DISH//北村匠海が持つ“2つの顔”―知られざる多忙スケジュールとメンバーとの絆 モデルプレスインタビュー
2016.08.21 22:00
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俳優の北村匠海(18)の躍進ぶりが目覚ましい。今年に入り、出演映画が4本公開、そして現在放送中のTBS系連続ドラマ「仰げば尊し」(毎週日曜よる9時~)に出演し、存在感を放っている。そんな彼は、4人組ダンスロックバンド・DISH//のメインボーカル&ギターとしても活躍中。今年12月に結成5周年を迎えるDISH//ではTAKUMI名義で活動。俳優の北村匠海とDISH//のTAKUMI―2つの顔を持つ彼は、人知れず多忙なスケジュールをこなしている。2足のわらじを履き、役者・音楽の2つの道を突き進む北村が見据える未来とは?
ドラマ「仰げば尊し」は、実在した人物・中澤忠雄先生と、実在した高校“神奈川県立野庭高校(1980年代当時)吹奏楽部”をモチーフにした奇跡のオリジナルドラマ。元サックス奏者の樋熊(寺尾聰)が、夢を失いはみだした問題児たちと真正面から向き合い、満身創痍で吹奏楽部指導に励み、“音楽の甲子園”を目指す姿を描く。
ドラマの反響はとても大きいようで「ファンの方からブログで『良かったよ』といったコメントをいただいています。また、ドラマをきっかけに僕のことを知ってくださった方も多いようです」と誇らしげ。学園ドラマといえば、新人俳優・女優がブレイクするための登竜門としても知られているが、当事者である北村は「俳優としての成長の第一歩」と捉えている。
「学園ものの作品に生徒役として出演することは、この歳でしか経験できないこと。同世代の人と一緒に芝居をすることって、すごく刺激を受けるんです」
小学3年生の頃に、スカウトを受けたことをきっかけに芸能界入り。長い芸歴の中で、中学1年生の頃に出演した連続ドラマ「鈴木先生」(テレビ東京系)は自身の役者人生の中で第1の転換期だったという。「鈴木先生」も中学校を舞台にしたいわゆる学園もので、土屋太鳳や藤原薫らと生徒役で共演し、同世代の役者から刺激を受け「また共演したい」という思いが芽生えた。その思いが役者・北村匠海を突き動かす。今作「仰げば尊し」も同世代の役者と切磋琢磨し合える環境であり「自分の中でキーになりそう」と成長を予感する。
そんな役者仲間について「太賀くんと(佐野)岳くんが最年長なので引っ張っていってくれています。太賀くんとは事務所の同期ということもあり仲良しで、色々と面倒を見てくれるお兄さん的存在。岳くんとは5つくらい歳が離れていますが、お互いいじり合う関係です。真剣佑は、自由で予測不可能な男(笑)!そんなところがおもしろいし、彼の魅力だと思います」と楽しそうに語る。中でも村上は、過去に数回共演したことがあり「虹郎とは『いつか一緒にライブしたいね』と話しています。趣味がカメラだったり、音楽が好きだったり、似ている部分があります」と気の知れた仲。芝居について話し合うことも多く「お互い共演を重ねるごとに、芝居もどんどん変わっています。そんなところも虹郎との共演はおもしろいです」と目を輝かせた。
主演の寺尾聰には「キャリアとか関係なく作品に出ている以上、よーいドン!で自分をどう見せていくかは自分自身」というアドバイスをもらった。そんな中で、ヒロイン・有馬渚役の石井杏奈に「独特な雰囲気が映像でも映えて、芝居もめちゃくちゃうまい。1個下とは思えないですね」と尊敬の念を抱く。多部未華子とは4月に公開された映画「あやしい彼女」以来の再共演。互いにライブや舞台の公演時には花を贈り合うなど、親交が深く「またご一緒できて嬉しいです」と喜ぶ。
北村が担当するのはトロンボーン。DISH//ではメインボーカルをつとめ、ギターを演奏しているが「めちゃくちゃ難しい」と苦戦している模様。放送回を重ねるに連れて、技術の上達が求められるが「ちゃんと自分でうまくならなきゃいけないので、撮影がない日には吹奏楽の楽器レッスンが入っています。撮影がない日も、みんなでスタジオに集まって吹奏楽の練習をしています」と、見えない舞台裏の努力を明かす。
