ナスの浅漬けから着想 クリーニング業界を変える技術とは? ウールもシルクも水洗い

クリーニングのアクアメイトクリーンサービス(名古屋市)は11月26、27日、東京ビッグサイトで行われる「クリーニング産業総合展2025」に出展し、特許を取得したクリーニング方法をアピールする。「これでクリーニング業界を変えたい」と榊原豊代表は意気込む。
(小坂麻里子)
同社が打ち出すのは自動洗濯機を使って水と洗剤で洗うウェットクリーニング。特徴は①縮まない②風合いが変わらない③色落ちしない――の3点。水に弱いウール、シルク、レザーなど様々な素材や、ダウンコートやバッグ、きもの、布団など幅広い製品の対応が可能という。
同社は約50年間、BtoB(企業間取引)向けに絨毯(じゅうたん)や布団の水洗いクリーニングを行ってきた。榊原代表は「それだけではもったいない」と感じ、衣類にも広げたいと考えた。ただ、天然素材は縮むリスクがある。
そのため脱水時の回転数や添加剤を変更して試行錯誤した。防縮、防しわの洗剤、風合い保護の洗剤を組み合わせることで、獣毛素材の縮みを抑えることに成功。さらに色落ち・色移りする悩みを、ナスの浅漬けから着想を得てミョウバンを色止め剤として使って克服した。部分的・全体的に綿布とネットで包んで物理的保護もすることで、より衣類の色落ち・ダメージを防ぐ工夫も行う。
このクリーニング方法を弁理士に持ち掛け、特許を申請。20年に取得した。榊原代表は「有機溶剤を使うドライクリーニングは汗などの水溶性の汚れが落ちにくいほか、におい残りなど課題がある」と指摘。それに比べ特許を取得したウェットクリーニングは縮み・色移り・風合い劣化を防ぎながら高い洗浄力を持つ。

この方法を導入したいクリーニング店には、同社が出向き洗濯機の設定をカスタマイズして回転数などを設定するほか、汚れを浮かせる前処理工程、綿布の包み方などノウハウを提供する。きもの、ドレス、バッグなど八つの製品分類から扱いたい品目を選べる。全選択の場合は税抜き150万円。1年間の更新料は6万円。
「国内そして世界へ広げていきたい」と力を込める。「次世代の道を開くために若い人もクリーニングの技術を学べる教習所や、歴史を知れるミュージアムを作るのが夢だ」と話す。
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