三代目JSB・ELLY、グループ加入前の葛藤―初主演映画に重ねた“過去の自分”「成長できる場所だった」 モデルプレスインタビュー
2015.10.24 09:00
views
三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのパフォーマーELLY(28)が、モデルプレスのインタビューに応じた。10月24日、自身初主演となる映画『TRASH/トラッシュ』が公開。三代目J Soul Brothersのメンバーが映画の主演を務めるのは、今作が初となる。
映画『TRASH/トラッシュ』は、夢や希望が見つからず、そのモヤモヤをぶち壊すために暴れまくる若者を描くリアル・アウトロー・アクション。ELLYは、過去のトラウマを抱えたまま上京したものの、何にも打ち込めずいらだちをケンカで発散している不器用で腕っぷしの強い男・本堂ケント役。権野元監督がメガホンをとり、共演には八木将康(劇団EXILE)、中村ゆり、遠藤要など。ダンスで培った能力を十分に活かせるアクションが満載の内容になっている。
「ケントと俺は似てる」――過去の自分と重ね合わせながら、全力で演じきったELLY。グループ加入前、生きていくことに必死だった時代に彼を支えたものは“ダンス”だった。環境は違えども、どこか似ている印象を受ける2人。インタビューでは、ケントとの共通点を探りながら、ELLYの素顔に迫った。
ELLY:まず、びっくりしたし、演技の経験がほとんどなかったので「俺で大丈夫かな」って不安がありました。でも、本堂ケントの人生が自分の過去に近いものがあって、似てるなって感じたので、一生懸命演じてみようって思いました。
― 近いとは具体的にどのようなところでしょうか?
ELLY:三代目になる前、ストリートで踊っている時代の俺に似てるなって。その時代は、渋谷のクラブとかでがんばっていたんですけど、上手くいかないことへの葛藤だったり、変なことに巻き込まれそうになるところだったり。そういうところが自分に繋がるものがあって、気持ちが理解できました。台本を読んで、すぐに共感できたんですよね。
― なるほど。ELLYさんは、学生時代にはプロ野球を目指し、その後はダンスに出会い…と常に目標に向かってまっすぐに走っているイメージがありますが。
ELLY:ケントも自分で何かやりたいって気持ちはあるはずなんですよ。でも、それをまだ形にできずにいる。そのモヤモヤ感は同じです。あと、ダンスをはじめたばかりの頃、お金が稼げなくて、家賃や光熱費が払えない時代もあったんですけど、そういう境遇も。ダンスが好きだからどうしよう、ほかのことはやりたくないしって考えていました。
― その頃から、ダンスを一番に考えて。
ELLY:お金よりもダンスを一生懸命がんばるってことの方が大事だったんです。そうしたら少しずつダンスで食べていけるようになっていきました。バイトと両立してってやり方も考えたんですけど、あのときはとにかくダンスが上手くなりたかったので、ダンスに関わっている時間がほしかった。家賃が払えない自分に「あ゛~」ってなることもあったんですが、今はがんばってよかったなって思います。
― その期間は、何年ほど続いたのでしょうか?
ELLY:2年位だと思います。
― その間、ケントのように周りと比べることは?
ELLY:周りにもそういう仲間がいっぱいいたので、それはあまりなかったです。100円でどう生きるか、みたいな状況でした。ビックマックは買えないけど、100円マックを2つ買ったらビックマックだ!って(笑)。お金よりも時間が大事で、ケントもそういうタイプの人間だと思うんですよね。
ELLY:ケントとして台詞を言わなくちゃいけないので、なるべく役作りもしようとは思ったんですけど、「ELLYのままでいいよ」って言ってもらえたので、監督の指示に従うってことが多かったです。あとは、遠藤要さんとか遠藤雄弥さんを見ながら勉強して。
― アドリブも多かったとお伺いしました。
ELLY:中村ゆりちゃんと一緒にいるシーンは、高校生の俺みたいな感じです(笑)。あとは、部屋にいるシーンも俺です。
― 部屋のカットでは、筋トレシーンも登場していましたが…。
ELLY:家でもあんな感じ。暖房つけて、筋トレすることもあります。
― 普段から鍛えているからこそ、その筋肉が保たれるわけですね。ELLYさんの肉体美はこの映画の見どころのひとつですよね。
ELLY:ありがとうございます(照)。今日も来る前、チャリンコに乗ってきましたよ。でも、俺はやらないときはやらないタイプです。やりてぇーってなったらやります。
ELLY:初めてだったので、難しかったです。全部が勉強で、こんな感じなんだって思っていました。撮影の順番が違うのも初めて知ったし、人生の勉強にもなりました。俳優の方達、映画を作っている方達に対しての尊敬を改めて覚えました。周りはプロの役者の方達で、その中で自分は演技をやるわけだから、とにかく気持ちを大切にしようって思いました。普段は音楽とダンスをやっているので、違った環境で勉強ができるというのは、すごく幸せだったし成長できる場所でした。
― メンバーの方と何かお話は?