まさに部活さながらの環境。金管楽器は音を出すだけでも、1ヶ月以上の時間を要する初心者も少なくはない。音楽に精通していることもあってか、北村はすぐに音を出すことはできたというが「ギターができるからといって、金管楽器ができるとも限りません。今、どうにか2オクターブくらい出せるようになりましたが、まだまだですね」とトロンボーンの練習もストイックに取り組む。
「あまりリハーサルに出られなくて、とても心配だったんです。ですが成功して、自分でもよくやったなと思います」
台本片手にDISH//の楽曲を聴き、寝る前にはギターの練習。「正直きつかった」と本音を漏らしたが、不安があった中でライブを成功させ「きつかったことを忘れるくらいに楽しかったですね。聴いてくれる人がいるんだと改めて思ったし、自分がやってきたことは無駄じゃないんだと思いました」と、自信に漲った表情を見せる。
そして、ライブの成功はメンバーのフォローがあってからこそだと、3人の顔が思い浮かんだのか、小さく笑う。
「僕が少しDISH//を離れている間に、3人がたくましくなったように思えたというか、自分の中で大きな支えなんだと感じました。ライブのリハになかなか出られなくても、3人がフォローしてくれたからこそ充実したライブになりました。ありがたさと大きさを感じますね」
「DISH//は居心地が良く、メンバーといると『帰ってきた』と思えます。安心しちゃいますね。自分たちで楽しみながら音楽を作っていくDISH//はホーム、監督さんや共演者の方と作品を作る役者の仕事で向かう撮影現場は勤務先みたいな感覚です」
DISH//のTAKUMIがあってこそ、俳優・北村匠海がいる。北村本人も「芝居が音楽にも生きるし、音楽が芝居にも生きる」と語り、2足のわらじを履いて歩む芸能生活を楽しんでいる。2つの顔を持つ彼に、音楽と役者の“スイッチの切り替え方法”を聞いてみると「器用ではないので、自分でスイッチを切り替えることはできないです。ただ、環境がそうさせてくれるというか、DISH//のメンバーといたら自然にTAKUMIに切り替わるし、いろんな演者の人たちといたら北村匠海のスイッチになります。周りの環境に自分が変わっていく感覚です」と自然体で、一個人の“北村匠海”として現場に臨む。
一つの節目を迎えるが、DISH//での5年間を「まさか5年でこんなに変わると思ってなかった」と素直な胸の内を告白する。過去にはライブのMCで、DISH//としての活動への葛藤を口にしたこともあった。しかし、メジャーデビューや日本武道館でのワンマンライブが彼に自信を与え「僕の中でもボーカルとしての意識が変わってきたし、今後さらに楽しみです。この5年間でDISH//は大きく変わったし、また5年間経ったらもっと大きく変わっているんじゃないかなと、期待と楽しみでいっぱいです」と、結成10周年のDISH//を見据え、グループでの活動も意欲にみなぎっている。
「学生のときからですが、追い込まれるほど、自分の中で燃えるタイプでした。自分の中で抱え込むほど、力になるのかもしれません。疲れを感じることもありますが、音楽も芝居も、自分にとって楽しいことでなんだかんだ楽しめちゃう。この先もずっとやっていきたいと思っています。そして周りの存在も大きいですね。音楽活動で出会う人や、芝居をやっていく中で出会う仲間も、僕の中で大きな存在です」
演じてみたい役柄については「何でもやってみたい」と貪欲だ。「今は自分の幅を広げて、引き出しを増やしていく時期」だとし、旺盛なチャレンジ精神をのぞかせる。そして「主演はいつか絶対にやってみたい」と夢を口にした。自身の成長のためにも「やらなきゃいけないと思っています」と未来を思い描き、「絶対に成し遂げる」と強く誓った。
最後に、北村が思う夢を叶える秘訣を聞いてみた。
「思うことも、努力も、タイミングも大事。手に届きそうな夢でも、途方もない夢でも、僕は夢を持っている人は素敵だと思います。『仰げば尊し』でも同じことが言えますが、夢を持つことが、その夢を叶えるための第一歩。ダメな吹奏楽部でも夢を持って一丸となって、夢を叶えるべくそれに見合う努力をする。一歩ずつ前に進んでいくことで、その先の未来があります」
