東レ合繊クラスター、原宿で第14回総合展 サステイナブルを前提に物作り
2024.06.25 17:00
提供:繊研plus
産地企業などで構成する東レ合繊クラスターは、6月26日まで東京のウィズ原宿で第14回総合展を開いている。設立20周年の節目で、これからの発展を見据えた打ち出しを意識した。展示素材はサステイナブルを前提に感性や機能を追求した生地約400点、製品サンプル約100点を企業を超えた連携で開発した。
6月の総会で選出された高木義秀会長(福井経編興業社長)は「総合展は顧客ニーズと素材開発のシーズを結びつけ、販売拡大など出口戦略につなげる重要な活動。会員企業の優れた技術によって作り込まれたテキスタイルを触って体感してもらいたい」と語った。
会場では入り口正面に環境配慮素材のコーナーを配置。リサイクルナイロン、バイオベース100%のナイロン510、部分バイオのナイロン56、リサイクルポリエステルなどサステイナブル素材を使った幅広いサンプルを展示した。極細7デニールのリサイクルナイロンを使った軽量織物はスカートを試作。高通気コーティングや超撥水(はっすい)で機能も付与した。リサイクルポリエステルの丸編みはメルトンのようなハリコシのある起毛素材で、スポーティーなパーカやパンツに仕上げた。
高感性素材のコーナーも環境配慮素材が中心。麻調「パリネ」は、しわ加工、梨地、凹凸組織など表面変化などによる意匠性を打ち出した。ウール調「エフレンディ」、トリコットやラッセルを充実した。
高機能素材は前回に続いて難燃素材を訴求。アウトドアをテーマにした展示で、アラミドと難燃アクリルを複合した生地でテント、コンロ周りの雑貨、ウェアなど試作した。皮脂汚れを素早く落とすことで、蓄積臭を防止する加工もさらに機能を進化させた。
このほか、ユニフォーム、インテリアコーナーを設け、ニーズに対応した生地・製品を揃えた。
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