SCANDAL、制服を着ていた葛藤と今の想い「音楽、ファッション、ヘアメイク、トータルでバンドなんだ」 モデルプレスインタビュー
2017.02.15 08:00
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2016年8月に結成10周年を迎えたガールズバンド・SCANDAL。今でこそファッショナブルでカッコイイ“ガールズバンド”という立ち位置を確立した彼女たちだが、当初は「黒髪制服でバンドする女子高生たち」というキャッチーなデビューだった。10年間走り続ける中で、彼女たちにも制服を脱ぐことを決意した瞬間がある。モデルプレスは今回インタビューを敢行し、音楽ではなくビジュアルを中心に、SCANDALというガールズバンドを紐解いてみた。(前編)
2006年、大阪のダンス&ボーカルスクールの女子中高生4人で結成し、ストリートライブからスタートしたSCANDAL。08年にはメジャーデビューを果たし、12年にはガールズバンド異例の速さで日本武道館でのライブを成功。2015年には海外ツアーも敢行するなど、いまや国内外を代表するガールズバンドへと成長した。
着こなした古着ファッション、ダイナミックなポージング、レトロ風の味わいある写真…ファッショナブルに切り取られた彼女たちの“キメてない”カッコ良さが色濃く写し出されている。
― 今回のアー写、とってもカッコイイですね。
RINA:ありがとうございます。基本的には女子なので、みんなファッションもメイクも好きなんです。今回それぞれの趣味をビジュアルに落とし込みたいと思って、MAMIなんかは流行りのギャングファッションっぽく、HARUNAもレオパードが入ってたり、流行りも取り入れつつ自由やファンキーさを閉じ込めた写真になりました。自分たちから見たらすごく自然な感じです。
― 10周年と聞くとキメキメな写真になるのかなって思ったんですけど、そうではなく自然体で写真を作ったというのもすごく良いですね。
RINA:はい。遊びながら撮る、みたいな感じですね。
TOMOMI:ここ2、3年は撮影もリラックスした雰囲気でやってます。前は楽器を持って、この位置でって決めて撮ることが多かったんです。
― その傾向は「Stamp!」(2015年7月22日)から感じます。
RINA:これはワールドツアー中の楽屋で撮りました。
TOMOMI:オフショットみたいですよね。
― 「テイクミーアウト」(2016年7月27日)ではストリート感も。
MAMI:これは普段から自分たちが歩いてる道、センター街をずっと歩いて撮りました。
― これらのシングルは、初期のころと比べてファッショナブルな要素が強く出ていていますよね。変化していったきっかけはありますか?
RINA:やっぱりファッションも楽しみながらミュージシャンであるということが、ガールズバンドの特権だと思うんです。それをもっと表に出していいんじゃないかって思うようになれたことから変わってきました。やっぱりSCANDALを長く続けるために、いろいろ変化もしつつ、ビジュアル面も楽しいバンドでありたいと思ってるので、好きなようにやっちゃおうよって気持ちで今できています。
RINA:当時は中高生だったのでお金もなく、衣装をあまり買い集めることができなかったんです。それでみんなが持ってるコスチュームと言えば制服だなってことで、制服を着てライブをしていました。それを見たレコード会社や事務所の方が「インパクトがあって面白いね」って言ってくださって、ブレザーに楽器を背負った姿でデビューすることになったんです。
― デビューしてからはしばらく「女子高生バンド」のビジュアルが強く印象に残ってます。それで制服を脱いだのが…
RINA:私たちが制服を脱いだのは「LOVE SURVIVE」(2011年7月27日)っていうシングルです。ミュージックビデオで制服を脱いで違う衣装になるシーンがあるんです。そこあたりから変わっていったなって思います。
― SCANDALとして、ひとつの変化を迎えた瞬間ですね。
RINA:はい。バンドの将来を考えるようになったんです。その時その時をがむしゃらに生きるっていうやり方じゃなくて、5年後、どういうスタイルでバンドをやれるかなって考えるようになりました。メンバー同士で、デビューしてから10年は続けたいよねって話をするようになり、ずっと制服着てることがキツくなる、もっと個性出していったりしても楽しいよねって、すごくポジティブに制服を脱いだというか。
― ポジティブに制服を脱いだ。
RINA:制服を着てバンドをやってると「ロックバンドじゃない」「アイドルだ」って言われることもあったし、そこへの葛藤もあったんです。他のミュージシャンと同じマインドで音楽と向き合ってるのに、なんで自分たちはロックフェスに呼ばれないんだろう、悔しいなって気持ちがずっとあって。それで、音楽も人となりもちゃんと分かってるもらえるよう、私服に近い好きな洋服を着るようになりました。
― 脱いだことでどんな変化がありました?
