「花より男子」ミュージカル出演“イケメン”F4の素顔とは 共演者が明かすそれぞれの印象<インタビュー>
2015.12.30 15:26
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2016年1月5日に日比谷・シアタークリエで開幕する「花より男子 The Musical」に出演する道明寺司役・松下優也(X4)、花沢類役・白洲迅、西門総二郎役・真剣佑、美作あきら役・上山竜治の4人がインタビューに応じた。同作は累計発行部数6100万部、世界的にも人気がある神尾葉子氏のマンガ「花より男子」が原作。初のミュージカル化ということで注目が集まっている。
脚本に青木豪、演出に鈴木裕美、音楽に本間昭光というトップクリエイターを迎えた同作。稽古が佳境を迎える中、学園を支配する御曹司集団F4(Flower4=花の四人組)を演じる4人の胸中を探った。
白洲:最初は、口数少ない近寄りがたい感じなのかなと。どう入っていけば良いのかなと思いました。でも実際話してみると、打ち解けやすくて、何と言っても頼りがいがあって、この4人をすごく引っ張って行ってくれそうな安心感を感じ取ることができました。稽古中、まだ探り探りの段階でも、イメージというか、軸のような揺るがない何かがしっかりあるのが伝わってきました。その強さは、一役者として「すごいなぁ」と思います。時間が経っていくにつれ、意外とふざけるなど、まだまだ隠し持っているところがあると思うので面白いなと思ってます。
真剣佑:会ってまだ日が浅い頃は、クールな所しか見えていなかったけど、稽古が始まってからは、ふざけるなど面白いところもあって、楽しいです。
上山:優也はキュートで面倒くさい“暴れん坊将軍”みたいな雰囲気があって(笑)、そこがとても素敵ですね。今までも漫画原作の作品に出演しているけれど、今回は特に彼らしさが出ている気がしています。今までのカッコいい部分ともちょっと違う、優也自身の、バカな、やんちゃなところも出てるし、そういうところがすごく魅力的だと思います。
松下:そこは、大事にしている部分ですね。別にコメディやコントをやるわけではないですが、マジボケの面白さってあるじゃないですか。これは「モンティ・パイソンのSPAMALOT」に出演した際に身に付いたものだと思いますが、笑いを取りにいくのではなく、“笑われる”というか。道明寺のおちゃめで可愛い部分は、ちょっと大切にこだわりたいところですね。
松下:僕も迅君と最初に会った時はクールな印象があって「どういう人なんやろ」と思いました。稽古が始まって、本当に花沢類とは似ている部分があるなと思っています。感情の起伏がそんなに激しくないように見えるけど、決して面白くない人じゃない、というか…。思った以上に話せる人で、そこが類に通じていると思います。
真剣佑:僕たちがふざけているところを、一歩離れて見ている感じが、類っぽいなと思います。
上山:繊細なところが共通していますね。あと、クールでカッコいいイメージだけど、意外と男気が強い感じがあるなと。亭主関白というか。
白洲:マジで?
上山:「女性はこうでなきゃ」みたいなさ。「男なら」とか。
白州:「女性には」っていうのはあまりないけど、「男として」みたいなものはあるかもね。
上山:意外と“Sっ気”が強い気がする(笑)。繊細だけど、すごく強いところがある。その落差が魅力かなと思います。
松下:アメリカで生まれ育ったと聞いていたので、いわゆる“帰国子女感”があるのかなと思っていたのですが、実際は、僕らにはないくらい日本語を大切にしている感じや、礼儀正しさが際立っていたのが印象的でした。稽古場に入る時、僕らはついつい「おはようございま~す」と流して挨拶したりしますが…。
上山:特に優也はね(笑)。
松下:そっすか?俺、結構そんな感じですかね(笑)?でもマッケンは「おはようございます。よろしくお願いします」と語尾が伸びなくてすごく丁寧。言葉遣いがすごく綺麗で見習おうかと思いました。
上山:本当か(笑)?
