ソロデビューのDOBERMAN INFINITY・SWAY“15年越しの夢”語る 1年半の肉体改造で「30代のエロス」表現<モデルプレスインタビュー>
2017.11.01 16:00
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ヒップホップグループDOBERMAN INFINITYのMC・SWAYが11月1日、Def Jam Recordingsよりソロメジャーデビューする。Def Jam Recordingsは、ビースティー・ボーイズ、カニエ・ウェスト、Jay-Zなどのヒップホップ・レジェンドに留まらず、リアーナやジャスティン・ビーバーなどのシンガーまでを網羅した世界的レーベル。モデルプレスでは今回、日本のDef Jam RecordingsとしてはAK-69、BTS(防弾少年団)に続く3組目の契約となるSWAYにインタビューを実施した。
目次
DOBERMAN INFINITY ・SWAYインタビュー
「夢のまた夢だった」と語るDef Jam Recordingsからリリースされるデビュー・シングル「MANZANA」は、SWAYとしてのメッセージを世界標準のサウンドで伝える4曲を収録。リード・トラック「MANZANA」は、スペイン語で「りんご」を意味するタイトルで、“Def Jam”という禁断の果実をかじり、生まれた新たな“SWAY”がソロという次のステージに立つ、という熱い想いがこめられている。SWAY は、10代の頃から地元・北海道でラッパーとして活動をはじめ、2012年に現事務所・LDH JAPAN所属となり劇団EXILEの野替愁平として俳優デビュー。音楽活動と並行して俳優としても活動を続け、2014年6月DOBERMAN INFINITYに加入した。
彼にとってソロプロジェクトとは?人生の半分以上、15年抱き続けていた想いを明かす。
SWAY、15年越しの夢叶える
― 今回憧れのレーベルから、ソロデビューされるということですが経緯をお伺いできればと思います。SWAY:16歳からラップをはじめて、ハマればハマるほどDef Jamというワードを聞くようになりました。Def Jamには、ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、もっと遡ればビースティー・ボーイズがいて、ブラックミュージックやUSの有名なアーティストは必ず契約しているレーベルだったんです。最近なら、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデとか。ラップを続ける中で、自然とDef Jamに憧れるようになっていたんですが、海外のレーベルだったので夢のまた夢のような、“契約”という文字すら浮かべないほど遠い場所でした。高校生のときにDef Jam Japanができて、夢が少し近づいた気もしたんですが、それでもやっぱりリスナーとしての感覚の方が強かったんです。
でも、今年31歳になって、DOBERMAN INFINITYとしても活動させていただいている中、先日AK-69さんとドーベルとしてコラボレーションする機会があって、その中で「SWAYってソロやらないの?」って聞かれて「ソロ考えてるなら、Def Jamも面白いんじゃない?」って言っていただけたんです。AK-69さんは、Def Jam日本第一弾契約アーティストで、そんな方からそんな言葉が出てきたことで、夢のまた夢だったことに可能性を感じて、「そこに賭けてみたい」と自分でソロプロジェクトの企画書を作りました。
― ソロプロジェクトはご自身の発案で。
SWAY:そうですね。ソロをやりたいなということはずっと考えていましたし、今回企画書を作って、HIROさんにプレゼンするお時間をいただいて。HIROさんも「面白いね」って言ってくださって、スタッフさんを巻き込みながら契約まで…という流れです。
― プレゼンではどのようなことお話を?
SWAY:「ソロではこういうことがやりたい」って構想を伝えて、「そこにDef Jamの看板がもらえたら説得力がつく。夢がある」というようなことを話しました。元々、HIROさんにはいつかはソロプロジェクトもやりたいってことは伝えていたので、全部を初めて話すというより、改めてという感覚です。
― プレゼンから契約まで、どのくらいの時間がかかりましたか?
SWAY:1年ちょっとかな?ソロプロジェクトは自分の中でずっと妄想していたことなので、そこから考えると早かったです。
― 「ずっと」と言うと…?
SWAY:16歳のときからSWAYという名前で活動して、インディーズでアルバムを出したことがあるので、活動を行う上で「ずっと」です。DOBERMAN INFINITYになってからも、そこが夢のゴール地点じゃないなと思ってましたし、ソロのSWAYとしては別の道もあるんじゃないかなと考えていたので。それは、DOBERMAN INFINITYの活動があるから思えることですし、グループがなかったらSWAYのソロプロジェクトはふにゃっとしたまま終わってたのかなと思いますね。Def Jamとの契約は、夢のひとつだったので、今回15年越しに夢が叶いました。
― 人生の半分、願ってきたものが現実に。先程おっしゃっていたように「夢がある」プロジェクトですね。
SWAY:しかも、一度夢に近づいたと思ったDef Jam Japanが途中でなくなって、そのあとにできたのがDef Jam Recordingsなので、Def Jam Japanがなくなったときには一度夢が閉ざされた気がしていました。日本人でも契約できるっていう夢がなくなって、「終わったな」と思ってからの出来事なので余計。
― 契約が実現したときには、何の感情が最初に浮かびましたか?
