urata naoya(AAA)、「夢が叶った」ソロでの大きな一歩&10年間で築けたメンバーとの信頼関係 モデルプレスインタビュー
2015.12.04 08:00
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アーティストのurata naoya(AAA)(33)がモデルプレスのインタビューに応じた。2005年9月にデビューを果たした男女7人組パフォーマンスグループAAA(トリプル・エー)のリーダー・浦田直也として活躍する傍ら、urata naoya 名義で2009年1月にソロデビューを果たした。AAAが今年9月にデビュー10周年を迎えた記念の年に、ソロとしても大きな一歩を踏み出す。
urataはソロデビュー以降に発表してきたオリジナル楽曲やカバー楽曲、客演楽曲までを含めたソロキャリアの集大成となる初のベストアルバム「un BEST(ユーエヌ・ベスト)」を12月9日にリリース。浜崎あゆみをフューチャリングに迎えシングルチャート初登場1位を獲得した「Dream ON feat. ayumi hamasaki」や、サッカー日本代表の清武弘嗣選手に贈ったバラード「to you」、昨年のツアーで披露され未発売だったm.c.A・Tプロデュース曲「Lightning Boogie with m.c.A・T」も初収録されている。
今回、初のベストアルバムが完成し、彼は「夢が叶った」と自信をみせる。夢を叶えるまでの道のりと、歌に対して真っ直ぐな姿勢で語る“アーティスト・urata naoya”として伝えたい熱い思いとは…。
urata:ありがとうございます。ソロデビューして6年が経過しますが、これまでたくさんの方とコラボさせいただいたり、自分でも作詞に挑戦させていただいたりしました。今年AAAが10周年ということで、自分の人生を振り返ったときに「ソロでもいろんなことをさせてもらえたなと」と改めて気が付き、せっかくのタイミングなので、ベストアルバムという形でリリースすることにしました。
― 今回のアルバムは「たくさんの想いが詰まり、夢が叶った」というお話をお聞きしました。
urata:その通りです。浜崎あゆみさんやMay J.さんなど、みんなすごいキャリアの人たちばかりに声を掛けていただいたり、自分の憧れで中学の頃、歌手になりたいと夢を持ったきっかけとなったDA PUMPのISSAさんやm.c.A・Tさんと一緒に歌わせていただけるなんて、思ってもいなかったです。中学生の頃の自分に戻って“夢は叶う”って教えてあげたい。中学生の頃にDA PUMPさんとm.c.A・Tさんに憧れて歌のレッスンに通っていました。高校生の頃は浜崎あゆみさんの曲をずっと聞いていました。アーティストになれたってだけでも夢が叶ったのに、憧れていたアーティストの方たちと一緒に歌える夢も叶えられるなんて、人生の中で本当にこんなことがあっていいのかって思うぐらい。毎回思うのですが、改めてソロベストアルバムを作ったときに「すごいことをしてしまったな」「こんなに夢って人間は叶うものなのか」って思ったほど、今回のソロベストアルバムは夢やいろんな想いが詰まった作品となりました。
― 先ほど、浜崎あゆみさんの名前が出ましたが、urataさんはAAAとして活動する前、浜崎さんのバックダンサーとして活躍していたんですよね。
urata:14年前にオーディションを受け、約2年間バックダンサーをさせてもらいました。ドームやスタジアムツアーにも参加し、ミュージックビデオにも出演させていただきました。その頃から将来は歌をやりたいと思っていて、相談させていただいている中、AAAとしてデビューすることが決まりました。それから5年後、憧れの浜崎さんとフューチャリングさせていただくことになったんです。
― 今では、姉と弟と呼び合う仲だそうで…。
urata:すごく仲良くさせていただいていて、いろいろな相談にも乗ってもらっています。アーティストとして大先輩であり、追いつけないぐらい先を行っている方なので、そういう視点での意見をもらいます。未だにふと思うんですよね、「何でこの人と一緒にいられるんだろう?」って。なんか不思議な感じです。自分の青春時代カリスマだった人が横に座っているなんて。
― 浜崎さんはどのような存在ですか?
