アイ. エス. テイがウールの新素材「プラチナウール」を開発 5年後に売上高50億円へ
高機能素材などを扱うアイ. エス. テイ(大津市、阪根利子社長)は、ウールの新素材「プラチナウール」を開発。欧米や日本国内の高級品市場を中心に提案を始めた。7月9日にイタリアで開幕した国際素材展「ミラノウニカ」で初披露した。
「プラチナウール」として国内で商標を登録済みだ。また、欧米など海外では「ISTプラチナウール」の商標登録を申請中という。世界市場に販売する素材ブランドとして育成を目指す。
プラチナウールは、ウール繊維の表面を1本ずつ特殊な加工技術で磨き、スケール(うろこ)のある表面を滑らかにした。ウール本来のサステイナビリティーや多機能を残しつつ、「シルクやカシミヤの素材感に匹敵する上品な光沢や艶(つや)などを兼ね備えたウール新素材」(同社)として販売する。糸ベースで26年に100トンの生産を計画。また、関連商品を合わせたプラチナウール全体で5年後に売上高50億円を目指す。
ウールといえば秋冬素材の印象が強いが、細くしなやかな繊維のため、春夏素材としても訴求し新用途や企画への広がりを期待する。メリノウールのほか、すべてのウール原料への加工が可能で、糸のほか織・編み物も販売する。
また、世界的な広がりを見せるサステイナブルの流れに対応する素材として、原料からの製造履歴を明確にしている。国際的なトレーサビリティー(履歴管理)基準のRWS(レスポンシブル・ウール・スタンダード)認証も取得した。
プラチナウールを生産するのは、同社が尾州産地の老舗繊維メーカー、日興毛織の繊維事業(岐阜県羽島市)を承継して設立した羽島事業所(旧日興テキスタイル)だ。トップ製造からの梳毛紡績を特徴とする工場で、高機能材のノウハウを持つアイ. エス. テイの技術を取り入れた特殊機能糸も製造してきた。ここに専用の加工設備を導入し、プラチナウールを安定供給できる体制を整えた。
今後、国内では糸の提案と販売を進める。欧米市場ではイタリア・CMテスティ(イタリア・ビエラ)との提携による生地の企画や販売を行い、ウールの新素材として訴求を強める。
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