SWAY:全く叶うと思ってなかった夢だったので、嬉しいとか喜びとかよりも、声も出ないしどうにもならない感覚でした。でも、震えました。ただ、ここはあくまでスタートだし、Def Jamは聖地と考えている人もいるし、そこに対する緊張やプレッシャーは軽くありました。
SWAY×EXILE SHOKICHI、10代から続く絆
― メンバーの反応はいかがでしたか?SWAY:去年30歳になったときにビジョンシートを作ったんですけど、そこにソロデビューのことも書いていて、「やった方がいいよ」って言ってくれていたんです。なので、今回契約が決まったときには、すごく喜んでくれたし、背中を押してくれました。気持ちよく飛び出せました。
― ビジョンシートとは?
SWAY:自分の目標を書くものです。決まりではなくて、書きたい人が書くものなんですが、俺の場合はソロについて書いて、メンバーにも共有しました。自分の中だけで考えていると難しいことも、人に知ってもらうことでスムーズに進むこともあるし、ゴールが近くなることもある。今回もそうでした。俺はソロを重く捉えていたんですが、メンバーから見れば「できるでしょ」「やってみれば?」っていう感覚だったんです。その一声があるだけで、全然違います。
― SWAYさんの中で、ソロは“重いもの”だったというのは、グループへの想いからでしょうか。
SWAY:やっぱりそこは考えましたね。グループの動きとしても迷惑をかけるし、「どう思われるかな?」「辞めたいと思われてるのかな?」とか…。ソロプロジェクトは、グループから離れるために考えたことではないですし、DOBERMANあっての自分なので、そういう心配から色々考えました。ソロプロジェクトを始動させるにしても、どのくらいの規模でやるのか、タイミングはいつがいいのか、難しかったです。
― ビジョンシートを30歳のときに書いたとおっしゃっていましたが、その節目がタイミングだったと。
SWAY:いい節目だと思ったんです。なかなか動かない“2”っていう数字が“3”になるんだから、ここがきっかけかなと思えて、誕生日に色々考えました。
― ビジョンシートも企画書も、将来をしっかり見据えて行動されるタイプですね。
SWAY:(EXILE)SHOKICHIの影響かもしれないです。10代のとき一緒に活動していたのもSHOKICHIだし、LDHに誘ってくれたのもSHOKICHIだし。
― 改めて、当時の経緯を教えてください。
SWAY:俺が札幌でラップをやっていたとき、東京で活動していたSHOKICHIが「ソロのための曲を色々作ってるんだけど、一発目はSWAYと一緒にやりたいんだよね」って連絡をくれたことがきっかけでした。そのときは、契約のことは全く考えてなくて、単純に音楽を一緒にやろうという気持ちから、曲作りがスタートしたんですけど、SHOKICHIは俺の将来とかも考えてくれてたみたいで、HIROさんへのプレゼンのために企画書を作ってくれたんです。SHOKICHIの指示で宣材写真も撮って、「○○スタジオに○時に行って」って(笑)。それで、後日、劇団EXILEとして所属することが決定しました。
― その経験から、ビジョンシートや企画書を作るように。
SWAY:SHOKICHIは今、当時からの夢を叶えてソロ活動も行っていますし、その姿を見ていると、夢を叶えるためにはそのやり方が答えなのかなと思えるんです。言葉は記憶に残っても、形としては残らず消えてしまうので、文字にすることが大事だなと思います。俺は文章を書くのが苦手なので、事務所のスタッフさんに「企画書ってどうやって作るんですか?」って聞いたり、「ここはこうですか?」って相談したり(笑)。清書を何度もして、納得のいくものを作りました。
― 文字にすると、自分でも頭の整理ができますよね。
SWAY:そうなんですよ。気合いも入るし、改めて自分自身を見直せるというか。
SWAY流「30代のエロス」を表現
― LDHの方は、ビジョンシートや企画書を作ることが多いですか?SWAY:企画書はあんまりいないんじゃないかな?でも、ビジョンシートは結構作る人多いですよ。所属の人数も多いし、スタッフさんに自分のやりたいことを知ってもらうのは大切なことだと捉えているんです。例えば企業さんから何かお話をいただいたとき、普通はイメージもキャスティングに大きく関わってくると思うんですけど、LDHだとビジョンシートを見て、そこからマッチングさせることもあるんです。文字で残しておくことで、知らない間に可能性が広がっていくんですよ。
― “伝える”ことは、目標達成や夢の実現にとってとても大事なことだと実感させられますね。
SWAY:本当に大事!だって、こんな見た目の俺がまさか爽やかなラブストーリーをやりたいと思ってるとは知らないでしょ?(笑)
スタッフ:(笑)
SWAY:実は、そういう夢があるんです。今、モデルプレスさんを通して関係者の方、脚本家の皆様に伝えようとしています(笑)。もしキャスティングしてくださったときには、もちろん爽やかな外見にしますので、ぜひよろしくお願いいたします!
