約4割が「仕事に満足」。パーソル、「女性IT人材の就業に関する調査」を発表

約4割が「仕事に満足」。パーソル、「女性IT人材の就業に関する調査」を発表

2025.02.26 11:10

「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げるパーソルホールディングスは、「女性IT人材の就業に関する調査」を実施しました。

■IT人材不足に向け、女性の活躍推進は極めて重要

昨今、日本の労働力不足は深刻な状況にあり、2035年には約380万人も不足する※1と推計されています。

その中でも企業のDX推進やデジタル化が進むことでIT人材の需要は拡大しており、IT人材不足につながっています※2。

また、IT業界における女性ITエンジニアは約16%と割合が低く※3、IT人材不足という社会課題に対し、女性IT人材の活躍推進は極めて重要であると言えます。

今回は、女性IT人材・男性IT人材・女性総合職人材※4を対象に「業務内容の満足度」「ジェンダーギャップを感じる場面」「キャリア観」など就業に関する調査を実施。

IT職種は女性において満足度が高い仕事であり、一定存在する課題に対し適切な支援があればより良い“はたらく”につながることがわかりました。

※1「労働市場の未来推計2035」(パーソル総研研究所):https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/

※2「日本企業のIT人材に関する調査結果を発表」(Gartner):https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20240801

※3「2023年版 情報サービス産業 基本統計調査」(情報サービス産業協会):https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2023report.pdf?20240410

※4 調査対象のうち「女性総合職人材」は現在の職種が「ITエンジニア・ITコンサル・ソフトウェア・その他IT系」以外の女性

■女性IT人材は43.4%が「現在の仕事に満足している」

IT職の女性は「総合的に現在の仕事に満足している」と回答した人が43.4%で、36.7%であった総合職の女性よりも高く、40.8%のIT職の男性と同程度でした。

項目別に見ると、IT職の女性は「仕事は自分の適性に合っている」「仕事の中でスキルや能力を高められる環境がある」ことへの満足度が特に高いです。

■所属部門におけるIT職女性の割合は、4割未満が8割超に

IT職が所属する部門における女性の割合は4割未満が8割を超え、平均で見ても総合職と比較してIT職の方が女性の割合が低い結果でした。

管理職における女性割合も、総合職では平均3割に対してIT職では1割強と、IT職の方が所属する部門における女性管理職の割合は低く、男女ともに「1割未満」が半数を超えています。

■ジェンダーギャップを感じる場面「給与」「評価」「昇進・昇格」など

「男女での仕事内容に差があると感じるか」という質問に対しては、「業務量」「求められるスキル」「勤務時間」「評価」「活躍のしやすさ」など15個の項目について、いずれの項目でも「どちらともいえない(差はない)」が最も多い結果でした。

一方で、IT職の女性は「給与」「評価」「昇進・昇格」「活躍のしやすさ」の項目で「男性の方が優位であると感じる」と回答した人が多い結果となり、これは総合職の女性でも同様の傾向がみられました。

また、自身がこの仕事で活躍できると思うポイントについての質問では、IT職の女性は「丁寧な仕事ができる」「仕事を自分の裁量で判断できる」などが上位でした。

性別により仕事上で大変だと感じることがあるかの質問については、IT職は男女ともに「特にない」が半数を超えており、総合職と比較して高いことから、IT職は性別によるデメリットを感じにくい可能性が考えられます。

男女差が出た項目については、IT職の女性は「昇進・昇格しにくい」「家庭やプライベートとの両立が難しい」「評価されにくい」が上位で、IT職の男性では「精神的な負荷が高い」「業務量が多い/配慮されにくい」が上位となり性別による違いがみられました。

■管理職を目指したい理由、「給料が上がる」が最多に

調査に回答したIT職の女性のうち、「既に管理職である」人が6.9%おり、管理職を目指したいと答えた人は非管理職のうちの20.2%でした。

管理職を目指したい/目指した理由は職種・性別に関わらず「給料が上がる」が最多であり、IT職の女性では次いで「キャリアを進展させられる」の回答が多くみられました。

管理職を目指したいと思わない理由は、いずれの職種・性別でも「ストレスが増えそう」「責任が増える」「業務量が増える」「出世には興味がない」が上位となりました

■キャリア継続のため求めることは「休暇の取りやすさ」が1位

現在の職種を選んだ理由について、IT職では「高いスキル・技術が身につくと思ったから」「興味のある業界・業務内容だったから」「学んできたことや経験が活かせるから」が男女ともに上位となりました。

スキルアップに対する考えは、職種・性別に関わらず、転職や異動と比較すると「現在の職種(業務内容)でスキルアップしたい」割合が大きい結果でした。

一方で、IT職の女性・総合職の女性では、はたらき方やワークライフバランスを優先する意向も強く、ワークライフバランスを取りながら現職でスキルアップしたい傾向がうかがえます。

また、スキルや技術の習得には68.0%ものIT職の女性が悩みを抱えており、悩みの内容は「時間がない」(33.7%)が最も多く、「お金がない」「何から始めるべきか分からない」「勤め先で習得の機会がない/少ない」などが続きました。

さらに、IT職の女性がキャリア継続のために組織に求めることの上位は、「休暇の取りやすさ」「勤務地/勤務時間の柔軟さ」「業務量や時間に見合った給与」「正しく評価されること」でした。

■調査概要

パーソルホールディングス 「女性IT人材の就業に関する調査」

調査対象者:調査委託先モニタ20〜49歳の男女のうち、「経営者・役員」「会社員(正社員)」「自営業・自由業・フリーランス」で、下記対象の人

現在の職種が「ITエンジニア・ITコンサル・ソフトウェア・その他IT系」であり、対象のIT職種に従事している人

現在の職種が「ITエンジニア・ITコンサル・ソフトウェア・その他IT系」以外の女性

回答数:1,236

調査方法:インターネット調査

調査時期:2025年1月9日〜1月11日

調査委託先:マクロミル

(エボル)

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