これは北村自身にもいえること。DISH//での武道館公演も、「一緒に芝居がしたい」と思う役者たちと作品を作ることができる環境も、ただ敷かれたレールを進んでいった先に用意されたものではない。自身で切り拓いてきたものだ。
両立と言葉にするのは簡単かもしれない。しかし、それを実現させるには莫大なエネルギーを要する。台本を覚えて臨む早朝からの撮影、吹奏楽のレッスン、ライブのリハーサル…計り知れないハードスケジュールをこなせるのは、夢や目標があるからこそ。達成感が生み出す自信が彼を強くし、次のステージへと向かわせる。「主演を張る」そんな北村の夢が実現する日は、そう遠くないかもしれない。(modelpress編集部)
ドラマ「仰げば尊し」出演の反響と“進化”の予感
北村が演じるのは、問題児の1人・安保圭太役。木藤良蓮(真剣佑)、青島裕人(村上虹郎)、高杢金也(太賀)、桑田勇治(佐野岳)とつるむ不良グループの1人だ。7月24日に放送された第2話では、樋熊や樋熊の娘・奈津紀(多部未華子)との関わりの中で、吹奏楽部に入部することを決意し、スポットライトを浴びた。ドラマの反響はとても大きいようで「ファンの方からブログで『良かったよ』といったコメントをいただいています。また、ドラマをきっかけに僕のことを知ってくださった方も多いようです」と誇らしげ。学園ドラマといえば、新人俳優・女優がブレイクするための登竜門としても知られているが、当事者である北村は「俳優としての成長の第一歩」と捉えている。
「学園ものの作品に生徒役として出演することは、この歳でしか経験できないこと。同世代の人と一緒に芝居をすることって、すごく刺激を受けるんです」
小学3年生の頃に、スカウトを受けたことをきっかけに芸能界入り。長い芸歴の中で、中学1年生の頃に出演した連続ドラマ「鈴木先生」(テレビ東京系)は自身の役者人生の中で第1の転換期だったという。「鈴木先生」も中学校を舞台にしたいわゆる学園もので、土屋太鳳や藤原薫らと生徒役で共演し、同世代の役者から刺激を受け「また共演したい」という思いが芽生えた。その思いが役者・北村匠海を突き動かす。今作「仰げば尊し」も同世代の役者と切磋琢磨し合える環境であり「自分の中でキーになりそう」と成長を予感する。
真剣佑・村上虹郎ら切磋琢磨し合える仲間とともに
北村と同じく、問題児を演じる真剣佑、村上らとはともに支え合い、アドバイスや意見を出し合い、互いを高め合っている。撮影現場を離れても、一緒に食事に出かけるなど、劇中同様に「仲の良いグループ」だそうだ。その仲の良さを「ドラマで映し出せれば」と期待を込めた。そんな役者仲間について「太賀くんと(佐野)岳くんが最年長なので引っ張っていってくれています。太賀くんとは事務所の同期ということもあり仲良しで、色々と面倒を見てくれるお兄さん的存在。岳くんとは5つくらい歳が離れていますが、お互いいじり合う関係です。真剣佑は、自由で予測不可能な男(笑)!そんなところがおもしろいし、彼の魅力だと思います」と楽しそうに語る。中でも村上は、過去に数回共演したことがあり「虹郎とは『いつか一緒にライブしたいね』と話しています。趣味がカメラだったり、音楽が好きだったり、似ている部分があります」と気の知れた仲。芝居について話し合うことも多く「お互い共演を重ねるごとに、芝居もどんどん変わっています。そんなところも虹郎との共演はおもしろいです」と目を輝かせた。
主演の寺尾聰には「キャリアとか関係なく作品に出ている以上、よーいドン!で自分をどう見せていくかは自分自身」というアドバイスをもらった。そんな中で、ヒロイン・有馬渚役の石井杏奈に「独特な雰囲気が映像でも映えて、芝居もめちゃくちゃうまい。1個下とは思えないですね」と尊敬の念を抱く。多部未華子とは4月に公開された映画「あやしい彼女」以来の再共演。互いにライブや舞台の公演時には花を贈り合うなど、親交が深く「またご一緒できて嬉しいです」と喜ぶ。
撮影スケジュール合間をぬっての吹奏楽の練習
