柴咲コウ、身も心も「変化のとき」 輝く美の秘訣に迫る モデルプレスインタビュー
2014.08.21 07:00
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8月23日公開の映画『喰女-クイメ-』で、かの有名な「四谷怪談」のお岩に扮した女優の柴咲コウ。歌舞伎俳優・市川海老蔵との豪華タッグはもとより、お岩の衝撃的なビジュアルが「怖すぎる」と話題だが、そこからにじみ出る圧倒的な“美しさ”も今作の大きな見どころ。モデルプレスのインタビューに応じた彼女は、恋愛観から美の秘訣まで、まさに「変化のとき」を迎えているという等身大の今を明かしてくれた。
鬼才・三池崇史監督が、ジャパニーズ・ホラーの原点とも言われる歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」を現代劇として新たに描いた今作。舞台「真四谷怪談」でお岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲)と、美雪の強い推挙で伊右衛門役に抜擢された恋人・長谷川浩介(海老蔵)。ひとつの舞台に集った俳優陣が“芝居”と“現実”のはざまでそれぞれの想いを募らせ、血塗られた愛憎劇を繰り広げる。
【SPECIAL INTERVIEW】“甘え下手”な自分を変えていく
― オファーを受けた際の率直な心境をお聞かせください。
柴咲:まず三池さんからお声掛けいただいた事が嬉しくて、内容に関わらず「やりたい!」という気持ちが先行していました。内容は世間では有名な「四谷怪談」をモチーフにしていますが、もちろん歌舞伎をそのままやるのではなく、現代劇と交えるということで…そういう点が面白いと思いましたし、役柄は舞台女優。私自身、舞台の経験がないので不安ではありましたが、逆にこの映画で舞台の経験を積むくらいの気分で、ワクワクして引き受けました。
― “役の中で役を演じる”難しさもあったのではないでしょうか。
柴咲:そうですね。どうしても自分の立場と似ているから…ただ、そうやって公私混同してしまう感じも、三池さんは狙っていたんじゃないかと思うくらい、あまり別け隔てなく演じていたと思います。素の私であれ、演じようとしている私であれ、全部作品に活かす!というモチベーションでやっていらっしゃったのかな。それは海老蔵さんに対してもそう。浩介としてそこに居るんだけど、普段の海老蔵さんのような衣装だったりもするので。
― まさにこの作品で描かれているような、【作品世界】と【現実世界】の境界線が曖昧になっていく感覚。
柴咲:はい。グチャグチャッと混ざって、ひとつの作品になっているという感覚がありました。
― 美雪という役はどのように作り上げていきましたか?
柴咲:美雪は恋人である浩介への愛情を強く出さないんですよね。トップ女優としてのプライドみたいなものがあるから。人に弱みを見せないとか、自分の男であっても媚びないとか、そういうところがあって。だけどもちろん浩介を愛しているし、好きだからこそ彼の心が離れていることに気づいている。そういう気持ちが、お岩という役に憑依していくような感じ。そこでやっと感情が表に出てくるから、むしろお芝居をしている時の方が人間っぽい。だから美雪としてのキャラクターっていうのは、実はあまりはっきりと見えなくていいのかな、と思いながら演じていました。
― そういった美雪の気持ちには共感できましたか?
柴咲:はい。私も人に対して甘え下手なので。仕事だと、甘え上手であれば色んなことが円滑にいくというのは筋が通っているし、いちいち自分の弱みを見せなくて済みますけど、やっぱりプライベートとなると甘えるってどうしたら良いのか分からない…すごく難しいですね。それは恋愛だけに限らず、友情でもそうですけど、人と真剣に向き合えば向き合うほど相手を伺ってしまうから、自分の感情を瞬時に出せなかったりとか…それが溜まって爆発する、みたいなことが結構あります(笑)。
― そういう自分を変えていこう、と思うことも?