ELLY:「観なくていいから」って言ってます(笑)。
― えーなぜ!?
ELLY:観てどうするんだろうって(笑)。ほかのメンバーも、感想を聞くのを嫌がるんですよ。だから、「観たよ」で終わりでいいです。観てくれるのは嬉しいんですけど、本当は観たのを伏せて欲しいくらい(笑)。
― そうなんですね(笑)。演技には、今後も積極的にチャレンジを?
ELLY:男臭い映画ができたらいいなって思っています。今回は、CRAZYBOYとして主題歌も担当させてもらえて、すごく嬉しかったです。ラップとヒップホップとダンスはこれからもかわらずやっていこうと思っているし、その上で俺を必要としてくれるものがあれば一生懸命やりたいです。
― ELLYさんは、「男気溢れる俳優」を目指しているということですが、具体的なイメージはありますか?
ELLY:北野武監督の映画や「スカーフェイス」「ゴッドファーザー」のような世界観がすごく好きなので、そういう分野の作品に出演できるチャンスがあれば。三代目の中だとアウトローというか、そういう雰囲気を担っていきたいと思っています。
ELLY:好きなものは裏切らないと思って、一生懸命やれば絶対大丈夫だと思います。好きな人のことって信じるじゃないですか?それと同じだと思うんです。俺も、ダンスは絶対裏切らないはずだから一生懸命やろうって思うし、好きなものも一生追いかけると思う。
― 夢には、信じる力が重要なんですね。では、最後になりますが、映画の見どころをお願いします。
ELLY:血も出てくるし激しいアクションもあるので、もしかしたら女の子はびっくりするような男っぽい内容かもしれませんが、その中でも愛すべきケントのキャラクターをぜひ観て欲しいです。お金も持ってないしアホだけど、こういう男はビッグになると思うんです。なので、ケントの人生を見届けてほしいし、こういう男を好きになって欲しいなと思います。
― ありがとうございました。
どこまでもアツくまっすぐなELLY。どんな質問にも真剣に、ときに笑顔を浮かべながら嘘偽りない言葉で応えてくれた。映画の中で、ケントが憎めないキャラクターに映るのは、彼の持つその魅力が活きているから――“俳優・ELLY”の新たな一歩を感じて欲しい。(modelpress編集部)
監督:権野元
キャスト:ELLY、八木将康、中村ゆり、天野浩成、遠藤雄弥、遠藤要
「ケントと俺は似てる」――過去の自分と重ね合わせながら、全力で演じきったELLY。グループ加入前、生きていくことに必死だった時代に彼を支えたものは“ダンス”だった。環境は違えども、どこか似ている印象を受ける2人。インタビューでは、ケントとの共通点を探りながら、ELLYの素顔に迫った。
「家賃や光熱費が払えない時代もあった」もがき夢を追いかけた日々―葛藤を告白
― 映画初主演ということですが、オファーを受けたときの心境を教えてください。ELLY:まず、びっくりしたし、演技の経験がほとんどなかったので「俺で大丈夫かな」って不安がありました。でも、本堂ケントの人生が自分の過去に近いものがあって、似てるなって感じたので、一生懸命演じてみようって思いました。
― 近いとは具体的にどのようなところでしょうか?