松下:(笑)。いや、でもすごく素敵なところだと思うんですよね。良いところだと思います。
白洲:僕も第一印象は“スーパー礼儀正しい”と思いました。最初会った時は18歳で「なんだ、この落ち着いてしっかりしている感じは」と逆に不安になるくらいでしたが、意外と18歳らしさも持っていて安心しました。とにかく真面目で、一つのことに入れ込む集中力がすごいなと思いました。そこまでがんばれるのかと。そこはすごく魅力だし、彼の良さじゃないかなと思います。
― 学生時代、スポーツ選手だった影響などもあるのでは?
真剣佑:一番は、極真空手ではないかと思います。礼儀作法も日本の先生の教えですね。
上山:ビジュアル撮影の時に、僕は撮影に時間がかかってしまったんですけど、彼はものの5分でスマートに決めちゃって。自然だし、カッコいいし、絶妙なところを感覚的にできてしまう。まだこの仕事を始めて間もないのに、それをやっちゃうのはすごいなと思いました。才能だなと。
松下:いじりがいがすごくある(笑)。以前、舞台「Paco~パコと魔法の絵本~from『ガマ王子vsザリガニ魔人』」でも共演した先輩ですが、「Paco」の時はさらに年上の先輩が多くて、カンパニーでは竜治君も年齢的には下、僕はさらに下。その時もやっぱり先輩たちからいじられていて(笑)。面白いんですよね。なんと言うか、お笑い的な意味ではなく、人が面白い。天然なところもあって。僕とはちょっと感覚が違うので、そこがとても面白いです。
白洲:場を盛り上げてくれるムードメーカーで、ふざけることも多いんですけど、ほんとは根がめっちゃ真面目で誠実。芝居に対してもそうです。天然で面白いところも竜治君の魅力で、壁を感じなくて羨ましいなと思うところもあります。
真剣佑:お芝居はすごく経験もあって、真面目なんですけれど、稽古で皆疲れて雰囲気が暗くなってきている時に、明るくして下さるのが竜治さんなんです。その空気にいつも助けられています。
― 真剣佑さん演じる西門総二郎と上山さん演じる美作あきらは、ストーリーではコンビといった印象がありますが、意識されていることはありますか?
上山:稽古前のダンスレッスンでも一緒だったので、その時からすごく気になる存在でした。自然と話すことも多くなって。台本を見て、仲が良いキャラクターというのは後から知りました。
松下:当たり前のことですが、芝居に対して本当に妥協がない方だなと思います。「この部分は後にしてとりあえず次に進みたい」ということはなく、ひとつひとつを密に重ねて演出される。それが乗り越えられないと次に繋がっていかないと思うからこそ、大事にしているんだと思います。ある地点に人の気持ちのピークを持って行きたいのであれば、そこに行くまでが大事だと。他の方々への演出指導を見ていてもすごく面白い。僕らがそれを実際に実演できるかは別として、納得できるし理解できる。「例えばさ」と説明をしていただく例え話でもすごくわかりやすい。今回のようなある種のファンタジーは、想像しにくいことも多いですが、それを僕らがリアルに演じていくためには、何か物事を例えて見立ててみる。その感覚が必要だなと思います。
白洲:優也君の話の通り、裕美さんの演出はやはり妥協を許さないという点が大きいと思います。芝居をするうえでの嘘をとにかく嫌う。例えば、一歩足を踏み出すだけでもそこには理由があり何か思ったからであるとか、ミュージカルは歌うけれど、じゃあ感情が“歌う”ためには、こういう気持ちが積み重なって…と、本当に細かく指導してくださるので、時間がかかる作業だと思いますが、それがすごくありがたいです。
真剣佑:必然性のない芝居をすると「今それ必要?」と指摘を受けます。「無駄なことはしたくない」ということをちゃんとわかりやすく指導してくださります。映像と違ってシーンカットがなく、舞台上ではどこにいても常に見られている状況ですし「今、あなたのセリフはないけれど、どういう動きをしている状況か考えなさい」と言われることもあります。とても勉強になります。
