間宮祥太朗が「かわいい」と猛アプローチをかける“吉村界人”とは?「1人でいたい」と「みんなでいたい」の攻防を実録<インタビュー>
2017.04.28 17:00
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異色の“グンマーあるある”を描いた井田ヒロト氏の人気コミックが原作の『劇場版 お前はまだグンマを知らない』(7月22日公開)が「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」で先行上映された。上映後には舞台あいさつも行われ、主演の間宮祥太朗(23)、共演の吉村界人(24)らキャスト陣が語る撮影での“珍”エピソードに観客の笑いが絶えない。モデルプレスは現地で間宮と吉村の2ショットインタビューを実施。グンマー映画なのに沖縄感全開の装いに身を包んだ2人に話を聞いてみると、なんだか面白そうな関係性が見えてきて――!?
間宮「界人はすごくかわいい」
― 舞台あいさつお疲れ様でした!トーク中は「祥太朗」「界人」と呼び合ったりと、とても仲が良さそうなお2人ですが…間宮・吉村:……………
(周囲のスタッフからクスクスと笑いが起きる)
― あれれ…!?
間宮:なんかみんな笑ってる(笑)。
吉村:いやいや…。
― 同じ93年生まれで、話しやすかったりするのかなと…
吉村:話しやすかったですよ。
間宮:本当か~?!
吉村:本当に(笑)。でも僕が人見知りなので…。
― なるほど。現場で自分から共演者の方に話しかけることとかは…
吉村:あまり話しかけられないですね…。だから1人でいることが多いんですけど、祥太朗は優しかったです。
― 間宮さんは今回、その扉を開こうとしたんですね?
間宮:ガンガンいきましたね。ミステリアスでもあるので、最初は「どんな感じなんだろう?」って思ってたんですけど、もう…かわいい。「かわいい!」ってずっと言ってた。
― どんなところが?
間宮:少年のように笑うんですよ。あと、シャイだし。すごくかわいい。
― 話しかけると面白いリアクションが返ってくるとか?
間宮:そうですね。あと、急に笑ったりする。
吉村:後から思い返すと面白かったりするんですよ(笑)。
― 間宮さんはそれを観察して?
間宮:はい。なんか独特のテンポ感だし。
― 吉村さんは間宮さんと最初に会った時、どんな印象でしたか?
吉村:日テレでリハーサルをしたんですけど、みんな初対面で「初めまして」って挨拶をした時のことを結構鮮明に覚えてますね。帽子かぶって「神月役の間宮祥太朗です」って。何ていうんだろう…言葉では言い表せないですけど、僕からしたら「プロが来た!」って感じでしたね。プロフェッショナルな感じが好きです。
― …とのことですが。
間宮:いじられてます、今(笑)。
吉村:いや、本当に!
― 共演してみて「意外だな」と思うところはありましたか?
吉村:もっと静かな人だと思ってました。でも僕にも話しかけてくれたり、(入江)甚儀とか、馬場(ふみか)さん、野汁先輩(加治将樹)とかともすごい話していて。すごいムードメーカーなんですよ。
― 間宮さんは主演ということで、場を盛り上げようという意識もあったのでしょうか。
間宮:意識してというよりは、単純にコメディーの現場って楽しい方がいいと思うし。自分も楽しくいられるようにはしてましたけど、界人に対していってたのは単純に僕の興味ですね。「もっと掘り下げたい!」みたいな。
― 掘り下げてみて気づいたことは?
間宮:セリフをずっと聞いてたよね?
吉村:聞いてた。
間宮:この静かな感じで、1人で現場歩きながらイヤホンして、ずっとブツブツ言ってるんですよ。「彼はヤバイのか…!?」って思ってたら(笑)、録音したセリフと自分のセリフを合わせてて。それがすごい印象的でしたね。
― いつも耳からセリフを入れるんですか?
吉村:いつもそんな感じですね。
― でもそんな様子だとなかなか話しかけづらいですね(笑)。
間宮:そうなんですよ。「俺、嫌われてんのかな…」って(笑)。
吉村:いやいやいや!(笑)
― 共演中、お互いを見て刺激を受けた部分は?
間宮:僕は、クライマックスの轟(吉村)とのトイレでのやり取りからの、屋上に行くシーン。あそこは一番濃密に絡むところなんですけど、すごく感情がふつふつと湧き上がる感じなので、それが直に伝わってくるというか。真っ直ぐに飛んでくる感じ。それは芝居してて「なんかいいな、今やってて楽しいな」って気持ちになりましたね。
― 物語が熱くなる重要なシーンでしたね。吉村さんはいかがですか?
吉村:恥を捨てきるというか、捨て身がすごいなと思いました。特に顔の表現とか、面白いんだけど「すげーな!」って思うくらい。「僕はできないな」と思って。
― 本当に間宮さんの“顔芸”は感嘆の域に達していたかと。
間宮:でも自分で自分の変顔見ても笑えないですよ(笑)。これが世間的に面白いと言われるかどうか…っていう多少の不安と、「こんな顔してたんだ…気持ち悪いな」って思うくらいで。
― ヒロインの篠岡役の馬場ふみかさんはいかがでしたか?