ELLY:三代目になる前、ストリートで踊っている時代の俺に似てるなって。その時代は、渋谷のクラブとかでがんばっていたんですけど、上手くいかないことへの葛藤だったり、変なことに巻き込まれそうになるところだったり。そういうところが自分に繋がるものがあって、気持ちが理解できました。台本を読んで、すぐに共感できたんですよね。
― なるほど。ELLYさんは、学生時代にはプロ野球を目指し、その後はダンスに出会い…と常に目標に向かってまっすぐに走っているイメージがありますが。
ELLY:ケントも自分で何かやりたいって気持ちはあるはずなんですよ。でも、それをまだ形にできずにいる。そのモヤモヤ感は同じです。あと、ダンスをはじめたばかりの頃、お金が稼げなくて、家賃や光熱費が払えない時代もあったんですけど、そういう境遇も。ダンスが好きだからどうしよう、ほかのことはやりたくないしって考えていました。
― その頃から、ダンスを一番に考えて。
ELLY:お金よりもダンスを一生懸命がんばるってことの方が大事だったんです。そうしたら少しずつダンスで食べていけるようになっていきました。バイトと両立してってやり方も考えたんですけど、あのときはとにかくダンスが上手くなりたかったので、ダンスに関わっている時間がほしかった。家賃が払えない自分に「あ゛~」ってなることもあったんですが、今はがんばってよかったなって思います。
― その期間は、何年ほど続いたのでしょうか?
ELLY:2年位だと思います。
― その間、ケントのように周りと比べることは?
ELLY:周りにもそういう仲間がいっぱいいたので、それはあまりなかったです。100円でどう生きるか、みたいな状況でした。ビックマックは買えないけど、100円マックを2つ買ったらビックマックだ!って(笑)。お金よりも時間が大事で、ケントもそういうタイプの人間だと思うんですよね。
デート&筋トレシーンはアドリブが炸裂!?
― 価値観が似ているということでしょうか。実際に役作りはどのようにされましたか?ELLY:ケントとして台詞を言わなくちゃいけないので、なるべく役作りもしようとは思ったんですけど、「ELLYのままでいいよ」って言ってもらえたので、監督の指示に従うってことが多かったです。あとは、遠藤要さんとか遠藤雄弥さんを見ながら勉強して。
― アドリブも多かったとお伺いしました。
ELLY:中村ゆりちゃんと一緒にいるシーンは、高校生の俺みたいな感じです(笑)。あとは、部屋にいるシーンも俺です。
― 部屋のカットでは、筋トレシーンも登場していましたが…。
ELLY:家でもあんな感じ。暖房つけて、筋トレすることもあります。
― 普段から鍛えているからこそ、その筋肉が保たれるわけですね。ELLYさんの肉体美はこの映画の見どころのひとつですよね。
ELLY:ありがとうございます(照)。今日も来る前、チャリンコに乗ってきましたよ。でも、俺はやらないときはやらないタイプです。やりてぇーってなったらやります。
映画初主演への想い「すごく幸せだったし成長できる場所だった」
― 今回、グループ初の映画主演ということですが、そこへのプレッシャーを感じることはありましたか?ELLY:初めてだったので、難しかったです。全部が勉強で、こんな感じなんだって思っていました。撮影の順番が違うのも初めて知ったし、人生の勉強にもなりました。俳優の方達、映画を作っている方達に対しての尊敬を改めて覚えました。周りはプロの役者の方達で、その中で自分は演技をやるわけだから、とにかく気持ちを大切にしようって思いました。普段は音楽とダンスをやっているので、違った環境で勉強ができるというのは、すごく幸せだったし成長できる場所でした。
― メンバーの方と何かお話は?
ELLY:「観なくていいから」って言ってます(笑)。
― えーなぜ!?
ELLY:観てどうするんだろうって(笑)。ほかのメンバーも、感想を聞くのを嫌がるんですよ。だから、「観たよ」で終わりでいいです。観てくれるのは嬉しいんですけど、本当は観たのを伏せて欲しいくらい(笑)。
― そうなんですね(笑)。演技には、今後も積極的にチャレンジを?