柴咲:はい。もう、絶賛(笑)。今まさに変化のときですね。若い時は「何考えてるか分かんない」って言われても「それで良いわ!」って思っていたけど、やっぱりそうじゃない。人間が好きだし、社会っていうのは一人じゃ生きていけないものだから。自分がそういう気持ちを持たなければいけないなと、歳を重ねるにつれて思うようになりましたね。
― お岩の愛する伊右衛門は、自らの野望のために悪事を重ねますが、海老蔵さんが特にこだわった「色悪」はとても魅力的でしたよね。
柴咲:特に歌舞伎では一番引き立つ役柄なんですよね。「この野郎!」って思うんだけど、その色気につい見惚れて、姿形を目で追ってしまう。海老蔵さんはそれを声の出し方や身のこなしで表現されていて、まさに歌舞伎俳優さんならではの表現の仕方だなと思いました。伝統芸能として受け継がれてきたものでもあるので、なおさら魅力的ですよね。
― 悪の中にある“美しさ”に惹かれ、溺れていく。特に女性は共感できる部分が多いと思います。
柴咲:恋愛の仕方って、それぞれなかなか直せない癖があると思うんです。美雪の場合は、それが自分のプライドを曲げられない、心を開放して相手に甘えることができないってところなんだけど、私はそれがすごくわかるなぁと思ってしまいました。そのうえ相手がモテる男で、自分の思うようにいかなくて…。そうやってどんどん屈折して、行き過ぎるとこんな風になってしまうよという、極端なものが描かれていますけど、「こういう風に私の事愛して欲しいのに、それが出来ない」というジレンマは、多少なりとも恋をしたことがある女性なら共感できるんじゃないかなと思います。
柴咲:私は昔から地元の女の子と集まってホラー映画を見るのが好きだったんです。チャッキーとか「ケケケケ(笑)」って言いながら見ていたし、それこそ『呪怨』とかも友達の家で大笑い(笑)。普通の人が「アァー!」って叫ぶところで「キャキャキャ~」って笑ってるような仲間だったので、今回もそんな感じでしたね。自分が出てるからちょっと複雑ではありますけど、そういう「なんか笑える」感じは作品にも表れているんじゃないかなと。三池さんもそういうタイプだと思うんですよね。少年のように笑いながら血みどろを撮ってるっていうのが面白い(笑)。
― お岩の特殊メイクは4時間もかかったそうですね。
柴咲:どんどん出来上がっていくさまを見ているだけで楽しかったので、待つのは苦じゃありませんでした。眉毛を消すっていうのも、私はすごい気に入っちゃって、ずっとこのままでも良いかもと思いました(笑)。これまでも色々なメイクをやりましたけど、お岩のビジュアルってすごく有名じゃないですか?それを自分が出来るとは思ってなかったから、なんか不思議な感じでした。下からのあおりが結構いい感じで、目がボコって出ていて(笑)。
― この作品に限らず、役作りの中で太ったり痩せたり、ルックスに対してストイックに向き合うことも?
柴咲:常にそうありたいと思っていますが、私は太っても外見に出にくい体質なんです。そこは俳優として損なところではありますよね。
― 普段、美しいスタイルをキープするために意識していることはありますか?
柴咲:好きな食べ物が大豆なんです。それは身体に良いからとか、ダイエットに効くからとかではなく、小さい時から好きで、それを食べると安心するし、美味しいと心から思えるので。お味噌や納豆、お豆腐をよく摂っていますね。自炊する時も、和食しか作らないです。
柴咲:私習慣性がなくて、あまり物事が続かないタイプなんです。ジムもここ十数年色んな所を転々として、3ヶ月通ったら1年休む…みたいなことを繰り返していたんですが、1年前にやっと「ここ!」っていう所を見つけて、毎日通えるようになりました。丁度この作品を撮っている頃かな。右脳でも左脳でも納得できるようないい先生との出会いが一番のきっかけです。
― 身体の変化は感じますか?
柴咲:確実に感じます。私は筋肉がもともと多いんですが、その筋肉が硬いんです。食べるとしたらおいしくない肉(笑)。だからそれを柔らかくておいしい肉にしようということで、とにかくストレッチを永遠に続けていたら、やっと効果が出てきましたね。身体がしなやかじゃないと故障もしやすいし、例えばアクションものとか、いつどんなチャンスが来るか分からないので、パッっと動けるように準備はしておかないとなと。今では逆に毎日通わないと嫌っていう…極端なんです(笑)。
― ハマるとどっぷり、というタイプでしょうか。
柴咲:そう。ハマると10年単位とかで続けるんですよ。例えば、ずっと大好きなカレーうどんもそう(笑)。
― ご自身にしっくりくる運動との出会いもあり、とても健康的な生活ですね。
柴咲:今は真夏なので難しいですけど、春秋は夜に走ったり歩いたりもします。15~20分、3~4キロくらいですね。
― 美肌を保つための特別なケアはありますか?
柴咲:ずっと続けているのはアスコルビン酸というビタミンC。顔につけたり飲んだりはもちろん、お風呂でも。シャワーヘッドを替えて、入浴剤を入れます。それが私の肌に合うみたいです。
柴咲:言い続けること。言葉に出してさえいれば自然に「何かアクションを起こさなきゃ!」という気になるので。私も結構引っ込み思案だったから、今までは口にするのも恥ずかしくて「できなかったらどうしよう」と自信がなかったけれど、それでも言うようにしてからは確実に叶うことのほうが多いですね。「こういう事がしたいんだ」という提案も周りにどんどん言うようにしています。それが縁を呼び寄せると思うから。
― 壁にぶつかってしまった時は、どのように乗り越えてきましたか?
