モデルプレスのインタビューに応じた深田恭子(C)モデルプレス

深田恭子、美のキープ法やジンクス…“可愛い”の秘訣は?“等身大の主人公”演じ結婚観に変化も 「隣の家族は青く見える」インタビュー

2018.01.18 07:00

女優の深田恭子(35)が主演する新連続ドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系、毎週木曜よる10時~※初回15分拡大)が1月18日よりスタートする。今作は脚本家・中谷まゆみ氏によるオリジナルストーリーで、引っ越しを機に妊活をはじめる五十嵐奈々(深田恭子)と大器(松山ケンイチ)夫婦を中心に、コーポラティブハウスに住む家族達の葛藤と成長をハートフルに描く。デビューから約20年。2017年1月クールの連続ドラマ『下剋上受験』(TBS系)では娘の難関中学挑戦を支える母を好演し、今作では妊活に向き合う女性を演じるなど、年相応のテーマを演じることが増えてきている深田。今回、モデルプレスではそんな彼女にインタビューを行い、作品への意気込みはもちろん、忙しい日々を過ごす中での“美の秘訣”やこれまでのキャリアを振り返り実感する“夢を叶える秘訣”を聞いた。

ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
このほか共演者には、コーポラティブハウスの住人として“子供を持たない事実婚カップル”平山浩行&高橋メアリージュン、“同性カップル”北村匠海&眞島秀和、“虚栄心の強い専業主婦と失業夫”真飛聖&野間口徹ら。深田と松山は、NHK大河ドラマ「平清盛」(2012年)以来の夫婦役となる。

<深田恭子インタビュー>“妊活”に向き合う等身大の主人公…結婚観に変化も

深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
― まず、台本を読んだ感想を教えてください。

深田:きちんと丁寧に演じないといけないなと思いました。一概にこうした方がいいと言えることではないし、はっきり明言できることもないですし、例えば「辛い」と言ってしまえば、それも自分の判断でしかしないので、私の気持ちだけでは本当に何も言えないなと思います。

― 奈々に共感する部分、奈々と大器夫婦に憧れる部分などは?

深田:奈々については共感できないくらいもっと先に行ってる人だなと思います。精神的にも大人ですし、人を思う生き方をしています。大器さんとの関係は、お互いがお互いにないところを埋め合っているからこそ今の2人があるんだろうなと感じます。

― 大器役の松山ケンイチさんとは約6年ぶりの夫婦役ということですが。

深田:前回は1年間夫婦を演じたんですけど、時代劇でしたし、松山さんは貫禄があり、私は一歩下がっている役だったので、遠くから見守る感覚だったんです。今回はすごく距離が近い夫婦で、妊活にも協力的で、前回の役では考えられないような距離感だよねってお話しをしました。

松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
― “妊活”というテーマについては、いかがですか?

深田:あまり親しいテーマではないです。周りにそれについて話す人もいないですし、こちらから聞くということも出来ないので、会話の中でその議題があがったことはなかなかないですね。私は結婚をしていないので、それも関係あるかもしれないと、松山さんもおっしゃっていて。

― 台本では、“妊活”についてとても具体的に描かれていますよね。

深田:年齢的にそういうことは知っている情報なのかなと思っていたんですが、耳が痛いような話もあって…。ちょうど昨日、クリニックのシーンを撮っていたので、自分の中でもすごく考えました。

― 正解がないテーマではありますが、その辺りは意識されますか?

深田:演じているときは奈々を生きるだけだと思うんですけど、こうやってお話させていただくときには、やっぱりどの思いも大切にしなければいけないなと感じます。ほかの住人の方々もそうですが、考え方よって色々な選択肢があるだろうし、決して皆逃げようとしているわけではなく、幸せを探している人たちなので、思いは色々な方向を向いていても前に進もうとしているんですよね。こちらが問題と思っていることも、本人たちからしたら問題ではないかもしれないし…考えすぎなのかもしれないですが、そこは難しいなと思います。

松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
― 『下剋上受験』とは、また違う夫婦の形が描かれていますが、既婚者役や母親役を演じると、結婚観に変化は生まれますか?