urata:大事な存在。仕事もプライベートのことも何でも相談できるし、いろんな話も聞けるし、人生のお手本です。アーティストとしても、人としても。いろんな意味で憧れの存在です。
― 中学生の頃から憧れていたISSAさんやm.c.A・Tさんとフューチャリングした曲も今回のアルバムに収録されていますね。
urata:中学生の頃からDA PUMPさんやm.c.A・Tさんの曲をずっと聞いていました。その頃に、ダンスミュージックが流行り始めて、DA PUMPさんがデビューしたとき衝撃を受けました。歌手になりたいという夢は小さい頃からあったのですが、「あ、自分がやりたい夢ってこれだ」というのが明確に見えました。
― そんな憧れの方と今ではフューチャリングしているわけですが、少しは近づけているなと実感していることはありますか?
urata:全然ですよ。m.c.A・TさんはAAAの楽曲の作詞をしてくださったり、DA PUMPさんはレコーディングスタジオが隣で遊びに来てくれたりと、お会いする機会があり、「憧れの存在です」「目標でした」ということは伝えています。昨年、DA PUMPさんの曲をカバーさせていただくことがあり、「もしよかったらISSAさん一緒に歌っていただけませんか?」とお声掛けしたら、「是非一緒にやろう」と言ってくれて。そのとき、1人のアーティストとして自分のことを知ってくれたことが嬉しかったです。
― 1つの夢が叶ったわけですね。
urata:「一緒に歌いたい」と言ってもらえたことが不思議で。タイムマシンに乗って、中学生の自分に会いにいって言ってやりたいです(笑)。「お前『DA PUMP!DA PUMP!』って言って、いつもテレビ見てライブ見に行って『かっけぇ、ああいう風になりてぇ!』って言って、髪型や服装を真似してってやっていたけど、将来一緒に歌ってるよ?」って。けど、その頃の自分がその話を聞いても「嘘つけ」「な訳ねぇだろう」って言うと思います。
― 当時は夢に向かってがむしゃらな中学生だったんですね。
urata:歌手になりたいという夢を持っていて、勉強より何よりも歌を歌い、ダンスの練習をしている少年でした。ずっと音楽一本でいきたいなと思っていたし、そう出来るなと自信があったので、他のことを考えたくなかったんですよね。夢が叶わなかったらどうしようと。
― その自信はどこから生まれたんですか?
urata:自信というより、ほかのことを考えたくなかった。もし夢が破れたら…みたいな保険を作りたくなくて。こうなるって決めてれば、夢は絶対叶うという感覚がどこかにあったんだと思います。
urata:グループで歌うと限りがあり、もっと歌う機会がほしいなと思っていて、ソロデビューという提案をいただいたときは、別の自分を作りたかったんです。AAAの浦田直也とは違って、ソロではクールにしたり。例えばAAAでは「好き」という歌詞しか歌わないけど、ソロのときは「愛してる」という歌詞で歌うとか。ちょっと大人のことをやりたかったから、ソロデビュー当時はどんどん違う自分を出さなくちゃと思っていて、違う衣装や違う歌い方を意識していました。でも、ソロデビューして6年やっているうちに、AAAとしてもソロとしても何も変わっていなくて。結局自分は歌が好きで歌っていて、グループとは何もかわらない。違うところを探してと聞かれれば、グループでいるときの方が安心感に溢れて歌っています。そういう安心感をくれるのもグループの良いところだなと思っています。やっぱソロだとプレッシャーもありますよね。良いことも落ち込むときも自分1人。だからグループでやっているときの安心感はびっくりするぐらい感じられる。グループという母体があってよかったなと。だからこうやってソロとして自由にやらせていただけるんだなと思います。
― やっぱソロだと気を張っちゃうみたいな?
urata:めちゃくちゃ張ってしまいます。レコーディングしているときは、AAAとして歌っていてもソロとして歌っていても変わらないんですけど、やっぱりソロのときはめちゃくちゃプレッシャーがあったなと後で気が付きます。リラックスしてやっているつもりでも、やっぱ緊張していたかもって思いますね。
― AAAとしてもソロとしても何も変わらないと思うようになったきっかけはあったのでしょうか?