HARUNA:ライブに女の子が足を運んでくれることが多くなったよね。
MAMI:うん。制服脱いだタイミングで髪型や髪色っていうのもガラッと変えて、それを真似してライブに遊びに来てくれるファンの方や、その写真をSNSあげてくれたりする女の子もすごく増えたんです。
RINA:ファッションにも興味持ってくれる子が増えたよね。すごく嬉しかったです。
RINA:どういうファッションで、どういうヘアメイクで、どんな音楽をするかっていうそのトータルでバンドなんだと思っています。あの人がこういう洋服を着て、こういう言葉で歌ってくれるから好きだとか、意識していなくてもファッションと音楽って繋がってると思います。
MAMI:今って音楽からファッションじゃなく、ファッションから音楽に入る人も多いと思うんです。例えば雑誌を見て、音楽を聴いたことないミュージシャンたちが可愛い服を着ている、どんな人なんだろうって興味を持ってInstagramを見てみる、それで音楽も聴いてみようってなったりする。
― なるほど。アーティストへタッチする機会が変化してますよね。SCANDALさん自身もそういったことを感じたりします?
HARUNA:うん。
RINA:感じてます。
MAMI:まさにRINAはね。
― そういった入り方って女の子の方が得意ですし、やっぱりガールズバンドであることの特権ですよね。
RINA:4人だけじゃ決めきれなかったっていうのもあるんですけど、まだ私たちの音楽を聴いたことない人に「これが最強のベストアルバムだぞ」っていうベストを作りたくって。今まで曲を聴いてくれた、好きでいてくれたファンのみんなと一番いいものを作りたいと思ったからです。
― そういう意味では、先程おっしゃってたファッションから入ってくれたファンの子に最初に聴いてもらう一枚として、ピッタリですね。
RINA:そうですね。
― ダイジェスト映像ではファン投票TOP10も発表されてましたが、ランキングは予想通りでした?
RINA:はい、投票の集計が終わったとき、その結果をランキングにして見ていたんですけど、やっぱりライブでよくやる曲や盛り上がる曲を中心に並んでるという印象でした。SCANDALはライブを大切にしてきたバンドなので、すごく嬉しかったですね。
HARUNA:1位の「SCANDAL BABY」っていう曲もまさにそうで。もともと1stアルバムに入っている曲なんですけど、今ではライブで欠かせない曲になっていて、みんなで合唱できるポイントがあるんです。ライブをやるごとに成長していった曲で、あまり曲を知らないっていう人も「SCANDAL BABY」だけは知ってくれてることもあって、それが1位に選ばれたのは凄いことだなって思いました。
― 今回のジャケット写真、今まで全く違うデザインですよね。どういったコンセプトでしょうか?
RINA:自分たちが写ってないジャケットにすることで、誰もが手に取りやすいものになるんじゃないなと思いました。なんの先入観もなく、手に取りたくなる良いジャケットにしたい思いがまずあって、それでTOMOMIが好きなね。
TOMOMI:はい。小町渉さんというーティストの方に描き下ろしてもらいました。
RINA:「SCANDALをテーマに自由に描いてください」ってだけお願いして、今のジャケットが出きました。これ以外にもあと何種類か描いてくれたんですけど、もう全部カッコよくて。机にバーって原画を並べて「どれにしよう、全部出したい」って悩みながら選びました。
MAMI:ほかのデザインもどうしても使いたくて、いろんなCDショップの特典にしたりね。
RINA:ジャケット候補だった作品のひとつでマグカップ作ったりしました。
RINA:「FREEDOM FIGHTERS」です。10代の時って進路や就職だったり、人生がガラッと変わるポイントに何度かぶつかると思うんですけど、その時に世間の目を気にして、安定するからって自分のやりたい道じゃない方を選んだりと、ピュアな気持ちとは違った選択をすることもあると思います。でもやっぱり1番大切なのは、自分が好きなことをたくさんして、好きな人生を送ることだと思うんですよね。だから「好きな未来を選べないなんてどうかしてるよ」っていう歌詞があるように、これを聴いて好きなことして、自由に楽しく生きていいんだって感じてもらえたら嬉しいなって思います。
― 心に刺さりました!では最後に、SCANDALさんがバンドとして、10年後20年後にどんな風になっていたいですか?
