＜キン肉マン＞悪魔の執念を見せたスプリングマン壮絶な最期、バッファローマンの咆哮は「喉の全部をくれてやるつもりで」と安元洋貴

2025.02.21 16:50

「週刊プレイボーイ」(集英社)とWEBサイト「週プレNEWS」で連載中の「キン肉マン」新シリーズをアニメ化した「キン肉マン」完璧超人始祖編(パーフェクト・オリジン編) Season 2 (CBC/TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠、ほかにて／Netflix見放題独占配信)の第17話「見たか同志たち！命を賭した敵討ち!!」が2月16日に放送された。タイトル通り、スプリングマン(CV.吉野裕行)は命を賭してステカセキングの敵討ちを遂行。さらに、バッファローマン(CV.安元洋貴)の驚愕の超人強度も判明した。(以降、ネタバレが含まれます)

悪魔の執念を見せたスプリングマンの壮絶な最期

ターボメン(CV.野島健児)のアースクラッシュを受けたスプリングマンが、体が自壊していく中のもいとわず、亡きステカセキングへの想いと、悪魔の執念で繰り出したバッファローマンとのロングホーン・トレイン。今話もまた、冒頭から「キン肉マン」らしい熱い展開が視聴者を釘付けにした。

スプリングマンが、「たとえ相棒が違うパートナーと使っていた胸糞悪い技をパクってでもな～！」と叫んだように、ロングホーン・トレインは過去、バッファローマンが悪魔超人軍から正義超人軍に移った際、モンゴルマンとのタッグ“2000万パワーズ”で使った必殺技だ。威力は絶大だがかわされやすいバッファローマンのハリケーン・ミキサーを、モンゴルマンが担ぐことで狙いを定め、さらにモンゴルマンの俊足により威力も上乗せされるという技になる。

ボロボロの両足は走るたびに崩れるが、それでもスプリングマンはロングホーン・トレインを止めない。バッファローマンを投げ飛ばした四度目のロングホーン・トレインでターボメンを仕留めたものの、そのときにはスプリングマンの体も限界を迎えていた。抱きかかえられたスプリングマンはあとの闘いをバッファローマンに託し、最期を迎えるのだった。

胸に刺さったスプリングマンの闘いと死にざまに、「バッファローマンとの最後の会話が泣ける」「スプリングマンは、悪魔のふりをした超絶いいやつじゃねえか」などSNSでも熱いコメントが殺到。また、バッファローマン役の安元洋貴は「この収録は喉の全部くれてやるつもりでやったのを覚えてます。しかしスプリングマン、本当に良い。」とXに投稿し、「泣けますよね…あのシーンがアニメで見られるなんて…」「内容も叫びも…凄まじい回でした」と多数のリプライを集めていた。

超人強度8000万超え！バッファローマンが秘めていた驚異のパワー

後半はバッファローマンが雄叫びを上げ、ターボメンのアースユニットを奪い、バッファローマンの超人強度を査定すると挑発するグリムリパー(CV.諏訪部順一)に対し、猛然と挑んでいく。

超人強度とは超人のパワーの大きさそのもので、この数値が高ければ高いほど強力な力を持つ超人とされている。たとえば原作によると、ターボメンの超人強度は4000万、グリムリパーとバッファローマンは1000万、スプリングマンは320万、キン肉マンは95万、ミートくんは50万という数値だ。

超人レスリングは心技体がともなってのものなので、必ずしも超人強度が高い方が勝つわけではないが、これまでキン肉マンたちは絶望的とも言える超人強度の差を試合で覆してきた。グリムリパーが測ろうとしているのは、そのときに発揮される特別な力の上昇だった。

キン肉マンは窮地で発揮する火事場のクソ力、正義超人たちは友情パワー、そしてバッファローマンの場合は怒りを源にパワーを上げていく。その数値は1000万を超え、2000万、4000万、6000万…。ついには8000万まで測れるアースユニットの限界を超えた膨れ上がりを見せる。予想外だったパワーの上昇に怯むグリムリパーは、バッファローマン渾身のハリケーン・ミキサーからの超人十字架落としを受け、脳天からマットに突き刺さるのだった。

スプリングマンに手向けた勝利に、視聴者も興奮マックス。「荒々しくもカッコいい必殺技の流れが迫力満点で素晴らしかった」「バッファローマンの雄叫びスゴ」「まるで暴走モードならぬバーサカーモード」と、SNSには大反響のコメントが次々と寄せられていた。

次回第18話「超人創世記!!」は2月23日(日)に放送。正義超人ロビンマスクと完璧超人ネメシス。両軍を代表する実力者同士の対決は序盤まさに一進一退、互角の攻防が続く。しかしどれだけ相手の実力が高くとも他勢力は押しなべて“下等超人”と見下し、決してその価値を認めようとしないネメシス。その真意を問うロビンマスクにネメシスが明かしたのは、完璧超人界に太古から伝わる“超人”という種のはじまりの伝説。そこに下等が下等たる確固たる所以があると、彼は滔々と語り始めた。

◆文：鈴木康道