三井アウトレットパークマリンピア神戸、26日建て替え拡大オープン 買い物以外の機能充実
三井不動産はアウトレットモール「三井アウトレットパーク(MOP)マリンピア神戸」(神戸市)を全面建て替え・拡大し、11月26日に開業する。フードコートを新設するなど建て替え前に比べて食を充実したほか、未活用だったラグーン(海水を引き込んだ池)がある敷地(約2万1000平方メートル)を事業用地として拡張し、飲食とアクティビティーゾーンを作るなど「買い物以外の楽しさと非日常空間を提供し、リアルの体験価値を高める」(若林瑞穂常務執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長)。
建て替え前と同様、大阪市を含む車で60分圏を主力商圏としながら、これまで少なかったインバウンド需要の拡大も狙う。年間来館者数は700万人を基本に、1000万人を視野に入れ、売上高は建て替え前の約170億円から当面は270億円、「最終的には300億円を目指す」。
建て替え前と比べて敷地面積を約1.3倍の約9万9400平方メートル、店舗面積を2万2770平方メートルから約約3万2000平方メートルに拡大、店舗数は15店増の145店とした。そのうち、アウトレット関西初出店が認定中古車やゴルフ用品などを販売する「メルセデス・ベンツ」や「カプコンストアアネックス/カプセルラボ」など20店、国内初出店が4店。欧米ブランドを含む高感度ファッションのほか、飲食・食物販を29店と充実した。
従来は五つだった店舗棟を一つとし、屋内型モールとすることで「利便性と快適性を高めた」。ラグーン周辺はレストラン・カフェ、子供向け玩具などの店舗、バーベキュー場施設やアクティビティーレジャーゾーン、フラワーガーデン、ドッグランなどからなる「コミュニティーパーク」とした。その隣接地には約2000平方メートルの大屋根広場も設けた。パークではテナントの「モンベル」によるカヤック体験企画など様々なイベントを行う。
同施設は99年10月に開業、建て替え計画に伴い、23年1月から一時閉館していた。今後は「時間消費型のリゾートアウトレットとしての魅力を発信し、地域の人たちの来館頻度を高めたい」という。
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