RINA:いろんな角度から楽しませることのできるバンドでありたいなって思います。自分たちの音楽が好きで付いてきてるお客さんだけじゃなく、ファッションも、4人のキャラクターも含めて楽しいなって思って付いてきてくれてる人がいるのを感じてるので、全部がよりいいバンドになれたら嬉しいですね。
― ありがとうございました。
「SCANDALに憧れてデビューしました!」というガールズバンドが登場する昨今。高い音楽性はもとより、ライフスタイル含めて彼女たちの“生き様”のカッコよさに魅了される女子たちが続出している。音楽の聴き方や見つけ方も変化する今の時代。「ファッションも楽しみながらミュージシャンであるということが、ガールズバンドの特権だと思うんです」というRINAのこの言葉こそ、SCANDLが常にシーンで輝き続けられる秘密なのかもしれない。(modelpress編集部)
「SCANDAL MUSIC VIDEO SPECIAL」(2月15日21:30~23:30/AbemaTV)
発売日:2015年2月15日
形態:完全生産限定盤、初回生産限定盤、通常盤
【収録曲】
<Disc 1>
1. SCANDAL BABY
2. Stamp!
3. 少女S
4. ピンヒールサーファー
5. S.L. Magic
6. スイッチ
7. Departure
8. Hello! Hello!
9. テイクミーアウト
10. 下弦の月
11. OVER DRIVE
12. LOVE SURVIVE
13. 太陽と君が描くSTORY
14. 会いたい
15. ちいさなほのお
16. EVERYBODY SAY YEAH!
17. Image
18. FREEDOM FIGHTERS(新曲)
<Disc 2>
1. 瞬間センチメンタル
2. 太陽スキャンダラス
3. サティスファクション
4. LOVE ME DO
5. 夜明けの流星群
6. ビターチョコレート
7. 会わないつもりの、元気でね
8. Welcome home
9. Sisters
10. DOLL
11. Flashback No.5
12. カゲロウ –album mix-
13. HARUKAZE
14. one piece
15. 声
16. Your song
17. HELLO(新曲)
18. SCANDAL IN THE HOUSE
2014年6月にはプリンセスプリンセス以来、23年ぶり2組目となる横浜アリーナ2DAYS公演を成功させる。近年ではSCANDALの影響で楽器を始める女子も増え、2015年11月第6回SCANDALコピーバンドコンテストには国内外から637組のエントリーが集まり10代女子を中心に絶大な人気を誇っていることを証明。
2015年SCANDAL史上最大世界9カ国41公演の初の単独ワールドツアーを大盛況に収め、4万人動員の初の東名阪アリーナツアーを開催。そして2016年8月に結成10周年を迎え、結成地大阪にて1万人を動員し野外コンサートを開催。そして2017年3月11日より、ベストアルバムを引っ提げての全国47都道府県ツアーの開催を予定している。名実ともに、日本そして世界を代表するガールズバンド。
“キメてない”カッコ良さ、ガールズバンドの特権
2017年2月15日に結成10周年を記念したベストアルバム「SCANDAL」をリリース。ファン投票で選ばれた楽曲が収録されているため、まさに今のベストが詰まっているとも言えるが、そのアーティスト写真もベストにカッコイイ。着こなした古着ファッション、ダイナミックなポージング、レトロ風の味わいある写真…ファッショナブルに切り取られた彼女たちの“キメてない”カッコ良さが色濃く写し出されている。
― 今回のアー写、とってもカッコイイですね。
RINA:ありがとうございます。基本的には女子なので、みんなファッションもメイクも好きなんです。今回それぞれの趣味をビジュアルに落とし込みたいと思って、MAMIなんかは流行りのギャングファッションっぽく、HARUNAもレオパードが入ってたり、流行りも取り入れつつ自由やファンキーさを閉じ込めた写真になりました。自分たちから見たらすごく自然な感じです。
― 10周年と聞くとキメキメな写真になるのかなって思ったんですけど、そうではなく自然体で写真を作ったというのもすごく良いですね。
RINA:はい。遊びながら撮る、みたいな感じですね。
TOMOMI:ここ2、3年は撮影もリラックスした雰囲気でやってます。前は楽器を持って、この位置でって決めて撮ることが多かったんです。
― その傾向は「Stamp!」(2015年7月22日)から感じます。
RINA:これはワールドツアー中の楽屋で撮りました。
TOMOMI:オフショットみたいですよね。
― 「テイクミーアウト」(2016年7月27日)ではストリート感も。
MAMI:これは普段から自分たちが歩いてる道、センター街をずっと歩いて撮りました。
― これらのシングルは、初期のころと比べてファッショナブルな要素が強く出ていていますよね。変化していったきっかけはありますか?