上山:裕美さんの演出は、動きに厳しく指示を入れていくというより、実際は“受け”の演出だと思っています。俳優からの演技のプランを受け、それを生かしてくださるか、「違う」と指摘してくださるか、役者をとても尊重してくださる演出だなと思っています。逆を言えば、自分たちで考えなきゃいけない。役と一緒に人間としても成長させていただいている気がします。
松下:やはり音楽の存在が一番だと思います。歌を通してだからこそ伝えられる人の内面があり、ストレートプレイだったらなかなか言葉にできないことも、音楽に乗ると言えてしまうところがあるかと思います。「ミュージカルだからこうではなくては」というものがなく、遊び心もある。クリエイターも素晴らしい方々ですが、決して堅苦しくはない。ミュージカルらしい良い部分と、ミュージカルぽくないところの良い部分の両方があります。
― 本格的ながら堅苦しさはないんですね。
松下:はい。観る人達の求めるものと演劇的な部分とを、ちゃんと踏まえたうえで両立しています。クリエイターの方々がそういうことをちゃんと見ながら創ってらっしゃるんだなと思います。
上山:原作の少し現実離れした世界観と、ちょっと非現実的な“ミュージカル”という手法が合っているんじゃないかと思います。英徳学園の派手な雰囲気や居そうで居なさそうな道明寺という存在が歌い踊っているというのは、成立していると思います。
白洲:花沢類の場合は、口数も少ないし感情を顔に出さないので、普通にやったら内心が見えづらいけれど、歌の力を借りて、ここまで類が内面を吐露できるというのは、ミュージカルだけじゃないかと思いますね。もちろん、見えづらいということが、とても切なく、良い効果を生むときもあると思いますが、今回はミュージカルならではの良さがあると思っています。
真剣佑:ドラマや映画と違うのは、上演時間の限られたリアルな時間の中で、“花男”の世界を描かなきゃいけないということですよね。生の、歌って踊っているF4、新しいF4を、ぜひ見ていただきたいと思っています。
上山:とにかく、役としてカッコよく、そして人間味がちゃんとあるように、頑張ります。ポップスのミュージカルは初めてで「レ・ミゼラブル」の時とは歌い方が違うので、難しいですが、素晴らしいミュージカルをお届けできるよう挑戦を続けたいと思います。間違いなくキュンキュンしますので、キュンキュンしに来てください!
真剣佑:僕は舞台自体初めてで、しかもミュージカルは歌もダンスも芝居も全てやらなきゃいけないので、とにかく頑張ります。新しい“花男”の世界を観に来ていただきたいと思います。
白洲:もちろん原作ファンの方も沢山観に来てくださると思いますが、花男を全く知らない世代の方々も、この作品を観て花男を知るきっかけにしていただけたらと思います。僕自身は、今まで三枚目やおバカな役が多く、これ程ストレートにカッコいい役を演じたことがないので、ある意味、これは僕にとっての挑戦だなと思います。やり切りたいと思います。
松下:生のF4を是非観に来て欲しいです。同じ空間で「花より男子」の世界に入ってもらって体感して欲しいなと思っています。
― ありがとうございました。
お互いの印象や作品への思いを語ってくれた4人。抜群のチームワークで公演を控える「花より男子 The Musical」に挑む。同作は新春1月5日より開幕。(modelpress編集部)
脚本:青木豪 演出:鈴木裕美 音楽:本間昭光
主催:東宝 キューブ ネルケプランニング
企画協力:集英社 マーガレット編集部
出演:松下優也(X4) 白洲迅 真剣佑 上山竜治 加藤梨里香
木村了 古畑奈和(SKE48) 玉置成実
生田智子 吉野圭吾 他
・公演日程
東京公演2016年1月5日(火)~1月24日(日) シアタークリエ
福岡公演2016年1月28日(木) 福岡サンパレス ホテル&ホール
名古屋公演 2016年2月6日(土)~2月7日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
