公認不倫はアリ!?  高畑充希と岡田将生が語る「いい夫婦に必要なこと」

公認不倫はアリ!? 高畑充希と岡田将生が語る「いい夫婦に必要なこと」

2024.06.14 11:10

取材・文:ミクニシオリ

撮影:渡会春加

編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部

「公認不倫」……最近よく目にすることも増えたワード。永遠を誓いあった相手がいながら、セカンドパートナーの存在を認め、それでもなお夫婦として、一緒にいたいと思える理由とは、なんなのでしょう。

そんなセンシティブなテーマを扱い、2019年にはマンガ大賞にもノミネートされた渡辺ペコさんの漫画『1122 いいふうふ』が、Prime Videoにてドラマ化。公認不倫中のセックスレス夫婦、一子(いちこ)と二也(おとや)を演じるのは、高畑充希さんと岡田将生さんです。

主演のお二人に聞いたのは、作品を演じたからこそありありと感じたという「結婚する意味」や「いい夫婦とはなんなのか」について。絶対的な答えのない問いに、真剣に向き合ってもらいました。

初共演とは思えない、高畑さんと岡田さんの息のあったダブルトークにも注目です。

■公認不倫する夫はクズ? 演じた2人の意見は……

ーー『1122 いいふうふ』はこれまでにない題材を扱ったドラマ作品ですが、原作や台本を読んでどう感じましたか?

高畑充希さん(以下、高畑) 原作をもともと読んでいたのですが、台本になった時もやっぱり面白いなと思いました。登場人物たちはみんな一生懸命で、みんな間違ってないようで、間違っている部分もあって……。

ただ、何が正義で悪なのかをジャッジする作品ではないんですよ。人間って時に正しくないって分かっていても、止められない時があるなって。だからこそ共感できたし、どの人物もとても愛することができました。

岡田将生さん(以下、岡田) 僕は今回の話をいただいた後に初めて原作を読んで、みんなの感想なんかも色々調べてみたんですけど、公認不倫する夫に対して「クズ」と考える人が多いんだなあと。ただ、誰だって間違いを犯すことはあるし、僕が演じた二也は「クズ」ではないと思っています。原作を読んでそう思った人にも、改めてドラマを観てほしいですね。

ーー扱っているテーマがテーマだけに、男女で見た印象が変わりそうな作品でもありますよね。

高畑 私は、原作を読んだ時も(二也のことを)クズだとは思わなかったです。ただ、実際ドラマ化したらどうなるんだろうとは思っていました。でも実際岡田さんが演じられて、役に人間が宿ることで、とてもチャーミングなおとやんだ! と思いました。

岡田 やっぱりそうだよね? 僕、妙にクズ男っぽい役を演じることが多いんですけど、今回はそうじゃないんです! そのことが皆さんに伝わるといいんだけど。二也はすごく人間らしくて、優しい人なんですよ。

ーー作中の演技もそうでしたけど、お二人はすごく息が合っていますね。

岡田 初共演ということもあって、クランクイン前から共通の友人を介して食事会をしていたんです。それがプラスに働いた気がしますね。

高畑 やっぱり夫婦だから、目を見ないでお芝居できるくらいの空気感は最初に作りたかったです。お互い人見知りなので、初対面で演じるのは難しい役柄でしたが、幸いなことに共通の友人が多かったので、周囲にも助けられました。

■特殊な関係の夫婦を演じ、結婚観に変化が

ーー作品は、公認不倫を通して「夫婦のあり方を模索する」ことがひとつのテーマになっていたかと思います。一子と二也を演じてみて、結婚について学べたことなどはありましたか?

岡田 僕は結局、“結婚は恋愛の延長線上”なんじゃないかなって思った。婚姻届で家族になるんだけど、元は他人……だけど歩み寄っていかなきゃいけないから。難しいですよね。

高畑 私は一人っ子だから、結婚して家族が増えることを、すごくポジティブに考えています。家族仲はいいんですけど、今まで何でも1人でやらなくちゃいけなかったし、今後ずっと1人で抱えていかなきゃいけないと思っていました。恋人にはなかなか家族のことは頼れないけど、夫婦になったら頼れるのかもしれないなと。そういう意味では、理解あるパートナーがいる一子が羨ましかったです。

岡田 僕たちまだ結婚もしてないので、なんとも言えないですけど……ただ、作中で一子が夫の携帯を覗いちゃうシーンがあるんですけど、あれは僕にはできないなあ。絶対に修羅場になるじゃないですか。夫婦だからって、なんでもシェアし合うのが正解とは限らないのかなと。

高畑 私も、携帯は怖くて見れないなあ(笑)。

ーー今回のお仕事を通して「いい夫婦像」に変化はありましたか?

岡田 今までは、理想の結婚像みたいなのがあったんですよ。でも逆に、一子と二也のことを見ていると、現実を思い知ったというか……。僕が描いてた理想なんて、結局理想でしかなかったんだと気づかされたかも。やっぱり、生きていれば何かしら問題は起こるし、笑顔でいられない日もあると思うんですよ。だけどそれでも、2人の正解を探していけるのが「いい夫婦」なんじゃないかと思いました。

高畑 すごく分かります(笑)。結婚しても歩み寄る努力は辞めちゃいけないんだなと。楽しいからとか、好きだからってだけじゃ解決できないこともあるかもしれないけど、難しい問題にもちゃんと向き合って、一緒に解決できることが大切なのかなと。夫婦って、チームなのかなと思いました。

岡田 まだ分からないですけどね。もし結婚する時が来たら、その答え合わせができるのかなと思います。

■結婚、夫婦……「なんとなく」だった価値観を見直すきっかけにも

ーー最後に、どんな人に作品を楽しんでほしいですか?

高畑 これから結婚したい人も、そうでない人も、結婚して幸せな生活を送っている人も、とにかく面白く観れる作品だと思います。ただ、エンタメ性があるだけじゃなくて、リアルで人間臭い話ではあるんですが……とにかく、まずは1話だけでも見てほしいですね。

岡田 まずは1話だけ、って思っていても、気づいたら引き込まれて4話くらいまで観てるんじゃないかな(笑)。このドラマはPrime Videoさんだからこそ配信できるものだと思います。そのくらい尖ったテーマを取り扱っているんだけど、議論するにも面白い作品だと思うので、恋人やパートナーと一緒に観てみるのも面白そう。

一子と二也の関係性は少し特殊だけど、僕は応援したくなったし、ずっと一緒にいてほしいなと思いました。結婚への理想とか、ずっと一緒にいられるパートナーってどんな人だろうとか、自分の今後についても、イメージが変わる部分なんかもあると思います。

『1122 いいふうふ』

妻・ウェブデザイナーの相原一子(高畑充希)。夫・文具メーカー勤務の相原二也。友達のようになんでも話せて仲の良い夫婦。セックスレスで子どもがいなくても、ふたりの仲は問題ない……だけど。私たちには“秘密”がある――。

それは、毎月第3木曜日の夜、夫が恋人と過ごすこと。結婚7年目の二人が選択したのは夫婦仲を円満に保つための「婚外恋愛許可制」。二也には、一子も公認の“恋人”がいるのだった。

「ふたりでいること」をあきらめないすべての人に届けたい——、30代夫婦のリアル・ライフ。一見いびつで特殊な夫婦の関係に見えるふたり。だけど、結ばれて“めでたしめでたし”で終わる物語のその先は……?

6月14日(金)、Prime Videoにて世界独占配信開始!

Ⓒ渡辺ペコ/講談社 Ⓒmurmur Co., Ltd.

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