柴咲:違うアクションを探す。例えば人対人でぶつかり合った時、真正面切って「こうしたい!」と言ったことによって相手がヘソを曲げてしまったとしたら、同じことを言い続けても絶対に離れていってしまうから、違う言い方にするとか。一回謝ってみるとか。そうやって色んなアプローチをしていくっていう事を…私も最近覚えました(笑)。
― 大人の女性のしなやかな振る舞いですね。
柴咲:結局人が好きだから、そうしたくなっちゃうんですよね。
― ありがとうございました。
インタビュー中何度も口にした「人が好き」という言葉。それがたとえ初対面の相手でも、目を真っ直ぐ合わせて向き合い、飾らずに語る姿がひたすら魅力的だった。そんな彼女が、人との向き合い方を考えるきっかけにもなったという『喰女-クイメ-』。ただのホラーではない、男と女の感情のぶつかり合いをスクリーンで体感してほしい。(モデルプレス)
出演:市川海老蔵、柴咲コウ、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行、伊藤英明
企画:市川海老蔵、中沢敏明
監督:三池崇史
原作・脚本:山岸きくみ「誰にもあげない」(幻冬舎文庫)
<ストーリー>
舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲コウ)。美雪の強い推挙により、恋人である俳優・長谷川浩介(市川海老蔵)が伊右衛門役に大抜擢される。さらに、鈴木順(伊藤英明)と、朝比奈莉緒(中西美帆)がキャストとして決定する。伊右衛門のエゴや非道さに傷つくお岩の怨みと恐ろしさを舞台上にうつし出す【四谷怪談の世界】と、それを演じる男女の愛と欲が渦巻く【現実世界】。舞台に集った俳優陣が、稽古と日常のはざまで、それぞれの想いが募っていく。二つの世界で裏切りを知った“叶わぬ想い”は現実と舞台をオーバーラップし、やがて一つの怨念となり、膨れ上がる。彼らを待ち受けるのは愛の成就か、それとも残酷な闇か。
【衣装】
・トップス、スカート/共にmuller of yoshiokubo
・靴/グレースコンチネンタル代官山本店
・イヤリング/DANIELA DE MARCHE
スタイリスト:小倉由香(commune)
メイク:SHIGE(H-BBB)
【SPECIAL INTERVIEW】“甘え下手”な自分を変えていく
― オファーを受けた際の率直な心境をお聞かせください。
柴咲:まず三池さんからお声掛けいただいた事が嬉しくて、内容に関わらず「やりたい!」という気持ちが先行していました。内容は世間では有名な「四谷怪談」をモチーフにしていますが、もちろん歌舞伎をそのままやるのではなく、現代劇と交えるということで…そういう点が面白いと思いましたし、役柄は舞台女優。私自身、舞台の経験がないので不安ではありましたが、逆にこの映画で舞台の経験を積むくらいの気分で、ワクワクして引き受けました。
― “役の中で役を演じる”難しさもあったのではないでしょうか。
柴咲:そうですね。どうしても自分の立場と似ているから…ただ、そうやって公私混同してしまう感じも、三池さんは狙っていたんじゃないかと思うくらい、あまり別け隔てなく演じていたと思います。素の私であれ、演じようとしている私であれ、全部作品に活かす!というモチベーションでやっていらっしゃったのかな。それは海老蔵さんに対してもそう。浩介としてそこに居るんだけど、普段の海老蔵さんのような衣装だったりもするので。
― まさにこの作品で描かれているような、【作品世界】と【現実世界】の境界線が曖昧になっていく感覚。
柴咲:はい。グチャグチャッと混ざって、ひとつの作品になっているという感覚がありました。
― 美雪という役はどのように作り上げていきましたか?
柴咲:美雪は恋人である浩介への愛情を強く出さないんですよね。トップ女優としてのプライドみたいなものがあるから。人に弱みを見せないとか、自分の男であっても媚びないとか、そういうところがあって。だけどもちろん浩介を愛しているし、好きだからこそ彼の心が離れていることに気づいている。そういう気持ちが、お岩という役に憑依していくような感じ。そこでやっと感情が表に出てくるから、むしろお芝居をしている時の方が人間っぽい。だから美雪としてのキャラクターっていうのは、実はあまりはっきりと見えなくていいのかな、と思いながら演じていました。
― そういった美雪の気持ちには共感できましたか?