大阪公演 2016年2月11日(木・祝)~14日(日) サンケイホールブリーゼ
松下優也の印象
― F4キャストの皆さんにそれぞれのお互いの印象をお伺いしたいと思います。まずは道明寺司役・松下優也さんについて、どのような印象をお持ちですか?白洲:最初は、口数少ない近寄りがたい感じなのかなと。どう入っていけば良いのかなと思いました。でも実際話してみると、打ち解けやすくて、何と言っても頼りがいがあって、この4人をすごく引っ張って行ってくれそうな安心感を感じ取ることができました。稽古中、まだ探り探りの段階でも、イメージというか、軸のような揺るがない何かがしっかりあるのが伝わってきました。その強さは、一役者として「すごいなぁ」と思います。時間が経っていくにつれ、意外とふざけるなど、まだまだ隠し持っているところがあると思うので面白いなと思ってます。
真剣佑:会ってまだ日が浅い頃は、クールな所しか見えていなかったけど、稽古が始まってからは、ふざけるなど面白いところもあって、楽しいです。
上山:優也はキュートで面倒くさい“暴れん坊将軍”みたいな雰囲気があって(笑)、そこがとても素敵ですね。今までも漫画原作の作品に出演しているけれど、今回は特に彼らしさが出ている気がしています。今までのカッコいい部分ともちょっと違う、優也自身の、バカな、やんちゃなところも出てるし、そういうところがすごく魅力的だと思います。
松下:そこは、大事にしている部分ですね。別にコメディやコントをやるわけではないですが、マジボケの面白さってあるじゃないですか。これは「モンティ・パイソンのSPAMALOT」に出演した際に身に付いたものだと思いますが、笑いを取りにいくのではなく、“笑われる”というか。道明寺のおちゃめで可愛い部分は、ちょっと大切にこだわりたいところですね。
白洲迅の印象
― では、白洲さんの印象を教えてください。松下:僕も迅君と最初に会った時はクールな印象があって「どういう人なんやろ」と思いました。稽古が始まって、本当に花沢類とは似ている部分があるなと思っています。感情の起伏がそんなに激しくないように見えるけど、決して面白くない人じゃない、というか…。思った以上に話せる人で、そこが類に通じていると思います。
真剣佑:僕たちがふざけているところを、一歩離れて見ている感じが、類っぽいなと思います。
上山:繊細なところが共通していますね。あと、クールでカッコいいイメージだけど、意外と男気が強い感じがあるなと。亭主関白というか。
白洲:マジで?
上山:「女性はこうでなきゃ」みたいなさ。「男なら」とか。
白州:「女性には」っていうのはあまりないけど、「男として」みたいなものはあるかもね。
上山:意外と“Sっ気”が強い気がする(笑)。繊細だけど、すごく強いところがある。その落差が魅力かなと思います。
真剣佑の印象
― 真剣佑さんの印象はいかがですか?松下:アメリカで生まれ育ったと聞いていたので、いわゆる“帰国子女感”があるのかなと思っていたのですが、実際は、僕らにはないくらい日本語を大切にしている感じや、礼儀正しさが際立っていたのが印象的でした。稽古場に入る時、僕らはついつい「おはようございま~す」と流して挨拶したりしますが…。
上山:特に優也はね(笑)。
松下:そっすか?俺、結構そんな感じですかね(笑)?でもマッケンは「おはようございます。よろしくお願いします」と語尾が伸びなくてすごく丁寧。言葉遣いがすごく綺麗で見習おうかと思いました。
上山:本当か(笑)?
松下:(笑)。いや、でもすごく素敵なところだと思うんですよね。良いところだと思います。
白洲:僕も第一印象は“スーパー礼儀正しい”と思いました。最初会った時は18歳で「なんだ、この落ち着いてしっかりしている感じは」と逆に不安になるくらいでしたが、意外と18歳らしさも持っていて安心しました。とにかく真面目で、一つのことに入れ込む集中力がすごいなと思いました。そこまでがんばれるのかと。そこはすごく魅力だし、彼の良さじゃないかなと思います。
― 学生時代、スポーツ選手だった影響などもあるのでは?
