『べらぼう』ふくの“突然の悲劇”に視聴者ショックも… 演じた女優は「超絶ハッピーエンド」と語る理由

2025.08.23 14:00

提供：Sirabee

『べらぼう』幸せを掴んだふく（小野花梨）を悲劇が襲い、視聴者から「気分が沈んでおります」「泣きました」との声が続出。しかし笑顔で語られた小野の“意外なコメント”に反響が…。

17日放送の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』（NHK）31回では、子供が生まれ幸せの絶頂にあった小田新之助（井之脇海）の妻・ふく（小野花梨）に衝撃の展開が起き、悲しみにつつまれた。しかし、演じた小野のインタビューが意外にも笑顔で、話題を集めている。

【ポスト】ふくを演じた小野のインタビュー

31回のあらすじ　※ネタバレあり

のちに「江戸のメディア王」と呼ばれる、吉原・江戸の浮世絵版元（出版人）・蔦重こと蔦屋重三郎（横浜流星）が成長していく姿を描く本作。

「天明の大飢饉」で米の価格が高騰し市民が苦しむなか、豪雨により利根川が決壊。大洪水が発生し多くの市民が家を失い、さらなる食糧難に陥ってしまう。

老中・田沼意次（渡辺謙）は仮住まいの普請、食料やろうそくなどの配給を手配し再興に務めるが、徐々に反田沼派の一橋徳川家当主・一橋治済（生田斗真）、白河藩の当主・松平定信（井上祐貴）らに追い落とされていく。

そのころ、新之助・ふく夫妻は...

幕府の権力闘争が描かれる一方で、新之助・ふく夫妻の物語も進む。

老舗女郎屋・松葉屋を足抜けした元女郎「うつせみ」ことふくは、夫の新之助と江戸に戻り、蔦重の世話になりながら生活を立て直していた。第1子・とよ坊も生まれた2人を気にかけていた蔦重は、周りに配る余裕はないため「お口巾着（チャック）で」と念押しして、服や米を差し入れる。

ふくは「困ったときはお互いさまですから」と長屋の赤ん坊達に乳を分けるなど世話をするが、食糧難のなか、身綺麗で健康的な夫妻に周囲は疑いの目を向けていった。

ついに悲劇が起きる

そうしてついに悲劇が。「米がある」とのウワサを信じた市民が侵入し、襲われたふくととよ坊は命を落とす。

帰宅して妻子の死を知った新之助は、怒りに打ち震えながらも、泣きながら「お許しくだせぇ」と謝罪する犯人とその妻子に自分の姿を重ねてしまう。「この者は俺ではないか」「俺はどこの誰に向かって怒ればいいのだ」と怒りをぶつける場所を失い、ただただ涙した。

小野が語る「ハッピーエンド」の理由

幸せを掴んだふくの「衝撃的な退場」が描かれた今回。

公式SNSでは「演じ終えた小野花梨さんは意外にも笑顔で気持ちを語ってくれました」と綴り、演じた小野にインタビューを公開している。

とよ坊の死は「あまりにも悲しい」としたうえで、「私でもね、超絶ハッピーエンドだったと思います、（ふくの）人生としては。だって愛する人と足抜けして、生き延びて子供を授かって、スゴい稀有（けう）なハッピーガールだったと思うんですよね」と吐露。「最後の最後まで2人は想いあっていて、それだけはずっと揺るぎなかった」と語っていた。