10周年迎えた「ハンドルーム」、初のパリ展が好評 〝良い服〟を取り組み型で

エブリマン(東京)はオリジナルブランド「ハンドルーム」が10周年を迎え、今夏にパリで初の展示会を開催した。得意のベーシックなカジュアルアイテムに絞って提案し、アジアを中心に15社との商談が進んだ。今後も海外卸し先の開拓に力を入れる。
(大竹清臣)
今回のパリ展は既存の卸し先に加え、海外、日本の新規客も来場した。シンプルなジーンズやポリエステルのポケットTシャツなどが好評だった。
若い世代も
海外はこれまで、香港やタイ・バンコク、台湾などの卸し先と別注対応含めてある程度の数量で取引してきた。オーストラリアやアメリカ、タイ、香港などの一般消費者がオンラインを通じてオーダーすることもあった。
国内は「ディストリクト・ユナイテッドアローズ」やロフトマンをはじめとするセレクトショップなどの卸し先から支持されている。ここ2~3年は別注企画が増え、ブランドの認知度が向上した。さらにアメカジブランドと協業したワーク、ミリタリーウェアが往年のファンから好評なのに加え、新たに若い世代の客層も獲得できたという。
10周年を迎えたハンドルームは原点回帰し、ベーシックアイテムを長く売っていくために、小売店やブランドとの協業を含め、取り組み型の物作りを強化する。軸になるのは、デニムアイテム、シャツ、カットソーアイテム。26年春夏のルックには、同ブランドとの取り組みが長い、ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文氏がモデルとして登場している。
妥協せず作る
定番のGジャンはディテールをそぎ落とし、サイズも見直して、シンプルにした。ジーンズはストレートとワイドシルエットを継続しつつ、新たにバギーを加えた。価格帯は3万2000~3万6000円。タイのセレクトショップからの別注が増えた。

シャツは新たに綿のブロードとピンオックスフォードを提案する。10年前からデザインは変えていないが、素材やサイズ感はアップデートしている。2万4000~2万7000円。シャツの端材で作ったネクタイもある。

ロングセラーの高機能なポリエステル混のポケットTシャツは襟ぐりの後ろのパーツを切り替えた独自のパターン設計で着心地の良さにこだわる。1万1000円。色やディテールの別注も多く、店頭でのまとめ買いも目立つという。小ロット・短納期という国産の強みを生かし、地方の個店とも別注対応が可能だ。
元々OEM(相手先ブランドによる生産)やブランディング業務が主力のエブリマンは36年目となる今年、パタンナー兼デザイナーで取締役の岡田安彦氏が社長になり、創業者の藤澤緑朗会長とともに経営を担う。「良い服が作れる背景を守り継承しながら、ぶれずに妥協しない物作りを追求したい」と強調する。
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