帝人フロンティア、スポーツ向けテキスタイル販売が堅調 生産能力縮小が課題
帝人フロンティアのスポーツ・アウトドア向けテキスタイル販売が堅調だ。国内は23年に比べて微増ペースで推移し、全体の約7割を占める海外は欧州向けが復調してきた。通期では増収、利益面では価格改定を進めながら横ばいか、微増益の見通し。
国内向けは、「インバウンド効果で底上げされている」と白石和男テキスタイル第二部長。ただ国内生産能力の縮小による納期の長期化や物流コストの上昇など課題は多い。採算面は「まだ不十分」と価格改定を継続し、生産の平準化も進める。
海外向けは「比較的堅調」。在庫調整などの影響を受けていた欧州向けが「底を打ち、回復傾向」で、米国向けは23年並みを維持している。地球温暖化の影響で、接触冷感や汗ジミ防止など「クーリング、吸水速乾ニーズが高まっている」と撥水(はっすい)糸を使った「カラット」や「デュアルファイン」が伸長。さらに伸ばそうと接触冷感と汗のべたつき防止を両立する新たな編み地「クールシェル・カラット」を26年春夏向けで開発した。
起毛しない高密度立毛構造ポリエステル「ポリリズム」やスパン調の「アスティ」が売れており、生産量が増えている。織物ではストレッチ「フレキシング」の「ソロテックス」を使ったタイプや高通気で防透け性もある「エアーインプレッション」が伸びている。国内の生産能力が落ちるなか、生地生産の海外移転も進めたいところだが、「日本ならではの技術が強みなので海外で作るのは困難」とジレンマを抱える。
ほぼ100%リサイクルポリエステル糸に置き換え、得意とするマイクロプラスチック対応など環境対応が前提になっている。しかし「サムシングニューがなければ面白くない」と顧客ニーズを上回る生地を開発し、「他に追随されない物作り」で勝負する。またスポーツ、アウトドア用途にとどまらず、ファッション、カジュアル、ユニフォームなど用途を広げて販売を伸ばす。
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