柴咲:はい。私も人に対して甘え下手なので。仕事だと、甘え上手であれば色んなことが円滑にいくというのは筋が通っているし、いちいち自分の弱みを見せなくて済みますけど、やっぱりプライベートとなると甘えるってどうしたら良いのか分からない…すごく難しいですね。それは恋愛だけに限らず、友情でもそうですけど、人と真剣に向き合えば向き合うほど相手を伺ってしまうから、自分の感情を瞬時に出せなかったりとか…それが溜まって爆発する、みたいなことが結構あります(笑)。
― そういう自分を変えていこう、と思うことも?
柴咲:はい。もう、絶賛(笑)。今まさに変化のときですね。若い時は「何考えてるか分かんない」って言われても「それで良いわ!」って思っていたけど、やっぱりそうじゃない。人間が好きだし、社会っていうのは一人じゃ生きていけないものだから。自分がそういう気持ちを持たなければいけないなと、歳を重ねるにつれて思うようになりましたね。
― お岩の愛する伊右衛門は、自らの野望のために悪事を重ねますが、海老蔵さんが特にこだわった「色悪」はとても魅力的でしたよね。
柴咲:特に歌舞伎では一番引き立つ役柄なんですよね。「この野郎!」って思うんだけど、その色気につい見惚れて、姿形を目で追ってしまう。海老蔵さんはそれを声の出し方や身のこなしで表現されていて、まさに歌舞伎俳優さんならではの表現の仕方だなと思いました。伝統芸能として受け継がれてきたものでもあるので、なおさら魅力的ですよね。
― 悪の中にある“美しさ”に惹かれ、溺れていく。特に女性は共感できる部分が多いと思います。
柴咲:恋愛の仕方って、それぞれなかなか直せない癖があると思うんです。美雪の場合は、それが自分のプライドを曲げられない、心を開放して相手に甘えることができないってところなんだけど、私はそれがすごくわかるなぁと思ってしまいました。そのうえ相手がモテる男で、自分の思うようにいかなくて…。そうやってどんどん屈折して、行き過ぎるとこんな風になってしまうよという、極端なものが描かれていますけど、「こういう風に私の事愛して欲しいのに、それが出来ない」というジレンマは、多少なりとも恋をしたことがある女性なら共感できるんじゃないかなと思います。
“おいしい肉”を育てるジム通い
― 思わず目を塞ぎたくなるような血みどろのシーンも多いですが、演じられている側としてはいかがでしたか?柴咲:私は昔から地元の女の子と集まってホラー映画を見るのが好きだったんです。チャッキーとか「ケケケケ(笑)」って言いながら見ていたし、それこそ『呪怨』とかも友達の家で大笑い(笑)。普通の人が「アァー!」って叫ぶところで「キャキャキャ~」って笑ってるような仲間だったので、今回もそんな感じでしたね。自分が出てるからちょっと複雑ではありますけど、そういう「なんか笑える」感じは作品にも表れているんじゃないかなと。三池さんもそういうタイプだと思うんですよね。少年のように笑いながら血みどろを撮ってるっていうのが面白い(笑)。
― お岩の特殊メイクは4時間もかかったそうですね。
柴咲:どんどん出来上がっていくさまを見ているだけで楽しかったので、待つのは苦じゃありませんでした。眉毛を消すっていうのも、私はすごい気に入っちゃって、ずっとこのままでも良いかもと思いました(笑)。これまでも色々なメイクをやりましたけど、お岩のビジュアルってすごく有名じゃないですか?それを自分が出来るとは思ってなかったから、なんか不思議な感じでした。下からのあおりが結構いい感じで、目がボコって出ていて(笑)。
― この作品に限らず、役作りの中で太ったり痩せたり、ルックスに対してストイックに向き合うことも?
柴咲:常にそうありたいと思っていますが、私は太っても外見に出にくい体質なんです。そこは俳優として損なところではありますよね。
― 普段、美しいスタイルをキープするために意識していることはありますか?
柴咲:好きな食べ物が大豆なんです。それは身体に良いからとか、ダイエットに効くからとかではなく、小さい時から好きで、それを食べると安心するし、美味しいと心から思えるので。お味噌や納豆、お豆腐をよく摂っていますね。自炊する時も、和食しか作らないです。
― 自然とヘルシーな食生活になっているんですね。運動面はいかがですか?