真剣佑:一番は、極真空手ではないかと思います。礼儀作法も日本の先生の教えですね。
上山:ビジュアル撮影の時に、僕は撮影に時間がかかってしまったんですけど、彼はものの5分でスマートに決めちゃって。自然だし、カッコいいし、絶妙なところを感覚的にできてしまう。まだこの仕事を始めて間もないのに、それをやっちゃうのはすごいなと思いました。才能だなと。
上山竜治の印象
― 最後に、上山さん印象をお願いします。松下:いじりがいがすごくある(笑)。以前、舞台「Paco~パコと魔法の絵本~from『ガマ王子vsザリガニ魔人』」でも共演した先輩ですが、「Paco」の時はさらに年上の先輩が多くて、カンパニーでは竜治君も年齢的には下、僕はさらに下。その時もやっぱり先輩たちからいじられていて(笑)。面白いんですよね。なんと言うか、お笑い的な意味ではなく、人が面白い。天然なところもあって。僕とはちょっと感覚が違うので、そこがとても面白いです。
白洲:場を盛り上げてくれるムードメーカーで、ふざけることも多いんですけど、ほんとは根がめっちゃ真面目で誠実。芝居に対してもそうです。天然で面白いところも竜治君の魅力で、壁を感じなくて羨ましいなと思うところもあります。
真剣佑:お芝居はすごく経験もあって、真面目なんですけれど、稽古で皆疲れて雰囲気が暗くなってきている時に、明るくして下さるのが竜治さんなんです。その空気にいつも助けられています。
― 真剣佑さん演じる西門総二郎と上山さん演じる美作あきらは、ストーリーではコンビといった印象がありますが、意識されていることはありますか?
上山:稽古前のダンスレッスンでも一緒だったので、その時からすごく気になる存在でした。自然と話すことも多くなって。台本を見て、仲が良いキャラクターというのは後から知りました。
妥協のない演出
― 鈴木裕美さんの演出はいかがですか?松下:当たり前のことですが、芝居に対して本当に妥協がない方だなと思います。「この部分は後にしてとりあえず次に進みたい」ということはなく、ひとつひとつを密に重ねて演出される。それが乗り越えられないと次に繋がっていかないと思うからこそ、大事にしているんだと思います。ある地点に人の気持ちのピークを持って行きたいのであれば、そこに行くまでが大事だと。他の方々への演出指導を見ていてもすごく面白い。僕らがそれを実際に実演できるかは別として、納得できるし理解できる。「例えばさ」と説明をしていただく例え話でもすごくわかりやすい。今回のようなある種のファンタジーは、想像しにくいことも多いですが、それを僕らがリアルに演じていくためには、何か物事を例えて見立ててみる。その感覚が必要だなと思います。
白洲:優也君の話の通り、裕美さんの演出はやはり妥協を許さないという点が大きいと思います。芝居をするうえでの嘘をとにかく嫌う。例えば、一歩足を踏み出すだけでもそこには理由があり何か思ったからであるとか、ミュージカルは歌うけれど、じゃあ感情が“歌う”ためには、こういう気持ちが積み重なって…と、本当に細かく指導してくださるので、時間がかかる作業だと思いますが、それがすごくありがたいです。
真剣佑:必然性のない芝居をすると「今それ必要?」と指摘を受けます。「無駄なことはしたくない」ということをちゃんとわかりやすく指導してくださります。映像と違ってシーンカットがなく、舞台上ではどこにいても常に見られている状況ですし「今、あなたのセリフはないけれど、どういう動きをしている状況か考えなさい」と言われることもあります。とても勉強になります。
上山:裕美さんの演出は、動きに厳しく指示を入れていくというより、実際は“受け”の演出だと思っています。俳優からの演技のプランを受け、それを生かしてくださるか、「違う」と指摘してくださるか、役者をとても尊重してくださる演出だなと思っています。逆を言えば、自分たちで考えなきゃいけない。役と一緒に人間としても成長させていただいている気がします。
ミュージカルならではの「花男」