urata:きっかけはないです。レコーディングしているときがとにかく楽しくて、「今のできどうだった?」「この歌い方グッとこない?」などと話しているときに、「あれ?ソロでもグループでも同じ自分だ」と思ったんですよね。結局、浦田直也という人間はグループでもソロでも1人しかいないので、壁なんてないんだと、ここ2年ぐらいでそう思うようになりました。
― AAAではリーダーというポジションですが、リーダーを意識したことは?
urata:全くないです。引っ張っていこうというより、7人それぞれ個性の強いグループだと思っているので、その時々によって使い分けています。こういうとき引っ張ってくれるメンバーがいたら任せるし。そういうことをさりがなく自然にできるのがAAAの良さだと思うので、甘えることもあります。
― そういうのが出来るのって、10年間の中で信頼関係が築けたからなんでしょうね。
urata:それはすごくあると思います。今さら面と向かって「ありがとう」とかそういう話はしないし、互いに恥ずかしくて伝えられないんだろうなと思うけど、ライブ終わりとか、何か1つのものが出来たときに自然とそういう雰囲気になる。空気感が温かいなと感じるので、わざわざ言葉で伝えることはしないですけど、メンバーがいてよかったなと思うことはいっぱいあります。
― では、この10年を振り返りAAAとして大変だった出来事はありますか?
urata:大変じゃない時期はないと思います。2005年9月にデビューして、それから4ヶ月連続リリース。そしてレコード大賞新人賞をいただいて。2005年の後半を一気に駆け抜けました。そのときは、こういう世界でアーティストの仕事をするということは、こういうものなんだと思っていたので、忙しいとか辛いとか大変とか、そう思わなかったけど、今考えるとよくできたなと。忙しい日々を送りつつも、ライブをやってもお客さんが全然入らない時代もあったし。あとは、みんなでいつも言っているのは、僕らは代表する曲がないということ。徐々に多くの方にAAAという存在を知ってもらえたのですが…。そういう意味では、10年を振り返ると、毎日が大変でした。
― 今、メンバーに声を掛けるとしたらどんな言葉ですか?
urata:「よくここまで頑張ってきたね」と言うと思います。出会って12年経つのですが、メンバーそれぞれがいろいろあった中で、AAAとしてもたくさんの大変な時期や辛い時期がありました。大人の階段を登って行く中で、1人の人間としても悩んだりしたと思う。その中で誰一人躓くことなく7人でやってこれたので、それを考えると「みんなよく頑張ってきたね」って、自分も並べた7人に対して伝えたいです。
urata:好きでいること。自分のことをちゃんと自分で好きでいることと、夢に対して自信を持つこと。恥ずかしいことは何一つないから、とにかく強く思うことが大事だと思う。後輩によく言うのは「思っていることって何でも出来ちゃうんだよ」って教えていて。「どういうことですか?」と聞かれるんですが、「例えば、目の前にペットボトルがあります。持ちたいと思ったら持つでしょう?それと同じで歌いたければ歌えばいい」と。思えば叶うことっていっぱいあるから、思って行動に移せば、単純に叶うと思います。遠いと思わず、届くと思えば絶対に届くところにあるから、思うことを大事にしてほしいです。
― 今のurataさんの夢は何ですか?
urata:夢が今回のアルバムで叶ってしまったので、今夢がないんですよ。だから夢を持つことが夢です。でももしかしたら、帰り道に新しい夢が生まれるかもしれないし、明日の朝目が覚めた瞬間に「この人と一緒に歌ってみたい」って思うかもしれない。このアルバムでもう人生の夢が叶ってしまいました!