RINA:やっぱりファッションも楽しみながらミュージシャンであるということが、ガールズバンドの特権だと思うんです。それをもっと表に出していいんじゃないかって思うようになれたことから変わってきました。やっぱりSCANDALを長く続けるために、いろいろ変化もしつつ、ビジュアル面も楽しいバンドでありたいと思ってるので、好きなようにやっちゃおうよって気持ちで今できています。
私たちはポジティブに制服を脱いだ
― 一方はじめは、黒髪制服でまさに女子高生バンドという印象でした。そのビジュアルはどうやって決めたんですか?RINA:当時は中高生だったのでお金もなく、衣装をあまり買い集めることができなかったんです。それでみんなが持ってるコスチュームと言えば制服だなってことで、制服を着てライブをしていました。それを見たレコード会社や事務所の方が「インパクトがあって面白いね」って言ってくださって、ブレザーに楽器を背負った姿でデビューすることになったんです。
― デビューしてからはしばらく「女子高生バンド」のビジュアルが強く印象に残ってます。それで制服を脱いだのが…
RINA:私たちが制服を脱いだのは「LOVE SURVIVE」(2011年7月27日)っていうシングルです。ミュージックビデオで制服を脱いで違う衣装になるシーンがあるんです。そこあたりから変わっていったなって思います。
― SCANDALとして、ひとつの変化を迎えた瞬間ですね。
RINA:はい。バンドの将来を考えるようになったんです。その時その時をがむしゃらに生きるっていうやり方じゃなくて、5年後、どういうスタイルでバンドをやれるかなって考えるようになりました。メンバー同士で、デビューしてから10年は続けたいよねって話をするようになり、ずっと制服着てることがキツくなる、もっと個性出していったりしても楽しいよねって、すごくポジティブに制服を脱いだというか。
― ポジティブに制服を脱いだ。
RINA:制服を着てバンドをやってると「ロックバンドじゃない」「アイドルだ」って言われることもあったし、そこへの葛藤もあったんです。他のミュージシャンと同じマインドで音楽と向き合ってるのに、なんで自分たちはロックフェスに呼ばれないんだろう、悔しいなって気持ちがずっとあって。それで、音楽も人となりもちゃんと分かってるもらえるよう、私服に近い好きな洋服を着るようになりました。
― 脱いだことでどんな変化がありました?