現場の楽しそうな様子が浮かんでくるが、撮影は実にハード。吹奏楽部が団結し、全国吹奏楽部コンクールを目指す姿を描く今作では、楽器の演奏も芝居に求められる。物語の舞台となる美崎高校吹奏楽部が生み出す音は、演者たちが実際に奏でているものだ。北村が担当するのはトロンボーン。DISH//ではメインボーカルをつとめ、ギターを演奏しているが「めちゃくちゃ難しい」と苦戦している模様。放送回を重ねるに連れて、技術の上達が求められるが「ちゃんと自分でうまくならなきゃいけないので、撮影がない日には吹奏楽の楽器レッスンが入っています。撮影がない日も、みんなでスタジオに集まって吹奏楽の練習をしています」と、見えない舞台裏の努力を明かす。
まさに部活さながらの環境。金管楽器は音を出すだけでも、1ヶ月以上の時間を要する初心者も少なくはない。音楽に精通していることもあってか、北村はすぐに音を出すことはできたというが「ギターができるからといって、金管楽器ができるとも限りません。今、どうにか2オクターブくらい出せるようになりましたが、まだまだですね」とトロンボーンの練習もストイックに取り組む。
55曲熱唱のライブの裏側
俳優だけが北村匠海ではない。彼がメインボーカルを務めるDISH//は2016年12月25日に結成5周年を迎えるが、7月に結成5周年記念5大企画の第1弾として結成時から最新シングルまで全55曲を披露するといったライブを敢行。ライブが行われたのは「仰げば尊し」の撮影期間中だ。「あまりリハーサルに出られなくて、とても心配だったんです。ですが成功して、自分でもよくやったなと思います」
台本片手にDISH//の楽曲を聴き、寝る前にはギターの練習。「正直きつかった」と本音を漏らしたが、不安があった中でライブを成功させ「きつかったことを忘れるくらいに楽しかったですね。聴いてくれる人がいるんだと改めて思ったし、自分がやってきたことは無駄じゃないんだと思いました」と、自信に漲った表情を見せる。
そして、ライブの成功はメンバーのフォローがあってからこそだと、3人の顔が思い浮かんだのか、小さく笑う。
「僕が少しDISH//を離れている間に、3人がたくましくなったように思えたというか、自分の中で大きな支えなんだと感じました。ライブのリハになかなか出られなくても、3人がフォローしてくれたからこそ充実したライブになりました。ありがたさと大きさを感じますね」
DISH//という居場所
北村にとってDISH//とはどのような存在かと尋ねると、スタッフを含め「家」だという答えが返ってきた。役者として引く手数多で「昔は毎日のように一緒にいましたが、今は1週間メンバーに会わないときもあります」と語るように、メンバーと過ごす時間が減ったのも事実だが、そこには固く結ばれた絆がある。「DISH//は居心地が良く、メンバーといると『帰ってきた』と思えます。安心しちゃいますね。自分たちで楽しみながら音楽を作っていくDISH//はホーム、監督さんや共演者の方と作品を作る役者の仕事で向かう撮影現場は勤務先みたいな感覚です」
DISH//のTAKUMIがあってこそ、俳優・北村匠海がいる。北村本人も「芝居が音楽にも生きるし、音楽が芝居にも生きる」と語り、2足のわらじを履いて歩む芸能生活を楽しんでいる。2つの顔を持つ彼に、音楽と役者の“スイッチの切り替え方法”を聞いてみると「器用ではないので、自分でスイッチを切り替えることはできないです。ただ、環境がそうさせてくれるというか、DISH//のメンバーといたら自然にTAKUMIに切り替わるし、いろんな演者の人たちといたら北村匠海のスイッチになります。周りの環境に自分が変わっていく感覚です」と自然体で、一個人の“北村匠海”として現場に臨む。
DISH//での5年間
DISH//は、結成5周年を記念してDVD/Blu-ray+CD+写真集が一体となった「5th Anniversary SPECIAL Edition“D//ear...”」を8月24日に発売。結成前の面談など、彼らの歴史を振り返ることができる、一つの集大成となっている。一つの節目を迎えるが、DISH//での5年間を「まさか5年でこんなに変わると思ってなかった」と素直な胸の内を告白する。過去にはライブのMCで、DISH//としての活動への葛藤を口にしたこともあった。しかし、メジャーデビューや日本武道館でのワンマンライブが彼に自信を与え「僕の中でもボーカルとしての意識が変わってきたし、今後さらに楽しみです。この5年間でDISH//は大きく変わったし、また5年間経ったらもっと大きく変わっているんじゃないかなと、期待と楽しみでいっぱいです」と、結成10周年のDISH//を見据え、グループでの活動も意欲にみなぎっている。