― ありがとうございました。
何度も何度も「夢が叶った」と熱い思いをぶつけながら話す姿が印象的なインタビューに。歌と夢に対して真っ直ぐなアーティスト・urata naoyaは、先日33歳を迎えたばかり。誕生日直前にインタビューを行ったため、「おめでとうございます!どんな1年にしたいですか?」と声を掛けると「20代後半のときは『30代になって歳を取るのが嫌だな』って思っていたけど、今は1年1年歳を取ることが楽しくなってきた。今年というかこの30代の10年間を目一杯楽しんで、最高な40代を迎えられるようになればいいなと思いながら、今を楽しんでいます」と、まだまだ夢を追いかけ続ける無邪気な少年のようだった。今後はどのような活躍をしていくのか…。AAAとしてもソロとしても、きっと彼はファンの期待を裏切ることなく、次から次へと新しい“urata naoya”をみせてくれるだろう。(modelpress編集部)
01.anything about sex
02.Dream ON feat. ayumi hamasaki
03.ANother song feat. urata naoya / 浜崎あゆみ
04.Love Is Blind
05.Still Remember
06.君に逢えないから
07.Without U.... Co. urata naoya / AZU
08.Every Single Day feat. urata naoya / May J.
09.夏の日も、冬の日も with urata naoya / 傳田真央
10.voice of mind
11.because of you ※新曲
12.to you
13.All My Love To You with ISSA
14.Lightning Boogie with m.c.A・T
15.Baby Bang! feat. SPHERE
16.僕が一番欲しかったもの
男女7人組のスーパーパフォーマンスグループのリーダー・浦田直也。2005年9月14日にシングル「BLOOD on FIRE」でデビューし、同年「第47回輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞受賞。2014年年末には、5年連続となる「日本レコード大賞」優秀作品賞受賞、「NHK紅白歌合戦」出場を果たす。AAAデビュー10周年を迎えた今年4月、グループ初となるアジアツアー、5月~7月まで全国アリーナツアー、9月にはグループ単独では初となる野外ライブ(富士急ハイランド)を開催。また、2015年リリースの10周年を記念したベストアルバム「AAA 10th ANNIVERSARY BEST」は過去最高枚数で、ウィークリーランキング初登場1位を獲得。
urataの個人活動としては、2006年4月から2014年3月まで東北放送にてラジオのパーソナリティー(1時間生放送)を努める。また、ソロアーティスト「urata naoya」(un)として2009年1月に「TURN OVER」でデビュー。2010年12月にはURATA NAOYA featuring ayumi hamasaki「Dream ON」でウィークリーチャート1位を獲得。その後も他アーティストとのコラボ楽曲を発表。2013年12月 ソロカヴァーアルバム「UNCHANGED」をリリースし、2014年8月~12月、全国9か所9公演のソロライブツアー「urata naoya LIVE TOUR 2014 -UNCHANGED-」を開催。
今回、初のベストアルバムが完成し、彼は「夢が叶った」と自信をみせる。夢を叶えるまでの道のりと、歌に対して真っ直ぐな姿勢で語る“アーティスト・urata naoya”として伝えたい熱い思いとは…。
小さい頃から抱いていた夢が実現「夢やいろんな想いが詰まった作品」
― 初のソロベストアルバムおめでとうございます。urata:ありがとうございます。ソロデビューして6年が経過しますが、これまでたくさんの方とコラボさせいただいたり、自分でも作詞に挑戦させていただいたりしました。今年AAAが10周年ということで、自分の人生を振り返ったときに「ソロでもいろんなことをさせてもらえたなと」と改めて気が付き、せっかくのタイミングなので、ベストアルバムという形でリリースすることにしました。
― 今回のアルバムは「たくさんの想いが詰まり、夢が叶った」というお話をお聞きしました。
urata:その通りです。浜崎あゆみさんやMay J.さんなど、みんなすごいキャリアの人たちばかりに声を掛けていただいたり、自分の憧れで中学の頃、歌手になりたいと夢を持ったきっかけとなったDA PUMPのISSAさんやm.c.A・Tさんと一緒に歌わせていただけるなんて、思ってもいなかったです。中学生の頃の自分に戻って“夢は叶う”って教えてあげたい。中学生の頃にDA PUMPさんとm.c.A・Tさんに憧れて歌のレッスンに通っていました。高校生の頃は浜崎あゆみさんの曲をずっと聞いていました。アーティストになれたってだけでも夢が叶ったのに、憧れていたアーティストの方たちと一緒に歌える夢も叶えられるなんて、人生の中で本当にこんなことがあっていいのかって思うぐらい。毎回思うのですが、改めてソロベストアルバムを作ったときに「すごいことをしてしまったな」「こんなに夢って人間は叶うものなのか」って思ったほど、今回のソロベストアルバムは夢やいろんな想いが詰まった作品となりました。
― 先ほど、浜崎あゆみさんの名前が出ましたが、urataさんはAAAとして活動する前、浜崎さんのバックダンサーとして活躍していたんですよね。
urata:14年前にオーディションを受け、約2年間バックダンサーをさせてもらいました。ドームやスタジアムツアーにも参加し、ミュージックビデオにも出演させていただきました。その頃から将来は歌をやりたいと思っていて、相談させていただいている中、AAAとしてデビューすることが決まりました。それから5年後、憧れの浜崎さんとフューチャリングさせていただくことになったんです。
― 今では、姉と弟と呼び合う仲だそうで…。
urata:すごく仲良くさせていただいていて、いろいろな相談にも乗ってもらっています。アーティストとして大先輩であり、追いつけないぐらい先を行っている方なので、そういう視点での意見をもらいます。未だにふと思うんですよね、「何でこの人と一緒にいられるんだろう?」って。なんか不思議な感じです。自分の青春時代カリスマだった人が横に座っているなんて。
― 浜崎さんはどのような存在ですか?