間宮:罵られるの…いいですよね。馬場ちゃんにカメラ目線であんなこと言われたらやっぱり喜んじゃう(笑)。今回の作品は、馬場ちゃんの可愛さが全面に出てると思います。ツンデレ、笑顔…たまらん!ってね。やっぱり男たちは神月の目線を通して、馬場ちゃんをエロい目で見るっていう(笑)。それが正しい見方だと思うので。
吉村:確かに可愛かったですよね。結構、現場でもシュッとしてるんですよ。「ムッ」みたいな。
間宮:ムッとしてる!?(笑)
一同:(笑)
吉村:ムッとしてるは違うな、シュッとしてるんですよ(笑)。そんな彼女が笑ったりしているのを見ると「あ、いいな」って思いますよね。
間宮:男だらけの現場でも違和感なく混ざれる女優さん。全然違和感なかったですね。それと、肝が座ってる。今回、男が見たいだけのショットがたくさんあるじゃないですか。
― パンチラや入浴など、あんなシーンやこんなシーンが…
間宮:でもそれに関してももう「そういう風に見られてもいいよ!」って振り切ってる感じ。変に「恥ずかしい…」って感じを出されるとこっちも恥ずかしくなるけど、そういうのは全くなかったです。
これは間宮祥太朗と吉村界人の戦いである
― 沖縄にはいつ入られたんですか?吉村:僕は今日ですね。
間宮:僕は3日前に。
― 沖縄を楽しむ時間はありましたか?
間宮:パイナップルパークと美ら海水族館に行って(笑)。楽しみましたね。
― 吉村さんはまだですか?
吉村:そうですね。今夜、街に繰り出そうと思ってます。
間宮:本当だな!?俺と監督ずっと言ってたんだぞ、「沖縄来たら逃げ場ねーぞ!」って(笑)。
― あまり繰り出さないタイプ?
吉村:人が多いところが苦手で。
間宮:そうそう。僕は結構アプローチかけてるんですよ。「界人飲みに行こーよ」って。でも来てくれないんです、全然!だからやっぱり嫌われてるのかなって…。
吉村:1人が好きなんですよ…(笑)。
― じゃあ撮影の合間に「飲みに行こう」ということもなかったんですか?
間宮:撮影の合間はそういう余裕がなかったですね。スケジュール的にも、本当に毎日朝から晩までやっていたので。スタッフさんとも仲良くなって「飲みに行きたいね」とは言ってたんですけど、実際は詰め詰めで行ける感じではなかった。だから終わってからちょくちょく誘ってるんですけどね…。
吉村:今日が決行の日です。今日こそは!(笑)
― ではもう少し距離を縮めるために、2人でやってみたいことを考えましょう。
間宮:なんかある?
吉村:そうっすね…一緒に…なんかあの…お食事でも。
間宮:お食事!(笑)
― まずは(笑)。
吉村:まずは、ですね。
間宮:界人にとってはそうなのかもしれない。僕は撮影中にガンガン距離を詰めてって、終わった頃には仲良くなれたんじゃないかと思ってたんですけど…。やっぱりまだもうちょっとアプローチが必要みたいです、口説き落とすには(笑)。
― では間宮さんからの提案は?
間宮:今回こうやってコメディーで共演したので、次はなんか熱い感じのやつもやってみたいですね。
吉村:あっ、そうですね。僕もやりたいですね。
間宮:男同士のバチッとした芝居をやってみたい。それがどういう作品なのかわかんないですけど、やっぱりすごい魅力のある役者さんなので、今回のふざけた感じとはまた違ったテイストの、燃えるようなやつをやってみたいと思いました。
吉村:僕も思います。僕から見ると、祥太朗と神月はイメージが違うんですよ。だからもっと祥太朗寄りの役で、一緒に作品をやれたら面白そうだと思います。
― 再共演が楽しみです!でも本当に吉村さんは、掴みどころのない感じで。プライベートはどんな風に過ごされているんですか?
吉村:………カフェとかいます。
間宮:女子かっ!
― (笑)
吉村:1人で字を書いたり、1人でいるのが好きですね。
― 間宮さんは結構、外に出られている印象なので。
間宮:そう考えると真逆なんですよね。俺、1人がダメで。常に誰か友達といたいし、1人で何かに没頭できない。バカなんでしょうね、多分(笑)。
吉村:真逆かもしれないですね。
間宮:これはもう、戦いですよ。1人でいたい吉村界人と、みんなでいたい間宮祥太朗の、どっちが根気負けするかっていう(笑)。
― どちらが壁を壊すか(笑)。まずは2人でカフェ行ったらどうですか?
間宮:2人でカフェ、行く!?(笑)
吉村:そうっすね…。
― ダメですか?