柴咲:私習慣性がなくて、あまり物事が続かないタイプなんです。ジムもここ十数年色んな所を転々として、3ヶ月通ったら1年休む…みたいなことを繰り返していたんですが、1年前にやっと「ここ!」っていう所を見つけて、毎日通えるようになりました。丁度この作品を撮っている頃かな。右脳でも左脳でも納得できるようないい先生との出会いが一番のきっかけです。
― 身体の変化は感じますか?
柴咲:確実に感じます。私は筋肉がもともと多いんですが、その筋肉が硬いんです。食べるとしたらおいしくない肉(笑)。だからそれを柔らかくておいしい肉にしようということで、とにかくストレッチを永遠に続けていたら、やっと効果が出てきましたね。身体がしなやかじゃないと故障もしやすいし、例えばアクションものとか、いつどんなチャンスが来るか分からないので、パッっと動けるように準備はしておかないとなと。今では逆に毎日通わないと嫌っていう…極端なんです(笑)。
― ハマるとどっぷり、というタイプでしょうか。
柴咲:そう。ハマると10年単位とかで続けるんですよ。例えば、ずっと大好きなカレーうどんもそう(笑)。
― ご自身にしっくりくる運動との出会いもあり、とても健康的な生活ですね。
柴咲:今は真夏なので難しいですけど、春秋は夜に走ったり歩いたりもします。15~20分、3~4キロくらいですね。
― 美肌を保つための特別なケアはありますか?
柴咲:ずっと続けているのはアスコルビン酸というビタミンC。顔につけたり飲んだりはもちろん、お風呂でも。シャワーヘッドを替えて、入浴剤を入れます。それが私の肌に合うみたいです。
「縁を呼び寄せる」しなやかな生き方
― 柴咲さんのようにエンターテインメントの世界で活躍することを夢見る女の子へ向けて、“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。柴咲:言い続けること。言葉に出してさえいれば自然に「何かアクションを起こさなきゃ!」という気になるので。私も結構引っ込み思案だったから、今までは口にするのも恥ずかしくて「できなかったらどうしよう」と自信がなかったけれど、それでも言うようにしてからは確実に叶うことのほうが多いですね。「こういう事がしたいんだ」という提案も周りにどんどん言うようにしています。それが縁を呼び寄せると思うから。
― 壁にぶつかってしまった時は、どのように乗り越えてきましたか?
柴咲:違うアクションを探す。例えば人対人でぶつかり合った時、真正面切って「こうしたい!」と言ったことによって相手がヘソを曲げてしまったとしたら、同じことを言い続けても絶対に離れていってしまうから、違う言い方にするとか。一回謝ってみるとか。そうやって色んなアプローチをしていくっていう事を…私も最近覚えました(笑)。
― 大人の女性のしなやかな振る舞いですね。
柴咲:結局人が好きだから、そうしたくなっちゃうんですよね。
― ありがとうございました。
インタビュー中何度も口にした「人が好き」という言葉。それがたとえ初対面の相手でも、目を真っ直ぐ合わせて向き合い、飾らずに語る姿がひたすら魅力的だった。そんな彼女が、人との向き合い方を考えるきっかけにもなったという『喰女-クイメ-』。ただのホラーではない、男と女の感情のぶつかり合いをスクリーンで体感してほしい。(モデルプレス)
映画『喰女-クイメ-』<PG-12>
8月23日(土)より全国ロードショー出演:市川海老蔵、柴咲コウ、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行、伊藤英明
企画:市川海老蔵、中沢敏明
監督:三池崇史
原作・脚本:山岸きくみ「誰にもあげない」(幻冬舎文庫)
<ストーリー>
舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲コウ)。美雪の強い推挙により、恋人である俳優・長谷川浩介(市川海老蔵)が伊右衛門役に大抜擢される。さらに、鈴木順(伊藤英明)と、朝比奈莉緒(中西美帆)がキャストとして決定する。伊右衛門のエゴや非道さに傷つくお岩の怨みと恐ろしさを舞台上にうつし出す【四谷怪談の世界】と、それを演じる男女の愛と欲が渦巻く【現実世界】。舞台に集った俳優陣が、稽古と日常のはざまで、それぞれの想いが募っていく。二つの世界で裏切りを知った“叶わぬ想い”は現実と舞台をオーバーラップし、やがて一つの怨念となり、膨れ上がる。彼らを待ち受けるのは愛の成就か、それとも残酷な闇か。
【衣装】
・トップス、スカート/共にmuller of yoshiokubo
・靴/グレースコンチネンタル代官山本店
・イヤリング/DANIELA DE MARCHE
スタイリスト:小倉由香(commune)
メイク:SHIGE(H-BBB)
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