urata:大事な存在。仕事もプライベートのことも何でも相談できるし、いろんな話も聞けるし、人生のお手本です。アーティストとしても、人としても。いろんな意味で憧れの存在です。
― 中学生の頃から憧れていたISSAさんやm.c.A・Tさんとフューチャリングした曲も今回のアルバムに収録されていますね。
urata:中学生の頃からDA PUMPさんやm.c.A・Tさんの曲をずっと聞いていました。その頃に、ダンスミュージックが流行り始めて、DA PUMPさんがデビューしたとき衝撃を受けました。歌手になりたいという夢は小さい頃からあったのですが、「あ、自分がやりたい夢ってこれだ」というのが明確に見えました。
― そんな憧れの方と今ではフューチャリングしているわけですが、少しは近づけているなと実感していることはありますか?
urata:全然ですよ。m.c.A・TさんはAAAの楽曲の作詞をしてくださったり、DA PUMPさんはレコーディングスタジオが隣で遊びに来てくれたりと、お会いする機会があり、「憧れの存在です」「目標でした」ということは伝えています。昨年、DA PUMPさんの曲をカバーさせていただくことがあり、「もしよかったらISSAさん一緒に歌っていただけませんか?」とお声掛けしたら、「是非一緒にやろう」と言ってくれて。そのとき、1人のアーティストとして自分のことを知ってくれたことが嬉しかったです。
― 1つの夢が叶ったわけですね。
urata:「一緒に歌いたい」と言ってもらえたことが不思議で。タイムマシンに乗って、中学生の自分に会いにいって言ってやりたいです(笑)。「お前『DA PUMP!DA PUMP!』って言って、いつもテレビ見てライブ見に行って『かっけぇ、ああいう風になりてぇ!』って言って、髪型や服装を真似してってやっていたけど、将来一緒に歌ってるよ?」って。けど、その頃の自分がその話を聞いても「嘘つけ」「な訳ねぇだろう」って言うと思います。
― 当時は夢に向かってがむしゃらな中学生だったんですね。
urata:歌手になりたいという夢を持っていて、勉強より何よりも歌を歌い、ダンスの練習をしている少年でした。ずっと音楽一本でいきたいなと思っていたし、そう出来るなと自信があったので、他のことを考えたくなかったんですよね。夢が叶わなかったらどうしようと。
― その自信はどこから生まれたんですか?
urata:自信というより、ほかのことを考えたくなかった。もし夢が破れたら…みたいな保険を作りたくなくて。こうなるって決めてれば、夢は絶対叶うという感覚がどこかにあったんだと思います。
AAAとソロの違い…この10年は「毎日が大変でした」
― ソロ活動が出来るというのもAAAがベースとなっていると思うのですが、ソロとグループではやっぱり意識していることは違いますか?
