松浦雅、「ごちそうさん」から「GTO」へ 「運だけでここまで来た」抜擢続く本音を告白 モデルプレスインタビュー
2014.07.02 05:00
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NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で主人公の長女・ふ久役を好演した若手女優の松浦雅(19)が次に挑む作品は、EXILE・AKIRA主演のドラマ『GTO』(毎週火曜よる10時、関西テレビ・フジテレビ系)。8日放送の第1話(初回15分拡大)は、松浦演じる生徒・波多野麻理子を中心にストーリーが展開。モデルプレスのインタビューに応じた彼女は、“若手俳優の登竜門”とも言われる今作にかける意気込みや、共演者とのエピソードを語ってくれた。
整形バレる“悪女”に挑む
累計4500万部を突破した藤沢とおる原作の同名コミックを2012年夏にAKIRA主演でドラマ化、その後スペシャルドラマが3回放送された人気シリーズ。新シリーズのテーマは「生命(いのち)」。鬼塚英吉(AKIRA)の地元・湘南を舞台に、女子高生の妊娠や命をないがしろにする不登校児など、前シリーズをはるかに超えたリアルな問題が勃発する。松浦が演じる波多野麻理子は、物語の舞台となる明修湘南高校・2年A組の生徒の1人で、クラスのイケメン・遊沢亮斗(荒井敦史)と交際中。誰もが羨むモデルの仕事にイケメンの彼氏…それらを守るために、なりふりかまわず周囲を傷つけることもいとわない“悪女”。しかし顔の整形のことが周囲にバレてしまい、それがきっかけで転落していくという役どころ。
運だけでここまで来た…「私で大丈夫?」
― まずは『GTO』という人気シリーズへの出演が決まった際の心境をお聞かせください。松浦:有名な作品に携われることは本当に嬉しかったんですが、1話のメインで誰よりも早く鬼塚と拳を合わせるということで、最初はプレッシャーが大きく不安でしたね。私、落ち着いているように見られることが多いんです。
― 確かに『ごちそうさん』が初のドラマレギュラーだったにも関わらず、既に貫禄が漂っています(笑)。
松浦:おかしいですよ~(笑)。まだ自分の中では実力がないまま運だけで来ているような感じがすごくしていて、「これで大丈夫なのかな」と思っている最中、1話のメインという貴重な機会をいただいて。ドラマ全体のイメージを左右する部分なので、「私で大丈夫ですか?」というのが本音でした。
― 『ごちそうさん』のふ久から一転、現代の女子高生を演じてみた感想は?
松浦:私は高校が通信制で、通学の高校生活を経験したことがなかったので、最初は女子高生が正直よくわからなくて、不安しかなかったんです。まずは普通に高校生活を送っている子たちの声を聞くのが大事だと思って、後輩と「最近何してるの?」と普通の会話をしてみることから始めました。 『ごちそうさん』のふ久は女学生から母親まで演じていたので、そこから高校生に戻して、年齢を下げると いうことに苦労しましたね。
― 麻理子は誰もがうらやむ読者モデルでありながら、整形の過去を抱えている…という複雑な役どころになっています。
松浦:バスケ部のイケメン軍団に囲まれる女子1人という最初のシーンは、ちょっとした優越感がありました(笑)。そういううわべだけで作ったようなものを頑張って守っているんですけど、整形や、いじめられていた過去がどんどん明らかになって、転落してしまう。巻き髪で派手な見た目の麻理子が更生していくのは想像しづらいと思いますが、1話以降も麻理子がどのように変化していくのかを見てほしいですね。
― 麻理子の内面に対して、特に意識したことは?
松浦:読者モデルや、イケメンと付き合うことを貫き通そうとしたのは、心の中に熱いものがあるからこそ。ただその思いが悪い方向に行ってしまっただけで、本当はすごく魅力的な女の子なんじゃないかなと思っています。きっと毎日「怖いな」って思いながら生きているので、そこは私と真反対かな。
― ルックスの面ではいかがですか?
松浦:今気づいたんですけど、最近麻理子の影響でメイクが濃くなったかもしれない(笑)。私は役作りというよりも、自然に取り入れてしまう感じなので、ふ久の時と比べると「えっ!?」と思うくらい、顔が全然違う。
― 役が憑依するタイプなんですね。
松浦:麻理子は自分に自信がないので、麻理子の撮影に没頭している時は、人のいい所を羨んじゃうようになったりもしました。「あの子は脚が長いなぁ」「身長が高いなぁ」「顔が小さいなぁ」という風に。普段はそういう事にあまり怖さを感じないんですが、マイナス思考になっていって…それは麻理子をやっていく上で自然に入ってきますよね。
― そんな渾身の第1話の放送を目前に控えた今の心境は?
