彼女のお弁当に「すごい」と返した俺が、追加の褒め言葉を要求されて固まった話
「お弁当作ったよ」が届いた昼休み
平日の昼12時、彼女から「お弁当作ったよ」というメッセージと写真が届きました。きれいな弁当でした。彩りもよくて、いつもより気合いが入っているのが伝わってきます。普段あまり褒め言葉を使わない俺にとって、「すごい」は最大級の感心を込めた言葉です。だから素直に「すごい」と返しました。我ながらいい返事をしたつもりだったのです。
「それだけ?」で固まった俺
返した直後、彼女から「それだけ?」と返ってきました。画面を見つめたまま動けなくなったのです。「それだけ?」とは、何が足りないのか。正直、「すごい」以上の言葉が浮かばなかったので、ひとまず「美味しそう」と打ち足してみました。けれど次に届いたのは「もっとない?」のひとこと。語彙が尽きました。何を求められているのかわからないまま、入力欄にカーソルだけが点滅していたのです。
会議に逃げ込んだ午後
13時から会議が入っていて、返信できないままスマホを伏せました。会議のあいだ、彼女の「もっとない?」が頭から離れません。会議が終わっても、今さら何を打てばいいのかわからず、結局そのまま午後の仕事に流されていったのです。
家に帰っても、なぜか彼女に連絡を入れる勇気が出ませんでした。怒っているのか、あきれているのか、見当もつかなかったのです。
そして...
夜、彼女から電話がかかってきて「最近冷たくない?」と聞かれました。「冷たいつもりはないけど......」と答えるのが精一杯です。彼女が「私、褒めてほしかっただけかも」と続けたとき、俺は自分の語彙の少なさを白状するしかないと思いました。
「『すごい』と『美味しそう』以外、出てこなかった」と正直に言うと、彼女が短く笑ってくれたのです。今度お弁当の写真が届いたら、もっといろんな言葉で返事をしよう。写真をちゃんと見て、何が美味しそうか、彼女が頑張ったポイントはどこか、ちゃんと考えて書こうと心に決めました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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