

《私のビジネス日記帳》繊維産地が拓く新時代② HUIS代表 松下昌樹
2025.08.06 06:25
提供:繊研plus

遠州の産地発アパレルブランド「HUIS」(ハウス)をスタートしてから展開規模が大きくなってくると、次第に百貨店催事などを機に全国のイベントに出展するようになりました。そこで、他の産地で物作りをしているアパレルブランドと知り合いました。
最初に出会ったのは、福岡の久留米絣を使い「日本のジーンズMONPE」というコピーで展開されている「うなぎの寝床」さんでした。その後、尾州や播州、桐生、三河、米沢、児島など様々な産地の方との交流が広がっていきます。こうした方々を通じて産地を知るたびに、「ああこれは農産物と全く同じなんだ」と考えるようになりました。
遠州織物は綿花の一大産地となった江戸時代中期が発祥で、綿花栽培が地域の繊維業の基礎にあります。同様に日照量が豊富で温暖な地域には綿織物の産地が残り、一方、日本海側や内陸部では絹織物や化学繊維の産地が広がっています。それぞれの地域の環境資源を基に、積み重ねた歴史の中で技術を磨き、それぞれの強みを生かした産地ならではの生地を生産している。食を楽しむことと同じように、こうした国内にある多種多様な繊維産地のことを知るのは、日本人にとって何ものにも代え難い楽しみと誇りにつながると感じています。
(HUIS代表 松下昌樹)
◇
「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
大谷翔平 先頭弾&2戦連発の41号→勝利につながらず 三盗失敗&サヨナラ機の三振にロバーツ監督苦言デイリースポーツ
-
千葉百音がSP6位発進「この結果は非常に悔しい」 フリーで巻き返しへ「少しでも自信につながるように」デイリースポーツ
-
山本草太が231.79点で2位 優勝の鍵山に「少しでもすごいなと思ってもらえるように」デイリースポーツ
-
決勝弾のオリックス・太田椋 「叫んでたので、絶対かえしたろうと」死球で体を張った先輩のためにデイリースポーツ
-
パンサー尾形が借金6000万円「銀行だけじゃ足りなくて…」「毎月、とんでもない額を払う」デイリースポーツ芸能
-
張本智和「あの発言証明できた」開幕前Tリーグ独自ルール問題提起を完璧回収 世界2位中国選手撃破でWTTチャンピオンズ2度目Vデイリースポーツ
-
DeNA 桑原にアクシデント発生 八回守備から交代 三浦監督「打席で違和感を感じた仕草が」デイリースポーツ
-
「どんだけうれしいの?」7試合ぶり本塁打のヤクルト・村上がベンチ前でスキップを披露デイリースポーツ
-
鍵山優真が合計289.72点で優勝 フリー204.78点で圧倒し「全部のジャンプを降りてやるっていう気持ちで臨んだ」デイリースポーツ