吉村:いや、カフェ行きましょうよ!
間宮:行きます?
吉村:沖縄のカフェに。
間宮:あー、いいですね。
― この映画祭中に、仲良しな2ショットが上がったらいいですね。
吉村:わかりました。
間宮:「わかりました」って(笑)。
見どころは「地元愛」と「必要エロ」
― 3月のドラマ版から盛り上がりが続く『お前はまだグンマを知らない』。最後に、映画を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします!間宮:ドラマは関東のみの放送だったので、今回映画として全国の方々に見ていただけることになりました。関東以外の人がどれだけ群馬に興味あるのかっていうのはさておき(笑)、自分たちの県がもっと注目されてほしいというグンマーたちの野望みたいなものなので、これがもっと広がっていけば面白いし、群馬が活性化されれば素晴らしいことだと思います。そして群馬に関わらず伝えたいのは、自分の地元を愛するという気持ち。新しい地に踏み入った時に受け入れられるかどうかの怖さや、受け入れられなかった時の孤独、受け入れなかった側の後悔というのが、特に最後のシーンですごく出てくるので、何か背中を押せるものになったらと思っています。
とはいえ、基本的にはくだらない話なので…。これはすごくいいエロだと思うんですよ。青少年たちを活気づけるにはちょうどいいエロ。行き過ぎてもないし、大人し過ぎることもない。必要悪みたいな…必要エロ(笑)。そこはもう単純に、男の子たちに楽しんでもらいたい部分でもありますね。
吉村:もう全部言われてしまって「右に同じ」なんですけど(笑)、多分僕以外にも「群馬ってどういうイメージ?」と聞かれた時、「んー…」って答えられない人がいると思うんですね。それでもこの作品は群馬の熱量みたいなものがすごいかっこよく描かれているし、それでいて滑稽で面白い。そういう映画ってあんまりないので、観て損はないと思いますね。
― ありがとうございました!
インタビュー後の写真撮影中も、沖縄で食事に行くのか、行かないのかという攻防(?)を繰り広げていた2人。作品の中でも同級生の神月と轟として、とびきりアツい攻防が繰り広げられているので、劇場での公開をお楽しみに。(modelpress編集部)
「劇場版 お前はまだグンマを知らない」(2017年7月22日公開)
出演:間宮祥太朗 吉村界人 馬場ふみか 入江甚儀 加治将樹 山本博(ロバート) レイザーラモンRG ゆもみちゃん 福田薫(U字工事)益子卓郎(U字工事) 磯山さやか 椿鬼奴 ほんこん原作:井田ヒロト『お前はまだグンマを知らない』(新潮社「くらげバンチ」連載中)
監督:水野格(「月曜から夜ふかし」「嵐にしやがれ」他)
脚本:樫田正剛(「磁石男」「ちびまる子ちゃん」他)
音楽:牧戸太郎(「黒崎くんの言いなりになんてならない」他)
主題歌:G-FREAK FACTORY「風林花山」(BADASS)
エンディング曲:G-FREAK FACTORY「REAL SIGN」(BADASS)
<ストーリー>
グンマ。それはニッポンのほぼ中央、北カントウ地方西部に位置する内陸の地。古より周りを山に囲まれたこの地は、「ニッポン最後の秘境」「古代グンマー帝国」ある事ない事散々言われているが、その実態を知る者はいない。そんな謎多き土地に転校してきたとある高校生・神月(間宮祥太朗)。独自性の強いの文化、さらに異常なほどグンマ愛が強いクラスメイトたちに、困惑し、翻弄され、そして恐怖に慄く。そんな中、神月は学校一の美女、篠岡京(馬場ふみか)に恋をする。だが彼女もまた、生粋のグンマ人!さらに、グンマとライバル関係にあるトチギ、イバラキとの争いにも巻き込まれていく。
間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)プロフィール
1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年、TVドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」で俳優デビュー。主な出演作に「学校のカイダン」(15)、「ニーチェ先生」(16)、『ライチ☆光クラブ』(16)、「早子先生、結婚するって本当ですか?」(16)、『高台家の人々』(16)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16)など。2017年は『帝一の國』(4月29日公開)『お前はまだグンマを知らない』(7月22日公開)『トリガール!』(9月1日公開)『全員死刑』(秋公開)などが控える。吉村界人(よしむら・かいと)プロフィール
1993年2月2日生まれ、東京都出身。『ポルトレ -PORTRAIT-』(14)で映画主演デビュー。以降、多数の映画、ドラマ、CMに出演。主な出演作に映画『いいにおいのする映画』※主演(15)『ディストラクション・ベイビーズ』(16)『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(16)『太陽を掴め』※(16)『牝猫たち』など。2017年は『獣道』(7月15日公開)『お前はまだグンマを知らない』(7月22日公開)『関ヶ原』(8月26日公開)など多数の待機作を控える。
【Not Sponsored 記事】
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