妻に誤送信LINE「今日の嫁マジブス」→冷静な一言で凍りつき、翌朝テーブルに"離婚届"が置かれていた話
慣れきっていた裏切り
妻以外の女性と連絡を取り始めたのは、半年ほど前のことでした。最初はほんの軽い気持ちだったのだと思います。いや、そう思いたかっただけかもしれません。
妻は毎日仕事から帰って夕食を作り、休日には私の好きな料理を用意してくれていました。それが当たり前になっていたのです。感謝の気持ちはいつの間にか薄れ、「新しいことをしたい」という身勝手な欲が、日常を浸食していきました。休日の「急な外出」も、スマホを肌身離さず持ち歩くようになったのも、全部そういうことです。
妻が不思議そうな顔をするたびに、画面を伏せてやり過ごしていました。バレるわけがない。そんな根拠のない自信がありました。
取り返しのつかない誤送信
あの日、残業だと嘘をついて相手の女性と会う予定でした。妻に「遅くなる」と連絡した後、相手に送るつもりだったメッセージを打ちました。「今日の嫁マジブス。早くそっち行きたい」。送信ボタンを押した直後、トーク画面の名前を見てやってしまったと思いました。
相手の名前ではなく、妻の名前が表示されていたのです。何度も画面を確認しましたが、現実は変わりません。毎日夕食を作って待ってくれている妻に、よりにもよってこの言葉を送ってしまった。自分が何をしたのか理解した瞬間、全身から汗が噴き出しました。
妻から返ってきた一言
すぐに弁解のメッセージを打とうとした、そのときです。妻からの返信が届きました。
「送り先、間違えてるよ」
たった一行。怒りも、悲しみも、取り乱した様子も一切ない。それが何より恐ろしかった。慌てて電話をかけましたが、出てもらえません。「違うんだ、これは冗談で」「友達とふざけてただけ」「本当にごめん、話を聞いてほしい」と自分でも苦しいほど見え透いた嘘を、何通も送り続けました。返信はありませんでした。
あの一言が、妻の中ではもうすべての答えが出ていることを突きつけていたのだと、そのとき気づくべきでした。
土下座しても届かなかった
帰宅すると、リビングの電気はついていましたが、妻は一言も話してくれませんでした。土下座をして謝りました。その目には怒りすらなく、何も映っていないような静けさがありました。あの瞬間、初めて自分がどれだけのものを踏みにじってきたのかを思い知りました。
そして…
翌朝、ダイニングテーブルの上に離婚届が置かれていました。妻の欄にはすでに署名がされています。「考え直してくれないか」と言いましたが、妻は何も答えず、すでにまとめられた荷物を手に玄関へ向かいました。引き止める資格など、自分にはないことはわかっていました。
ドアが閉まった後、がらんとしたリビングで一人、テーブルの上の離婚届を見つめていました。5年分の信頼を、自分はたった半年で食い潰したのです。妻が作ってくれていた日々の食卓も、笑い合っていた休日の朝も、もう二度と戻らない。すべては自業自得だと、誰よりも自分が一番よくわかっていました。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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