HARUNA:ライブに女の子が足を運んでくれることが多くなったよね。
MAMI:うん。制服脱いだタイミングで髪型や髪色っていうのもガラッと変えて、それを真似してライブに遊びに来てくれるファンの方や、その写真をSNSあげてくれたりする女の子もすごく増えたんです。
RINA:ファッションにも興味持ってくれる子が増えたよね。すごく嬉しかったです。
ビジュアルと音楽の関わり合い
― お話を聞いていると、ビジュアルと音楽が互いに影響し合っていることを感じます。デビューから10年、ビジュアルの変遷もありましたが、その点どのように考えてますか?RINA:どういうファッションで、どういうヘアメイクで、どんな音楽をするかっていうそのトータルでバンドなんだと思っています。あの人がこういう洋服を着て、こういう言葉で歌ってくれるから好きだとか、意識していなくてもファッションと音楽って繋がってると思います。
MAMI:今って音楽からファッションじゃなく、ファッションから音楽に入る人も多いと思うんです。例えば雑誌を見て、音楽を聴いたことないミュージシャンたちが可愛い服を着ている、どんな人なんだろうって興味を持ってInstagramを見てみる、それで音楽も聴いてみようってなったりする。
― なるほど。アーティストへタッチする機会が変化してますよね。SCANDALさん自身もそういったことを感じたりします?
HARUNA:うん。
RINA:感じてます。
MAMI:まさにRINAはね。
RINA:わたし個人でInstagramをやっていて「Feedback!(フィードバック)」という自分たちのアパレルの情報も発信してるんですけど、フォロワーさんから「どういう化粧品使ってるんですか?」「今どんなネイルをしているんですか?」って私自身に興味を持ってくれる女の子がいるんです。それで実際に音楽を聴いてくれる子もいたりすると、あ、ここからリスナーに繋がってくれる人がいるんだって実感します。自分のライフスタイルが音楽性にも表れていると思うので、SNSを通して発信して、同じ趣向を持ってる人たちが、自分たちの曲を聴いてくるようになるのってすごく嬉しいです。
― そういった入り方って女の子の方が得意ですし、やっぱりガールズバンドであることの特権ですよね。
「SCANDAL」は最強のベストアルバム
― そんなSCANDALさんが今回リリースするベストアルバム「SCANDAL」は、なぜファン投票で選曲することにしたのですか?RINA:4人だけじゃ決めきれなかったっていうのもあるんですけど、まだ私たちの音楽を聴いたことない人に「これが最強のベストアルバムだぞ」っていうベストを作りたくって。今まで曲を聴いてくれた、好きでいてくれたファンのみんなと一番いいものを作りたいと思ったからです。
― そういう意味では、先程おっしゃってたファッションから入ってくれたファンの子に最初に聴いてもらう一枚として、ピッタリですね。
RINA:そうですね。
― ダイジェスト映像ではファン投票TOP10も発表されてましたが、ランキングは予想通りでした?
RINA:はい、投票の集計が終わったとき、その結果をランキングにして見ていたんですけど、やっぱりライブでよくやる曲や盛り上がる曲を中心に並んでるという印象でした。SCANDALはライブを大切にしてきたバンドなので、すごく嬉しかったですね。
HARUNA:1位の「SCANDAL BABY」っていう曲もまさにそうで。もともと1stアルバムに入っている曲なんですけど、今ではライブで欠かせない曲になっていて、みんなで合唱できるポイントがあるんです。ライブをやるごとに成長していった曲で、あまり曲を知らないっていう人も「SCANDAL BABY」だけは知ってくれてることもあって、それが1位に選ばれたのは凄いことだなって思いました。
― 今回のジャケット写真、今まで全く違うデザインですよね。どういったコンセプトでしょうか?
RINA:自分たちが写ってないジャケットにすることで、誰もが手に取りやすいものになるんじゃないなと思いました。なんの先入観もなく、手に取りたくなる良いジャケットにしたい思いがまずあって、それでTOMOMIが好きなね。
TOMOMI:はい。小町渉さんというーティストの方に描き下ろしてもらいました。
RINA:「SCANDALをテーマに自由に描いてください」ってだけお願いして、今のジャケットが出きました。これ以外にもあと何種類か描いてくれたんですけど、もう全部カッコよくて。机にバーって原画を並べて「どれにしよう、全部出したい」って悩みながら選びました。
MAMI:ほかのデザインもどうしても使いたくて、いろんなCDショップの特典にしたりね。
RINA:ジャケット候補だった作品のひとつでマグカップ作ったりしました。
夢を叶える“一曲”
― モデルプレスの読者には夢を追いかけている女の子たちもすごく多いのですが、そんな方の背中を押す一曲を選ぶとしたら、どの曲になりますか?RINA:「FREEDOM FIGHTERS」です。10代の時って進路や就職だったり、人生がガラッと変わるポイントに何度かぶつかると思うんですけど、その時に世間の目を気にして、安定するからって自分のやりたい道じゃない方を選んだりと、ピュアな気持ちとは違った選択をすることもあると思います。でもやっぱり1番大切なのは、自分が好きなことをたくさんして、好きな人生を送ることだと思うんですよね。だから「好きな未来を選べないなんてどうかしてるよ」っていう歌詞があるように、これを聴いて好きなことして、自由に楽しく生きていいんだって感じてもらえたら嬉しいなって思います。
― 心に刺さりました!では最後に、SCANDALさんがバンドとして、10年後20年後にどんな風になっていたいですか?