繋がっている俳優業と音楽活動
俳優と音楽―。「今やっていることが、全部に繋がる」と自身の表現の幅や秘めた可能性を感じているが、両立は並大抵のことではない。そのバイタリティはどこからやってくるのだろうか。「学生のときからですが、追い込まれるほど、自分の中で燃えるタイプでした。自分の中で抱え込むほど、力になるのかもしれません。疲れを感じることもありますが、音楽も芝居も、自分にとって楽しいことでなんだかんだ楽しめちゃう。この先もずっとやっていきたいと思っています。そして周りの存在も大きいですね。音楽活動で出会う人や、芝居をやっていく中で出会う仲間も、僕の中で大きな存在です」
俳優・北村匠海が見据える未来
憧れの俳優には、小栗旬の名前をあげる。小栗とは、彼が演じた役の幼少期を北村が務めたり、小栗が監督した映画に北村が出演したりと縁があった。そして小栗主演の映画化もされたドラマ「信長協奏曲」(フジテレビ系)では共演が叶った。憧れを抱く小栗は、自然と目標とする役者になったといい、これまでの縁を「感慨深いものがある」と噛みしめる。芝居への熱い情熱、人望の厚い人柄に惹かれ、小栗の背中を追う。演じてみたい役柄については「何でもやってみたい」と貪欲だ。「今は自分の幅を広げて、引き出しを増やしていく時期」だとし、旺盛なチャレンジ精神をのぞかせる。そして「主演はいつか絶対にやってみたい」と夢を口にした。自身の成長のためにも「やらなきゃいけないと思っています」と未来を思い描き、「絶対に成し遂げる」と強く誓った。
一個人としての“北村匠海”の夢
俳優・北村匠海としては「もっといろんな作品に出演したい」、DISH//のTAKUMIとしては「もっと自分たちの音楽を作っていきたい」と意欲的。どちらも共通していることは作品を作るということ。「この業界におけるもの作りを極めていくこと」―それが、一個人としての“北村匠海”の夢だ。最後に、北村が思う夢を叶える秘訣を聞いてみた。
「思うことも、努力も、タイミングも大事。手に届きそうな夢でも、途方もない夢でも、僕は夢を持っている人は素敵だと思います。『仰げば尊し』でも同じことが言えますが、夢を持つことが、その夢を叶えるための第一歩。ダメな吹奏楽部でも夢を持って一丸となって、夢を叶えるべくそれに見合う努力をする。一歩ずつ前に進んでいくことで、その先の未来があります」
これは北村自身にもいえること。DISH//での武道館公演も、「一緒に芝居がしたい」と思う役者たちと作品を作ることができる環境も、ただ敷かれたレールを進んでいった先に用意されたものではない。自身で切り拓いてきたものだ。
両立と言葉にするのは簡単かもしれない。しかし、それを実現させるには莫大なエネルギーを要する。台本を覚えて臨む早朝からの撮影、吹奏楽のレッスン、ライブのリハーサル…計り知れないハードスケジュールをこなせるのは、夢や目標があるからこそ。達成感が生み出す自信が彼を強くし、次のステージへと向かわせる。「主演を張る」そんな北村の夢が実現する日は、そう遠くないかもしれない。(modelpress編集部)
北村匠海(きたむら・たくみ)プロフィール
1997年11月3日生まれ。08年「DIVE!!」(熊澤尚人監督)にて映画初出演。以降、音楽・映像それぞれのフィールドで活躍を重ねる。13年ダンスロックバンドDISH//のメンバー(メインボーカル&ギター担当)としてソニー・ミュージックレコーズからメジャーデビュー。「陽だまりの彼女」(13年/三木孝浩監督)では主人公の中学時代を好演し話題に。今年は「信長協奏曲」(1月/松山博昭監督)、「セーラー服と機関銃-卒業-」(3月/前田弘二監督)、「あやしい彼女」(4月/水田伸生監督)、「ディストラクション・ベイビーズ」(5月/真利子哲也監督)と、すでに4本の出演映画が公開。現在はTBS系ドラマ「仰げば尊し」に出演中。
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