urata:グループで歌うと限りがあり、もっと歌う機会がほしいなと思っていて、ソロデビューという提案をいただいたときは、別の自分を作りたかったんです。AAAの浦田直也とは違って、ソロではクールにしたり。例えばAAAでは「好き」という歌詞しか歌わないけど、ソロのときは「愛してる」という歌詞で歌うとか。ちょっと大人のことをやりたかったから、ソロデビュー当時はどんどん違う自分を出さなくちゃと思っていて、違う衣装や違う歌い方を意識していました。でも、ソロデビューして6年やっているうちに、AAAとしてもソロとしても何も変わっていなくて。結局自分は歌が好きで歌っていて、グループとは何もかわらない。違うところを探してと聞かれれば、グループでいるときの方が安心感に溢れて歌っています。そういう安心感をくれるのもグループの良いところだなと思っています。やっぱソロだとプレッシャーもありますよね。良いことも落ち込むときも自分1人。だからグループでやっているときの安心感はびっくりするぐらい感じられる。グループという母体があってよかったなと。だからこうやってソロとして自由にやらせていただけるんだなと思います。
― やっぱソロだと気を張っちゃうみたいな?
urata:めちゃくちゃ張ってしまいます。レコーディングしているときは、AAAとして歌っていてもソロとして歌っていても変わらないんですけど、やっぱりソロのときはめちゃくちゃプレッシャーがあったなと後で気が付きます。リラックスしてやっているつもりでも、やっぱ緊張していたかもって思いますね。
― AAAとしてもソロとしても何も変わらないと思うようになったきっかけはあったのでしょうか?
urata:きっかけはないです。レコーディングしているときがとにかく楽しくて、「今のできどうだった?」「この歌い方グッとこない?」などと話しているときに、「あれ?ソロでもグループでも同じ自分だ」と思ったんですよね。結局、浦田直也という人間はグループでもソロでも1人しかいないので、壁なんてないんだと、ここ2年ぐらいでそう思うようになりました。
― AAAではリーダーというポジションですが、リーダーを意識したことは?
urata:全くないです。引っ張っていこうというより、7人それぞれ個性の強いグループだと思っているので、その時々によって使い分けています。こういうとき引っ張ってくれるメンバーがいたら任せるし。そういうことをさりがなく自然にできるのがAAAの良さだと思うので、甘えることもあります。
― そういうのが出来るのって、10年間の中で信頼関係が築けたからなんでしょうね。
urata:それはすごくあると思います。今さら面と向かって「ありがとう」とかそういう話はしないし、互いに恥ずかしくて伝えられないんだろうなと思うけど、ライブ終わりとか、何か1つのものが出来たときに自然とそういう雰囲気になる。空気感が温かいなと感じるので、わざわざ言葉で伝えることはしないですけど、メンバーがいてよかったなと思うことはいっぱいあります。
― では、この10年を振り返りAAAとして大変だった出来事はありますか?
urata:大変じゃない時期はないと思います。2005年9月にデビューして、それから4ヶ月連続リリース。そしてレコード大賞新人賞をいただいて。2005年の後半を一気に駆け抜けました。そのときは、こういう世界でアーティストの仕事をするということは、こういうものなんだと思っていたので、忙しいとか辛いとか大変とか、そう思わなかったけど、今考えるとよくできたなと。忙しい日々を送りつつも、ライブをやってもお客さんが全然入らない時代もあったし。あとは、みんなでいつも言っているのは、僕らは代表する曲がないということ。徐々に多くの方にAAAという存在を知ってもらえたのですが…。そういう意味では、10年を振り返ると、毎日が大変でした。
― 今、メンバーに声を掛けるとしたらどんな言葉ですか?