RINA:いろんな角度から楽しませることのできるバンドでありたいなって思います。自分たちの音楽が好きで付いてきてるお客さんだけじゃなく、ファッションも、4人のキャラクターも含めて楽しいなって思って付いてきてくれてる人がいるのを感じてるので、全部がよりいいバンドになれたら嬉しいですね。
― ありがとうございました。
「SCANDALに憧れてデビューしました!」というガールズバンドが登場する昨今。高い音楽性はもとより、ライフスタイル含めて彼女たちの“生き様”のカッコよさに魅了される女子たちが続出している。音楽の聴き方や見つけ方も変化する今の時代。「ファッションも楽しみながらミュージシャンであるということが、ガールズバンドの特権だと思うんです」というRINAのこの言葉こそ、SCANDLが常にシーンで輝き続けられる秘密なのかもしれない。(modelpress編集部)
番組出演情報
「SCANDAL BEST ALBUMリリース記念SPECIAL LIVE」(2月15日21:00~/AbemaTV)「SCANDAL MUSIC VIDEO SPECIAL」(2月15日21:30~23:30/AbemaTV)
リリース情報
ベストアルバム「SCANDAL」
発売日:2015年2月15日
形態:完全生産限定盤、初回生産限定盤、通常盤
【収録曲】
<Disc 1>
1. SCANDAL BABY
2. Stamp!
3. 少女S
4. ピンヒールサーファー
5. S.L. Magic
6. スイッチ
7. Departure
8. Hello! Hello!
9. テイクミーアウト
10. 下弦の月
11. OVER DRIVE
12. LOVE SURVIVE
13. 太陽と君が描くSTORY
14. 会いたい
15. ちいさなほのお
16. EVERYBODY SAY YEAH!
17. Image
18. FREEDOM FIGHTERS(新曲)
<Disc 2>
1. 瞬間センチメンタル
2. 太陽スキャンダラス
3. サティスファクション
4. LOVE ME DO
5. 夜明けの流星群
6. ビターチョコレート
7. 会わないつもりの、元気でね
8. Welcome home
9. Sisters
10. DOLL
11. Flashback No.5
12. カゲロウ –album mix-
13. HARUKAZE
14. one piece
15. 声
16. Your song
17. HELLO(新曲)
18. SCANDAL IN THE HOUSE
SCANDAL(スキャンダル)プロフィール
2006年大阪・京橋で結成。2008年「DOLL」でデビュー。翌年には「少女S」でレコード大賞新人賞受賞。2012年3月には日本武道館公演を異例の速さで達成し、翌2013年3月には夢であった大阪城ホール公演を5分で即完させるなどライブでの実績を重ねていく。2014年6月にはプリンセスプリンセス以来、23年ぶり2組目となる横浜アリーナ2DAYS公演を成功させる。近年ではSCANDALの影響で楽器を始める女子も増え、2015年11月第6回SCANDALコピーバンドコンテストには国内外から637組のエントリーが集まり10代女子を中心に絶大な人気を誇っていることを証明。
2015年SCANDAL史上最大世界9カ国41公演の初の単独ワールドツアーを大盛況に収め、4万人動員の初の東名阪アリーナツアーを開催。そして2016年8月に結成10周年を迎え、結成地大阪にて1万人を動員し野外コンサートを開催。そして2017年3月11日より、ベストアルバムを引っ提げての全国47都道府県ツアーの開催を予定している。名実ともに、日本そして世界を代表するガールズバンド。
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