深田:変わります。果たしてこんな風に自分は向き合えるのかな?こんな夫婦になれるのかな?とか。特に今回は、よりリアルに世代として感じているので。ドラマの中でお医者さんも説明しているんですけど「精神的にも肉体的にも費用的にも大変」と。勉強になることが多いです。

― 知識として残る台詞がたくさんありますよね。今奈々と同じ状況の方はもちろんですが、頭の片隅に記憶として残って将来誰かの背中を押すときがくるかもしれない、そんな作品になるのかなと思いました。

深田:良かったです…どうしても色々と考えてしまうテーマですし、自分の中でも結構悩んでしまう部分があったので、今その言葉を聞いて救われました。そんな風に誰かの記憶に残ってくれたら嬉しいなと思います。

美の秘訣にジンクス…深田恭子の“可愛い”に迫る

深田恭子の“可愛い”に迫る!(C)モデルプレス
深田恭子の“可愛い”に迫る!(C)モデルプレス
― ここからは、プライベートな部分についてお聞きしたいと思います。深田さんといえば、その可愛さが女性の憧れの的になっていますが、ドラマ撮影中など、忙しい中でも美を保つ秘訣は何ですか?

深田:私は家に帰ってからの時間も詰め込みすぎないようにしています。台本を読みたいから、ベッドに入る時間を長くする、とかお仕事からの逆算で時間を配分します。なるべく焦りすぎないように、落ち着いて行動できるようにというのは常に考えていますし、自分で自分を追い込みすぎないようにしたいなと思っています。

― 時間や気持ちの“余裕”が美の秘訣ということでしょうか。例えば、お仕事が早く終わったから予定を入れる…というタイプではない?

深田:なかなかできないです。自分のジンクスなんですけど、撮影中は頑張ることに重きを置いた方が、後々良いことやご褒美が待っているような気がするんです。なので、撮影中は楽しみにしていることをお仕事の後に入れてないようにしています。

― ジンクスなんですね。撮影が全て終了したら、何かご褒美の時間を作るということでしょうか?

深田:そうですね。全部頑張ったら、そのあとに良いことがあるって思いたくて。

― 『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(2001年出演ドラマ)の中で深田さんが演じたヒロイン(唯)は、いちごを「最初に食べる派」でしたが、その真逆のような…。

深田:懐かしい!

深田恭子(C)モデルプレス
深田恭子(C)モデルプレス
― ドラマでは「最初に食べる派」か「最後に食べる派」かでキャラクターの性格が表現されていて、当時は視聴者の中でも「どっち派」論争が起こりましたよね。

深田:当時(インタビューで)何て答えてたかな?…「私はいちごしか食べません」とか言っていた気がします(笑)。

― 可愛いです(笑)。

深田:思い出すとちょっと…(笑)。でも、きっとそう言ってました(笑)。

― 話は変わって、タイトルにちなみ、深田さん「隣の芝生は青い」と思ったモノやコトを教えてください。

深田:私、口癖が「いいな」なんです。大きなことじゃなくても、何でも羨ましがってしまって。妬みではなくて、ただただ「いいなー」ってなるんです。

― 最近「いいな」と思ったエピソードはありますか?

深田:今日、子役の子たちが大人に身を任せてセットを自由に動き回ってるのを見て、「あ、子供っていいな」って思いました(笑)。無邪気で可愛いし、しみじみしました。

“夢を叶える秘訣”を語る

深田恭子の“夢を叶える秘訣”は…?(C)モデルプレス
深田恭子の“夢を叶える秘訣”は…?(C)モデルプレス
― 深田さんがこれまでのキャリアを振り返って実感する「夢を叶える秘訣」やアドバイスをお願いします。

深田:急な階段ではなく、夢はちゃんと遠くに描くこと。私自身は、目標を持つというよりは、日々の小さな幸せを感じながら「もしかしたら、これは叶ったのかもしれない」と実感することが多いです。あと、いきなり前向きな考え方はしないので、「自分はこれを叶えられる」と思って進むというよりは、遠回りするタイプかもしれないです。やっぱり時間を積み重ねることは大事ですし、一歩ずつ階段を登っていくのが夢を叶える秘訣だと思います。

― 今抱いている夢や目標は何ですか?

