋で腹筋とスクワットくらいやろうと思います。
― ストイックですね。現在は映画『人魚の眠る家』(11月16日公開)のイベントにも参加されていてお忙しいかと思うのですが、そんな時にも毎日する習慣や、これだけは外せないというこだわりはありますか?
篠原:毎日2リットルくらいお水を飲んでデトックスしたり、生野菜をちゃんと取ったりを心がけてます。口に入れるものを大切にしてますね。習慣づいたら結果につながると思うので、食べ物や飲料はすごく気を遣っています。
篠原涼子『人魚の眠る家』を観て号泣
― 今回『人魚の眠る家』にご出演されるというのを決めたのも、作品にすごく惹かれたからというお話を聞いたのですが、見どころなど教えていただけますか?篠原:離婚の約束をしていた仮面夫婦が、娘が事故にあって意識不明になったことをきっかけに家族と向き合う物語なのですが、子どもを想う家族のヒューマン映画というだけでなく、そこに東野圭吾さんという存在が入ることによってミステリアスな作品に仕上がっています。初めて劇場で関係者だけの初号試写を観た時は、5分後にはもう号泣でしたね。最後の最後まで号泣し通しでした。
― ストーリーを知っていても、感情移入してしまう作品なんですね。
篠原:客観視できないと思っていたんですけど、まったくそんなことがないくらい堤(幸彦)監督の世界に引き込まれていました。演じている時も、常に熱い気持ちだったような気がします。家に帰って明日の予習をしようと思って台本を開くだけで、涙が出るんですよ。もう顔が腫れちゃうくらいに。だから予習ができなかったんです。楽しい現場だったんですけど、本番になると全員が一致団結してスタッフも号泣していました。通常は涙を出すための待ち時間ってあるじゃないですか。それが涙を止めるの待ちになりました。私自身も今までになかった作品なので、本当に演じられて良かったと思います。
― 世界観が作り込まれていて作品に引き込まれる点は、『キュリオス』と似ていますね。
篠原:そうですね。いろんなことを想像しながら観てもらえたら嬉しいです。どちらも家族でも恋人でも、大切な人と観て楽しめる作品だと思います。
― 『ダイハツ キュリオス』日本公演のスペシャルサポーター、『人魚の眠る家』の主演と、多くのチャンスをつかんでいる篠原さん。最後に夢を目指して頑張るモデルプレス読者に向けて、“夢を叶える秘訣”をお聞かせいただけますか?
篠原:夢を持てただけでも素晴らしいことです。夢や目標があったら信じること。そして自分の将来をずっとイメージすること。そうすれば絶対に夢に近づける気がします。信じることが大事だと思いますね。
― 素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。
念願叶ったシルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ キュリオス』日本公演スペシャルサポーターへの就任。約30年間の芸能生活を経ても「生まれて初めて出会えた」と思えるほどの映画『人魚の眠る家』への主演。どれもこれまでの彼女が築き上げてきた仕事への想いが、チャンスにつながった。
これまでの芸能生活、女優としての挑戦、妻として母として家族を支え、ストイックに体調管理する舞台裏、すべてが今の“篠原涼子”の魅力となっている。
だからこそ子どもから大人まで幅広く愛される彼女は、人を惹きつけてやまない。心を揺さぶる情熱が新たな地へと突き動かし、これからも多くの夢の世界を見せてくれるだろう。(modelpress編集部)[PR]提供元:キュリオス日本公演事務局
シルク・ドゥ・ソレイユとは?
人間の持てる能力の限界まで追求したパフォーマンスと、生演奏、照明、舞台美術、衣装、振付に至る全てにこだわり、それらを融合させた芸術性の高さに世界中から高い評価を得ているシルク・ドゥ・ソレイユ。1984年にカナダ・ケベック州にあるモントリオールにて、数十人という従来のサーカスの概念を覆す形で結成され、誕生から30周年を迎えた2014年、記念すべき特別な作品として『キュリオス』が開幕した。
創設から現在までに世界6大陸、450都市以上にて開催され、1億8千万人以上の人を魅了している。
篠原涼子プロフィール
1973年8月13日生まれ、群馬県出身。1990年、東京パフォーマンスドールに加入。1994年、ソロとしてのリリース曲「恋しさとせつなさと心強さと」が大ヒットを記録。その後は、歌手、女優として活躍する。ドラマ「anego~アネゴ~」(2005年)、「ハケンの品格」(2007年)、「アンフェア」(2006年)、「ラスト・シンデレラ」(2013年)、「オトナ女子」(2015年)「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(2017)など数々の作品に出演。2018年は「北の桜守」(3月10日公開)、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(8月31日公開)、「人魚の眠る家」(11月16日公開)、3本の映画に出演している。『ダイハツ キュリオス』公演スケジュール
【名古屋公演】2018年11月22日(木)~2019年1月27日(日)全93公演
【福岡公演】
2019年2月15日(金)~3月31日(日)全64公演
【仙台公演】
2019年4月19日(金)~5月29日(水)全58公演
※都合により公演の内容を一部変更する場合がございます。
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