urata:「よくここまで頑張ってきたね」と言うと思います。出会って12年経つのですが、メンバーそれぞれがいろいろあった中で、AAAとしてもたくさんの大変な時期や辛い時期がありました。大人の階段を登って行く中で、1人の人間としても悩んだりしたと思う。その中で誰一人躓くことなく7人でやってこれたので、それを考えると「みんなよく頑張ってきたね」って、自分も並べた7人に対して伝えたいです。
“夢を叶えた”urata naoyaが語る“夢を叶える秘訣”とは
― 夢が叶ったurataさん。夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。urata:好きでいること。自分のことをちゃんと自分で好きでいることと、夢に対して自信を持つこと。恥ずかしいことは何一つないから、とにかく強く思うことが大事だと思う。後輩によく言うのは「思っていることって何でも出来ちゃうんだよ」って教えていて。「どういうことですか?」と聞かれるんですが、「例えば、目の前にペットボトルがあります。持ちたいと思ったら持つでしょう?それと同じで歌いたければ歌えばいい」と。思えば叶うことっていっぱいあるから、思って行動に移せば、単純に叶うと思います。遠いと思わず、届くと思えば絶対に届くところにあるから、思うことを大事にしてほしいです。
― 今のurataさんの夢は何ですか?
urata:夢が今回のアルバムで叶ってしまったので、今夢がないんですよ。だから夢を持つことが夢です。でももしかしたら、帰り道に新しい夢が生まれるかもしれないし、明日の朝目が覚めた瞬間に「この人と一緒に歌ってみたい」って思うかもしれない。このアルバムでもう人生の夢が叶ってしまいました!
― ありがとうございました。
何度も何度も「夢が叶った」と熱い思いをぶつけながら話す姿が印象的なインタビューに。歌と夢に対して真っ直ぐなアーティスト・urata naoyaは、先日33歳を迎えたばかり。誕生日直前にインタビューを行ったため、「おめでとうございます!どんな1年にしたいですか?」と声を掛けると「20代後半のときは『30代になって歳を取るのが嫌だな』って思っていたけど、今は1年1年歳を取ることが楽しくなってきた。今年というかこの30代の10年間を目一杯楽しんで、最高な40代を迎えられるようになればいいなと思いながら、今を楽しんでいます」と、まだまだ夢を追いかけ続ける無邪気な少年のようだった。今後はどのような活躍をしていくのか…。AAAとしてもソロとしても、きっと彼はファンの期待を裏切ることなく、次から次へと新しい“urata naoya”をみせてくれるだろう。(modelpress編集部)
urata naoya (AAA)初のベストアルバム『un BEST』
12月9日発売<収録楽曲>
01.anything about sex
02.Dream ON feat. ayumi hamasaki
03.ANother song feat. urata naoya / 浜崎あゆみ
04.Love Is Blind
05.Still Remember
06.君に逢えないから
07.Without U.... Co. urata naoya / AZU
08.Every Single Day feat. urata naoya / May J.
09.夏の日も、冬の日も with urata naoya / 傳田真央
10.voice of mind
11.because of you ※新曲
12.to you
13.All My Love To You with ISSA
14.Lightning Boogie with m.c.A・T
15.Baby Bang! feat. SPHERE
16.僕が一番欲しかったもの
urata naoya(AAA)プロフィール
生年月日:1982年11月10日/出身地:東京都/身長:178cm/血液型:B型男女7人組のスーパーパフォーマンスグループのリーダー・浦田直也。2005年9月14日にシングル「BLOOD on FIRE」でデビューし、同年「第47回輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞受賞。2014年年末には、5年連続となる「日本レコード大賞」優秀作品賞受賞、「NHK紅白歌合戦」出場を果たす。AAAデビュー10周年を迎えた今年4月、グループ初となるアジアツアー、5月~7月まで全国アリーナツアー、9月にはグループ単独では初となる野外ライブ(富士急ハイランド)を開催。また、2015年リリースの10周年を記念したベストアルバム「AAA 10th ANNIVERSARY BEST」は過去最高枚数で、ウィークリーランキング初登場1位を獲得。
urataの個人活動としては、2006年4月から2014年3月まで東北放送にてラジオのパーソナリティー(1時間生放送)を努める。また、ソロアーティスト「urata naoya」(un)として2009年1月に「TURN OVER」でデビュー。2010年12月にはURATA NAOYA featuring ayumi hamasaki「Dream ON」でウィークリーチャート1位を獲得。その後も他アーティストとのコラボ楽曲を発表。2013年12月 ソロカヴァーアルバム「UNCHANGED」をリリースし、2014年8月~12月、全国9か所9公演のソロライブツアー「urata naoya LIVE TOUR 2014 -UNCHANGED-」を開催。
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