松浦:楽しみです!まだ撮影自体は続いていますが、1話に関しては思い残すことはないという感じ。どんな映像になっているかを単純に見てみたいし、みんなにどういう風に評価してもらえるのか…聞いてみたいな。今はプレッシャーというよりは楽しみのほうが強いです。
現場で「頼られる」姉御肌に
― 実際に撮影に入って、『ごちそうさん』の現場との違いを感じることはありますか?松浦:全然違いますね!大先輩な役者さんが多く、何をやっても受け入れてくれる状態でしたが、今回は学園ものということもあり、同年代の共演者の方も多く、 年齢が上の私が逆に頼られる立場になったんです。そういう立場になったからには、自覚をちゃんと持って、気持ち良くみんながお芝居できるような環境づくりも意識するようになりました。みんなで一緒に成長していきたいと思いました。 現場での居方の変化が、毎日新鮮です。
― 生徒役で特に仲がいいのはどなたですか?
松浦:三吉(彩花)です!今回が初共演なんですけど、撮影の合間に喋ってすぐに意気投合して、次の日には2人でご飯を食べに行きました。もうね、「私か?!」って感じ(笑)。三吉のほうがちょっと乙女チックだけど、とにかく考え方が似ているんです。彼女も見た目で判断されやすくて、年齢よりも大人っぽい部分があるので、多分同じ葛藤をずっと抱いていて、そういう境遇や今まで感じてきたことが共感できるんですよね。空き時間は三吉と松井愛莉ちゃんの3人で喋ったりしています。(木崎)ゆりあは同い年なんですけど、私が落ち込んでいる時に優しい言葉をかけてくれたり、すごく気遣いのできる子。クラス全員本当に仲がいいんですよ!私は「姉さん」って呼ばれています(笑)。
― 姉御肌なんですね (笑)。男子と女子の交流は?
松浦:実際のクラスだと、男子と女子って結構分かれるのかな? そんな感じで、楽屋として使っている教室は後ろの席が女子、前の席が男子ってきれいに分かれてますね(笑)。でも仲が悪いのではなくて、自然とそうなっている感じ。いい意味で気を使いながら、仕事をするというプロ意識が高い集団だと思います。学園ドラマは撮影期間もあっという間なので、一瞬で関係性を作らないといけないですね。
― AKIRAさんの印象はいかがですか?
松浦:もう、とにかく素敵です!見た目の印象のままというか、本当に学校の先生みたいな感じで、私たちの年代の子たちの扱い方がすごくうまいんです。AKIRAさん曰く、『GTO』の生徒は 「大人っぽくて仕事をしに来ている感じがすごくある」とおっしゃっていました。私たちって、子ども扱いされたくないみたいな微妙な年齢じゃないですか?そういう意味でも、大人として接してくださっている印象がありますね。心は鬼塚のように熱くて、1話の撮影で転んで しまった時も、「大丈夫か!絶対に無理すんなよ!」と心配してくださって。「はぁ~ ♪ 」ってため息をついちゃうくらいです(笑)。
― そんなAKIRAさんと演技でぶつかって、どんなことを感じましたか?
松浦:「とにかくやってみる」というチャレンジ精神がすごく強い方だなと思いました。台本で見るとなかなか想像がわきづらいシーンもちゃんと鬼塚として成立していて、まさに「鬼塚でしかない!」という感じ。監督とディスカッションをしながら、みんなでひとつの目標へ向かっていこうという姿勢を大事にされている方だなぁと率直に感じました。それと、ほなみ先生(比嘉愛未)とのコンビが本当に素敵なんです!ほなみ先生は現場の雰囲気を和らげて、対等に接してくださる。そんな2人がお似合いすぎて、こんなにかっこよくてかわいい先生がいたら、学校行きたい!って感じです(笑)。
10代ラストイヤーは「めいっぱい大暴れ」
― 今回の『GTO』を通じて、松浦さんご自身どんな魅力をアピールしていきたいですか?松浦:演技の幅を見てもらいたいです。 今まではキャラクターが強い役が多かったので。今回は特徴がないというか、普通に悩みを抱えている女子高生を演じたので、等身大の私を見て下さい。
― 最後に、ラスト10代の目標をお聞かせください。
松浦:めいっぱい子どもしたい!行動に制限があって悔しい思いをすることもありますが、その分許されることも多いので、甘えまくって10代最後の1年間を終えたいです。あと、友達と海外旅行を計画中です。そこで思いっきり「わぁー!」ってやって、めいっぱい大暴れして、スッと大人になろうと思います(笑)。
― ありがとうございました。
自ら語っていた通り、『ごちそうさん』放送前にインタビューした時とは明らかに表情が違っていた。「運だけでここまで来た」と彼女は言うが、そんな運が巡ってくるのも、一つ一つの役を全力で演じてきたからこそ。子どもと大人の狭間にいる今だからこそみなぎるパワーを『GTO』にぶつける。(モデルプレス)
松浦雅(まつうらみやび)プロフィール
出身地:兵庫県生年月日:1995年6月14日
身長:160cm
血液型:O型
趣味:エレキギター・クラシックバレエ
「JUNON Produce Girls Contest」(12年6月)初代グランプリでデビュー。西原理恵子演劇祭2013『女の子ものがたり』(13年7月)『ぼくんち』(13年8月)、舞台『鬼切姫』(13年11月)、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』(13年9月)などに出演。NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』(13年9月~14年3月)では杏演じるヒロイン・め以子の長女・ふ久(ふく)役を演じた。
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