― 名作「花より男子」がミュージカル化ということで期待が高まっていますが、今回のミュージカルの魅力を教えてください。松下:やはり音楽の存在が一番だと思います。歌を通してだからこそ伝えられる人の内面があり、ストレートプレイだったらなかなか言葉にできないことも、音楽に乗ると言えてしまうところがあるかと思います。「ミュージカルだからこうではなくては」というものがなく、遊び心もある。クリエイターも素晴らしい方々ですが、決して堅苦しくはない。ミュージカルらしい良い部分と、ミュージカルぽくないところの良い部分の両方があります。
― 本格的ながら堅苦しさはないんですね。
松下:はい。観る人達の求めるものと演劇的な部分とを、ちゃんと踏まえたうえで両立しています。クリエイターの方々がそういうことをちゃんと見ながら創ってらっしゃるんだなと思います。
上山:原作の少し現実離れした世界観と、ちょっと非現実的な“ミュージカル”という手法が合っているんじゃないかと思います。英徳学園の派手な雰囲気や居そうで居なさそうな道明寺という存在が歌い踊っているというのは、成立していると思います。
白洲:花沢類の場合は、口数も少ないし感情を顔に出さないので、普通にやったら内心が見えづらいけれど、歌の力を借りて、ここまで類が内面を吐露できるというのは、ミュージカルだけじゃないかと思いますね。もちろん、見えづらいということが、とても切なく、良い効果を生むときもあると思いますが、今回はミュージカルならではの良さがあると思っています。
真剣佑:ドラマや映画と違うのは、上演時間の限られたリアルな時間の中で、“花男”の世界を描かなきゃいけないということですよね。生の、歌って踊っているF4、新しいF4を、ぜひ見ていただきたいと思っています。
F4からのメッセージ
― 最後にメッセージをお願いします。上山:とにかく、役としてカッコよく、そして人間味がちゃんとあるように、頑張ります。ポップスのミュージカルは初めてで「レ・ミゼラブル」の時とは歌い方が違うので、難しいですが、素晴らしいミュージカルをお届けできるよう挑戦を続けたいと思います。間違いなくキュンキュンしますので、キュンキュンしに来てください!
真剣佑:僕は舞台自体初めてで、しかもミュージカルは歌もダンスも芝居も全てやらなきゃいけないので、とにかく頑張ります。新しい“花男”の世界を観に来ていただきたいと思います。
白洲:もちろん原作ファンの方も沢山観に来てくださると思いますが、花男を全く知らない世代の方々も、この作品を観て花男を知るきっかけにしていただけたらと思います。僕自身は、今まで三枚目やおバカな役が多く、これ程ストレートにカッコいい役を演じたことがないので、ある意味、これは僕にとっての挑戦だなと思います。やり切りたいと思います。
松下:生のF4を是非観に来て欲しいです。同じ空間で「花より男子」の世界に入ってもらって体感して欲しいなと思っています。
― ありがとうございました。
お互いの印象や作品への思いを語ってくれた4人。抜群のチームワークで公演を控える「花より男子 The Musical」に挑む。同作は新春1月5日より開幕。(modelpress編集部)
「花より男子 The Musical」
原作:神尾葉子(集英社マーガレットコミックス刊)脚本:青木豪 演出:鈴木裕美 音楽:本間昭光
主催:東宝 キューブ ネルケプランニング
企画協力:集英社 マーガレット編集部
出演:松下優也(X4) 白洲迅 真剣佑 上山竜治 加藤梨里香
木村了 古畑奈和(SKE48) 玉置成実
生田智子 吉野圭吾 他
・公演日程
東京公演2016年1月5日(火)~1月24日(日) シアタークリエ
福岡公演2016年1月28日(木) 福岡サンパレス ホテル&ホール
名古屋公演 2016年2月6日(土)~2月7日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
大阪公演 2016年2月11日(木・祝)~14日(日) サンケイホールブリーゼ
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