「もっといい子いるでしょ」と彼女を否定した同僚に、僕が返した一言
紹介した日の一言
交際1年を過ぎた頃、仲の良い同僚に彼女を紹介しました。彼女はふっくらした体型で、本人も「ぽっちゃりだから」と笑うような人です。僕はそんな彼女の飾らないところが好きでした。
3人での食事のあと、彼女が先に帰った居酒屋で同僚が言いました。
「もっといい子いるでしょ」軽い口調でした。
でもその言葉は、彼女のすべてを外見だけで値踏みしたように聞こえて、指先がぎゅっと冷たくなりました。
答えられなかった夜
数日後、同僚がまた聞いてきました。「彼女のこと、本当に好きなの?」真剣な顔でした。からかっている様子ではありません。
でも、その質問自体が彼女を否定しているように感じて、なんて返せばいいかわかりませんでした。
彼女の何が好きなのか。それはわかっている。笑い方が好き、落ち込んだとき黙ってそばにいてくれるところが好き、ごはんをおいしそうに食べる横顔が好き。
でも、それを同僚に言っても「それ見た目関係ないじゃん」と返されるだけな気がして、言葉が出なかったのです。
100個言える
翌週、また同僚と飲んだとき、同じ話題になりました。「本当に好きなの?」3度目でした。ようやく腹が決まりました。
「俺が彼女を好きな理由、100個言えるよ」同僚の目をまっすぐ見て言いました。
同僚はグラスを持ったまま、何も返しませんでした。数秒の沈黙のあと、小さくうなずいて、それきりその話題を出すことはなくなりました。
そして...
それから半年ほど経った頃、同僚が珍しく真面目な声で言いました。「お前を見てて、俺は人を見る目がなかったんだって気づいた」何のことか聞き返すと、同僚はビールに視線を落としたまま「いつか話すよ」とだけ答えました。
あのとき僕は、同僚がなぜあんなことを言ったのか、まだ知りませんでした。ただ、彼女を好きだと言い切れた自分のことは、少し誇らしく思えたのです。
(30代男性・営業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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