ELLY:男臭い映画ができたらいいなって思っています。今回は、CRAZYBOYとして主題歌も担当させてもらえて、すごく嬉しかったです。ラップとヒップホップとダンスはこれからもかわらずやっていこうと思っているし、その上で俺を必要としてくれるものがあれば一生懸命やりたいです。
― ELLYさんは、「男気溢れる俳優」を目指しているということですが、具体的なイメージはありますか?
ELLY:北野武監督の映画や「スカーフェイス」「ゴッドファーザー」のような世界観がすごく好きなので、そういう分野の作品に出演できるチャンスがあれば。三代目の中だとアウトローというか、そういう雰囲気を担っていきたいと思っています。
「夢を叶える秘訣」を語る
― ますます楽しみですね。そんなELLYさんから夢を追いかけるモデルプレス読者に「夢を叶える秘訣」を教えてください。ELLY:好きなものは裏切らないと思って、一生懸命やれば絶対大丈夫だと思います。好きな人のことって信じるじゃないですか?それと同じだと思うんです。俺も、ダンスは絶対裏切らないはずだから一生懸命やろうって思うし、好きなものも一生追いかけると思う。
― 夢には、信じる力が重要なんですね。では、最後になりますが、映画の見どころをお願いします。
ELLY:血も出てくるし激しいアクションもあるので、もしかしたら女の子はびっくりするような男っぽい内容かもしれませんが、その中でも愛すべきケントのキャラクターをぜひ観て欲しいです。お金も持ってないしアホだけど、こういう男はビッグになると思うんです。なので、ケントの人生を見届けてほしいし、こういう男を好きになって欲しいなと思います。
― ありがとうございました。
どこまでもアツくまっすぐなELLY。どんな質問にも真剣に、ときに笑顔を浮かべながら嘘偽りない言葉で応えてくれた。映画の中で、ケントが憎めないキャラクターに映るのは、彼の持つその魅力が活きているから――“俳優・ELLY”の新たな一歩を感じて欲しい。(modelpress編集部)
ELLY プロフィール
1987年9月21日生まれ。青森県出身。2010年7月に三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのダンサーに選出され、同年に「Best Friend's Girl」でデビュー。個人としては、ラッパーとしてもCRAZYBOY名義で活動しており、主にライブなどで活躍。また、10月21日スタートの連続ドラマ『HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(日本テレビ系)にも出演する。映画『TRASH/トラッシュ』
公開日:2015年10月24日監督:権野元
キャスト:ELLY、八木将康、中村ゆり、天野浩成、遠藤雄弥、遠藤要
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
げんじぶ杢代和人&IMP.松井奏、憧れの人は木村拓哉&北山宏光「最初にかっこいいという感情を思わせてくれた」【「熱愛プリンス」インタビュー後編】モデルプレス
-
げんじぶ杢代和人&IMP.松井奏、現実とリンクするアイドル役に自信 ライバルとしてお互い負けないこと宣言「一番キュンキュンさせたい」【「熱愛プリンス」インタビュー前編】モデルプレス
-
野村康太、私服で“推し”ENHYPEN・NI-KIを意識 話題の「リアコ感」インスタライブにも言及【インタビュー】モデルプレス
-
【OCTPATH独占インタビュー】初写真集で感じた青春 ペアでの見どころ紹介も「人類の中で一番かっこいい」<Home>モデルプレス
-
堀田真由「御上先生」殺人犯・真山弓弦への先入観に感じた言葉の強さ “分からなさ”を抱えた役への向き合い方【インタビュー前編】モデルプレス
-
超特急ユーキ、葛藤つづった印象深いメモとは EBiDANとしての“エンタメ作り”も語る【インタビュー】モデルプレス
-
恋リア無双中の美女がモテるために意識したこと CYBERJAPANアオイ「自分を信じてありのままで」【「ラブキン」インタビュー】モデルプレス
-
加藤史帆「ぼくあざ」あざと演技の裏側&“緊張がほぐれた”藤原丈一郎の空気作り 日向坂46卒業後の心境も語る【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
“成宮寛貴”として俳優復帰「名乗ってまたお芝居をできることが本当にありがたい」8年間の心境の変化、悲しみとの向き合い方【「死ぬほど愛して」インタビュー】モデルプレス