深田:すごく小さなことなんですけど、私は寝る前に「ここはこうすればよかった」とか後悔することが多いので、もっと前向きな考え方ができる人になりたいなと思っています。日々振り返る時間が前向きな時間になれば、もっと毎日を幸せに過ごせるだろうなと思います。

― ありがとうございました。

新ドラマ『隣の家族は青く見える』

深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
柔らかいオーラをまといながらも、まっすぐなブレない芯を持つ深田。今回演じる奈々について「共感できないくらいもっと先に行ってる人」と語っていたが、奈々の持つ強さは彼女に通じる部分があるように感じた。

深田恭子、松山ケンイチ/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
深田恭子、松山ケンイチ/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
これまで、可愛らしく純真な役柄を演じることも多かったが、今回は等身大の悩みを抱えた奈々をリアルに演じていく。共同空間を共にすることからプライバシーが保ちづらく家族構成や互いの問題があけすけになるという“隣の芝生は青く見える”状態の中で、奈々と大器はどう“妊活”と向き合っていくのか…新時代を象徴する新しい家族のカタチが描かれる。(modelpress編集部)

第1話あらすじ

松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
松山ケンイチ、深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
スキューバダイビングのインストラクターをしている五十嵐奈々(深田恭子)とおもちゃメーカーに勤務する大器(松山ケンイチ)夫妻は、小さなアパートで暮らしながら資金を貯め、コーポラティブハウスを購入する。同じコーポラティブハウスに住むのは、結婚を控えたバツイチのスタイリスト・川村亮司(平山浩行)とネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップル、二人の娘を持つ商社マンの小宮山真一郎(野間口徹)と深雪(真飛聖)夫妻、そしてこのコーポラティブハウスの設計も手掛けた建築士の広瀬渉(眞島秀和)だ。

深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
深田恭子/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
子どもが大好きな奈々と大器は、1年ほど前から子作りを始めていた。そんな矢先、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が、家業の焼き鳥店で働く糸川啓太(前原滉)の子を妊娠。夫の健作(春海四方)と店を切り盛りする大器たちの母・聡子(高畑淳子)は大喜びし、次は奈々の番だと期待を寄せる。

北村匠海、眞島秀和/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
北村匠海、眞島秀和/ドラマ『隣の家族は青く見える』第1話より(C)フジテレビ
奈々たちが帰宅すると、共有スペースでは小宮山一家が餅つきをしていた。さっそく手伝い始める奈々たち。その際、奈々は、渉を訪ねてきた青木朔(北村匠海)と出会う。実は朔は渉の恋人で、渉と一緒に暮らすつもりでいた。

早く子どもが欲しいと願う奈々は、大器を説得し、不妊治療専門のクリニックを訪れる。そこで奈々たちは、1年以上避妊していないにもかかわらず妊娠に至らないのは不妊症と言える、という片岡医師(伊藤かずえ)の言葉にショックを受け…。

深田恭子(ふかだ・きょうこ)プロフィール

深田恭子(C)モデルプレス
深田恭子(C)モデルプレス
1982年11月2日生まれ、東京都出身。第21回「タレント・スカウト・キャラバン」グランプリ(1996年)。ドラマ『神様、もう少しだけ』(1998/フジテレビ系)で注目を集め、2004年には映画『下妻物語』で毎日映画コンクール主演女優賞を最年少で受賞したほか、多数の映画賞を受賞。近年の主な出演作は、ドラマ『下剋上受験』(2017年、TBS系)、『ハロー張りネズミ』(2017年、TBS系)など。2018年は主演ドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)のほか、映画『空飛ぶタイヤ』の公開も6月15日に控える。また、2017年12月20日に発売した最新写真集『palpito』が、発売前に重版が決定するなど反響を集めている。

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