

<メダリスト>「思ったより壮絶な人生送ってるな…」アニオリも交えた司の過去シーンが話題に

フィギュアスケート選手を目指す少女・結束いのり(CV:春瀬なつみ)と、元アイスダンス選手のコーチ・明浦路司(CV:大塚剛央)がタッグを組み、フィギュアスケートの世界で頂点を目指す「メダリスト」(毎週土曜深夜1:30-2:00ほか、テレビ朝日系で放送/ディズニープラス「スター」にて単独最速配信開始、ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで順次配信)。原作は「アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気漫画で、「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第1位をはじめ、第68回小学館漫画賞一般向け部門、第48回講談社漫画賞総合部門を受賞するなど、面白さは折り紙付き。2月8日に放送されたscore06は、司の過去が明らかになった「初戦の夜」。(以下、ネタバレを含みます)
発言はお互いが譲り合い!? 相変わらずのふたりにホッコリ
初大会で優勝を果たしたばかりのいのりだが、すぐに1級のテストを受け、夏が終わる前に1級として大会に出たいという意思を司に伝える。それはもちろん、もっと上手くなりたいという気持ちがあってこそだが、なによりも狼嵜光(CV:市ノ瀬加那)との力量差を知り、未熟な自分としっかりと向き合いたいという気持ちの強さからだった。目標がはるか遠くにあるだけに、まだまだ自分に自信が持てないいのりに対し、司はいのりがとっくにフィギュアスケートの選手であることを告げ、「胸を張ってほしい」と勇気付けるのだった。司はさらに、自身もフィギュアスケートを始めたのが遅かったことをいのりに打ち明け、言葉を選びながらも、自らの波乱に満ちたスケート人生を語り出す。
大会後、迎えの車を待つ何気ない時間に行われたいのりと司の会話。ここではふたりの喋り始めが被ってしまい、お互いに「お先にどうぞ」と譲り合うも決着がつかず、じゃんけんで話す順番を決める様子が微笑ましい。おそらく、これまでにも同じようなことが何度もあり、それゆえに自然とできたふたりならではの決め事なのだろう。ふだんから小気味の良いコメディ描写を見せてくれるいのりと司だが、このシーンからは、コーチと選手という上下関係ではなく、対等な存在としてお互いを尊重し合っている様子が感じられ、ホッコリとさせてくれる。これにはSNSでも「なんて優しい世界w」「ふたりとも相手に合わせるタイプだからな」などの声が寄せられていた。とくに最近のいのりは自分の考えをはっきりと言うことも多くなっているが、人として根本的なところは変わらないのかもしれない。
司の壮絶なスケート人生が明らかに
司がスケートを始めたのは中学生のころで、テレビで夜鷹純(CV:内田雄馬)の滑りを見たことがきっかけだった。しかし14歳からフィギュアスケートを始めるのは一般的にはかなり遅く、さらには金銭的な負担も大きいことから、選手への道は閉ざされたかに思われた。しかし高校時代、偶然の人助けが縁で加護夫妻と知り合ったことが転機となり選手を目指すこととなった司は、20歳のときに高峰瞳(CV:加藤英美里)と出会い、アイスダンス選手として成長。瞳と出場した全日本選手権では4位入賞を果たすものの、表彰台に上がることは叶わなかった。それでもプロへの道は諦めず、アイスショーのオーディションを受け続けているところで、いのりと出会ったのだった。
ここでは、司が歩んできたスケート人生が語られた。とにかく元気で前向きな好青年という印象が強い司だが、始めた年齢が遅かったことによる負い目や、金銭的な理由から専任コーチが付けられず、専門的なサポートが受けられなかった経緯があり、そのような環境ではなかなか結果を残すことは難しいなど、改めてフィギュアスケートを取り巻く厳しい現実を見せてくれた。司はさらに、ずっと応援してくれていた加護芽衣子(CV:遠藤綾)との死別も経験するなど、若くして辛い過去を経験していたことも明らかになった。この一連の司の過去描写は、原作を補完するアニメオリジナルのシーンも多く、SNSでは「司先生の過去めっちゃ見せてくれるじゃん…!!」「思ったより壮絶な人生送ってるな…」など、盛り上がりを見せていた。
司、涙ながらにお寿司を爆食い!?
いのりの迎えが来てひとりになった司は、芽衣子の夫である加護耕一(CV:星野貴紀)と偶然再会する。芽衣子の死をきっかけに司と疎遠になっていた耕一だったが、金銭的に困窮する司の現状を見て、昔のように自分の家で暮らすように勧める。ところが、すでに選手でない自分にはその資格がないと考える司は、耕一からの提案を頑なに拒否。それでも司の心配をすることを辞めない耕一は、司の家を訪れて説得を試みる。対話の末、亡くなった芽衣子の心情と加護家の温かさを再確認した司は、再び耕一の援助を受ける決心をするのだった。
司と耕一のやり取りでは、司の清貧さと頑固さを感じるとともに、加護家の優しさも印象的だ。加護家とは他人同士であり、他人から理由のない施しは受けたくないと感じる司の気持ちも分かるが、純粋に頑張っている人を応援したいという耕一の気持ちも分かる。このすれ違いの原因は、司が考える自分の価値は、フィギュアスケート選手としてどれだけの成績を残すかという点なのに対し、加護家にとっての司の価値は「選手」ではなく、あくまで「人間性」にあるというところだろう。司が見せていた頑張りは、病魔と戦う芽衣子やその家族にとって希望の光であり、選手としての成績とは関係なく、すでに十分に救いになっていたのだ。そのことに気づいた司が、涙を流しながらお土産のお寿司を食べるシーンは、司が歩んできたスケート人生が肯定されたようでもあり、感動の名シーンとなっている。これにはSNSでも「人の善意って連鎖していくんだね」「無理無理! こんなん泣いてまうやん!」などの声が多く寄せられていた。
翌日、改めていのりとふたりで「喜びのGOE+5」を表現して大会優勝を祝った司。ふたりの快進撃は、これからももっと続きそうだ。さて次回score07「1級バッジテスト」は2月15日(土)放送予定。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介
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