― 「こんな作品がいいな?」など、願望やイメージはありますか?
SWAY:ないです!ラブストーリーなら何でも!定番の少女漫画系でも、恥ずかしいものでも!
― 観たい!今年は、片寄涼太さん(兄に愛されすぎて困ってます)や白濱亜嵐さん(ひるなかの流星)などがラブストーリーの映画に出演されていましたが?
SWAY:もっと若かったら、ああいうことやりたかったですね。絶対恥ずかしいですけど(笑)。役者をはじめてから不良役が多かったので、その反発だと思うんです。特に25歳の頃(笑)。
― そのときにビジョンシートは書きましたか?
SWAY:役者として自信がなかったのと、恥ずかしさがあって書けなかったです。でも、書いておけばよかったなと思います。恥ずかしさとかより、伝えることが大事だなと今は分かります。SWAYでは、ラブストーリーの曲をたくさん書こうと思います。
― それはグループとの差別化でもあるのでしょうか?
SWAY:それもありますし、「30代の男のヒップホップ」として世界観を確立させたいなという思いも。ソロプロジェクトの、テーマは「挑戦者」なので。
― 今回、肉体美を披露していますが、肉体改造もそのテーマから?
SWAY:それは、30歳になったとき「20代で何やってこなかったかな?」って考えて出した答えが、筋トレだったので、肉体改造したって感じです(笑)。ガチの筋トレはやったことがなかったので、やって満足しつつ、「これはどこかで消費しないと、俺はいつまで鍛えるんだ?」って考えたタイミングにソロプロジェクトが決まったので、「そこだ!」と。
― 順番が逆だったんですね。
SWAY:ウエイトトレーニングとかスパークリングとかキックボクシングとか、1年半鍛えてました。身体って鍛えると3ヶ月おきに大きな変化が出てくるんですけど、自分ではあんまり分からなくて、一緒にトレーニングしてた格闘家の方から「SWAY格闘家みたいな身体になってきたね」って言われて気が付きました。
― 髪色も紫ですが、こちらも何かテーマがあるのでしょうか?
SWAY:エロスです。30代のエロスは紫かなと思って染めました。
― 今は、緑ですが…。
SWAY:ん~…エロスはちょっとひと休み(笑)。
― (笑)。「30代のエロス」を、SWAYさんはどう表現しましたか?
SWAY:この歳になると、やっぱりちょっと落ち着いてきて、恋にも落ちなくなってくるんですよね。きっと感情が鈍感になってくるのかなと。今まではチクッと刺すだけで痛かったものが、最近は刺さっても「痒いな」くらいな感覚。その分、求め方が激しくなってるから、グサッと刺さないと30代は動かないと思うんです。だから、“チクッ”ではなくて“グサッ”をイメージしました。
― 30代という節目は、SWAYさんにとって本当に大きなものだったんですね。
SWAY:10代から比べると、異性をどんどん好きにならなくなる。10代ってすごいパワーもあるし、家に帰ってもずっと好きな子のことを考えていました(笑)。今は仕事もありますし、大人になりました(笑)。
ソロで夢を実現 SWAYが今語る「夢を叶える秘訣」
― では、最後にソロプロジェクトを実現させたSWAYさんが今実感する「夢を叶える秘訣」を教えてください。SWAY:「諦めなかった」ということが、一番だと思います。この職業資格もないですし、就活もないですから、実現させるには「辞めない」ことが大事だと実感しました。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
SWAY(スウェイ)プロフィール
10代の頃から地元・北海道でラッパーとして活動をはじめ、2012年に現事務所・LDH JAPAN所属となり劇団EXILEの野替愁平として俳優デビュー。音楽活動と並行して俳優としても活動を続け、2014年6月DOBERMAN INFINITYに加入。11月1日、「MANZANA」でDef Jam Recordingsよりソロメジャーデビューする。
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