

23年のキャンプ市場、縮小も19年上回る ソロ比率上昇で人口減

市場規模は前年比15.3%縮小も19年は上回り、年間キャンプ回数は過去最多に――日本オートキャンプ協会(JAC、明瀬一裕会長)が7月11日に発表した「オートキャンプ白書」によると、23年のキャンプ用品市場規模は803億円となり、この10年で最も落ち込んだ。ただ19年(753億円)と比べるとその規模は上回っており、JACは「コロナの影響が大きかった20~22年を除けば、市場は順調に伸びている」と見る。
(杉江潤平)
23年のオートキャンプ参加人口は600万人(前年比7.7%減)となり、2年連続で減少した。23年5月の新型コロナの5類感染症への移行に伴ってキャンプ以外のレジャーが復活し、「追い風が止まった」(JAC)ことで参加人口が減少。また参加人口に占めるソロキャンパーの割合が19.4%と過去最高になったことも、参加人口を押し下げる要因となった。
年間回数最高に
一方で、キャンパーの「年間のキャンプ回数」は過去最多の5.5回となった。またキャンプ場の稼働率も、平日利用の増加で19.6%と高止まりしている。JACでは「キャンパーは約2カ月に一度はキャンプ場に訪れている。キャンプはもはや特別なレジャーではなく、気が向いた時に出かける日常に近いレジャーになった」と強調する。
もっとも、このまま用品市場が緩やかに拡大するかは不透明だ。「キャンプ用品の年間購入金額」については、23年は平均6万1517円となり、8年ぶりにマイナスに転じた。この要因として考えられるのは、テントや寝袋など用品一式をまとめ買いする初心者(キャンプ経験1年)の減少。19年以降、初心者の割合は20%台だったが、23年は16%に落ち込んだ。マーケットの持続的な成長には、新規参入者の増加が不可欠となる。
調整期も新製品
キャンプ用品市場は目下、過剰在庫の調整局面にあるが、新規キャンパーの創出に向けて動き出すメーカーも出てきた。
ロゴスコーポレーションは、「ロゴス」の25年向け展示会で、ファミリータイプの新型エントリーモデル「エーコンリビングドーム」(Lサイズ税込み5万8850円、Mサイズ4万8840円)を発表した。テント前室の居住空間を広げる、ロゴス定番の「パネルシステム」を省いてコストを削減しつつ、独自のフレームワークで通気性を高め、熱がこもりやすいテントの欠点を補う。価格は「家族3人がホテルに一泊したときと同程度」となるよう、税込み6万円以下に設定した。

90年代の第一次オートキャンプブームの終息を経験している柴田茂樹社長は、「流通在庫が処理され、再びキャンプ市場が回復に向かうとき、エントリーモデルが一番初めに枯渇する。市況が悪いときにあえて新製品を提案し、じっくり育てていく」と強調した。
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