50代男性。大きな困りごとはないのに、人生が空しくてたまらない…【公認心理士がアドバイス】
50代の男性が陥ることがある「中年の危機」。順調な人生を送ってきた人でも、仕事や私生活にふと空しさを感じ、自分の生き方に迷いを感じてしまうことがあります。「中年の危機」を引き起こす主な原因と対策のヒントをご紹介します。
Q. 50代男性。がんばって働いてきましたが、人生に空しさを感じます
Q. 「50代の男性です。長年、大手と呼ばれる企業で働き、息子2人も高校生と大学生になりました。はたから見れば順風満帆で、不足のない生活に見えるようですが、最近ふと人生に空しさを感じて気持ちが沈むことがあります。どう折り合いをつければいいのでしょうか」
A. 「中年の危機」は50歳前後が「底」という報告も。人生をあきらめないで
それまで何事もなく順調に歩んできた人が、中年期になってふと自分を見失い、不安に襲われたり憂うつ感が続くことがあります。それは「中年の危機」といわれる心理的変化かもしれません。
「中年の危機」は、40代が直面する心理的危機と捉える人も多いのですが、昨今は晩婚化や定年の延長などの影響もあり、かつて40代が直面していた人生課題を50代に入ってからようやく自覚する人が増えています。
「中年の危機」は男女共に生じるものですが、男性の場合は特に下記5つの要因が影響しやすいものと考えられます。
1. 自分の仕事・キャリアの限界が見えること
2. 体力の低下・男性更年期症状を自覚すること
3. 子どもの成長に伴う負担・老親の介護などの心配
4. 晩婚化により50代以降も養育費の負担が続くなど、家計についての不安
5. 夫婦関係の希薄化
一方で海外の調査によると、生活満足度は50歳前後を底として下降し、その後はU字カーブを描いて回復するとされています。50代は悩みや不安に直面しやすい世代ですが、その先は年齢と共に生活の満足度や充実感を取り戻せる傾向にあるのです。
50代の今、思い悩むことが多いかもしれませんが、あせらず、希望を失わないことが大切です。憂うつ感が続く場合も、何か少しでも興味を惹かれるものがあれば、できる範囲で積極的に探求し、刺激を見つけるといいでしょう。新たな人生の目標が見えてくるかもしれません。
公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
執筆者:大美賀 直子(公認心理師)
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