

被害者のはずが加害者に!? 悪に染まった海斗と、イケメン医師のリベンジの真相【Re:リベンジ-欲望の果てに-第9話】
※このコラムは『Re:リベンジ 欲望の果てに』9話までのネタバレを含んでいます。
■被害者のはずだったはずが、いつの間にか加害者側に
医療過誤が起きた可能性をもみ消すため、その証拠となりうるレントゲン写真を隠滅した海斗(赤楚衛二)。しかし、その事実を大友(錦戸亮)に突きつけられ、絶対絶命のピンチに陥ってしまいます。
「お前に人の上に立つ資格はない」と海斗を揶揄する大友に対し、「捏造の証拠はあるのか?(隠滅したと主張している)レントゲン自体が捏造では?」と海斗も反論。
当初は天堂記念病院で起きた権力争いの被害者であり、病院内に単身乗り込み正義を貫いていたはずの海斗。気づけば加害者側に立ち、自身の立場と病院の名誉を守るためにスラスラとうそをついてしまっているのですから恐ろしいものです。
自分にとって、大友は危険分子であると判断した海斗は、大友を切ることを会長に提案します。しかし「切るのはいつでもできる」と一蹴するとともに、「その他の手なづけた犬に噛まれぬよう気をつけろ。厳しくするだけでは人の心は掌握できない」と忠告します。
その忠告を元に、今回の手術の結果に疑問を持つ医師・若林(橋本淳)を権力と圧力で押さえ込んでいた海斗は方向性を転換します。
■利用するものはとにかく利用! ダークサイドに堕ちた海斗
とにかく保身に走る海斗は、利用できるものを躊躇なく利用し始めます。
まずは若林医師の両親を田舎から招き、もてなし囲い込み、さらには近い将来の出世を両親の前で確約することで、両親は大喜び。喜ぶ両親を裏切れないよう、若林を心理的に追い込むことで、病院から離れられなくなるよう圧力をかけます。
さらには紗耶(見上愛)の口を封じるために、再度紗耶と寝る始末。紗耶の好意を利用し、週刊誌に病院の記事を書かれないよう体をはる海斗。しかしツメが甘く、陽月(芳根京子)とのラインを紗耶に見られてしまい、紗耶に都合のいいことを言いながら、実は陽月に気持ちがあることがバレてしまいます。
その小さな綻びと大友の協力によって、海斗の保身のメッキが完全に剥がされることとなります。
■とうとう殺人(未遂?)まで起き始める、不穏な権力争い
医療過誤と隠滅が事実であることに気づいた紗耶は、病院内の関係者に連絡をとり始め、全てを知る大友と接触します。
ある日、理事長室で大友に詰め寄られることとなった海斗。
「医療過誤や隠蔽を隠し、陽月に寄り添うふりをして近づき、保身のために陽月の心すら踏みにじる。まるで詐欺師のやり方だ。病院を守るために紗耶の好意も利用したのか?」という大友からの糾弾に対し、痛いところを突かれたからか、海斗は初めて大きく声を荒げます。
「俺は本気で陽月を大事に思ってる! お前さえ現れなければ俺たちは幸せになるはずだった! そんなのお前もやってきただろ。使えるものは使う! 病院を守るためには必要なことだ!」
感情的になり本音をぶちまけたものの、実は大友の手引きによって、それを裏で聞いていた紗耶。
「まっすぐで馬鹿正直なところが好きだった」と、紗耶は会長メソッドに染められ、変わってしまった海斗を見限り、海斗と病院の悪行を記事という形で日の目に晒すことを宣言します。
そして後日、ビルから落ちて血を流す紗耶の姿が……これは誰の手によるものなのか……どうか海斗が関わっていないことを祈りたいものです……。
それをやってしまったら、権力争いで父を殺された被害者だった海斗が、はっきりと加害者側に堕ちてしまったということ。天堂記念病院の悪人体質に染まりきってしまった海斗は見たくない。紗耶も命に別条がないことを祈ります。
■大友は天堂記念病院の過去の被害者?
大友の目的はおそらくこの隠蔽体質のある天堂記念病院を変える、または潰すこと。
今回の隠滅に対して、「天堂記念病院はずっとそうだ」という大友の一言がありました。
おそらく、大友の母が亡くなったのは天堂記念病院の医療過誤か何かで、それを隠滅された過去があるのではないでしょうか。その被害者かつ当事者である大友だからこそ、「ずっとそう」という、以前にも同様のことがあった口ぶりなのでしょう。
そして、やむを得ず隠滅をしなくてはならない立場だったが、良心を持つ智信(光石研)が、その贖罪として大友に対して経済的な援助をしていたのかもしれません。
■タイトル「Re:リベンジ」に隠された意味
智信が変えることができなかった、この病院の体質を変えることがおそらく大友の狙い。その悪の根元が会長だったはずなのですが、会長メソッドをどんどんと学び、会長マインドの継承者となっていく海斗。
おそらく会長イズムの継承者・海斗VS智信イズム(おそらく)の継承者・大友の一騎打ちとなっていくのでしょうか。果たして勝者は……?
そして「リベンジ」だけに終わらない、タイトルの「Re:」の真の意味とは? 会長と智信で起こるはずだった病院第一VS患者第一の戦いを、後継者たちが再度代理戦争することを指しているのでしょうか?
■このままでは海斗の味方は0に?
智信の元秘書であり、海斗の元秘書・高村(村重剛)は「智信の分まで支えることが私の役目!」と、滅私奉公とばかりに海斗のために働いてくれます。しかしこれは患者第一に考える智信の仕事を信頼していたからこそ。智信への信頼貯金で働いてくれているようなものです。海斗の実態が、今や会長に毒された病院第一のやり方だと知った時、高村も海斗の元を離れていくのでは……? と心配でなりません。
陽月も隠蔽の真実を知ることとなり、海斗への気持ちが大きく動きそうです。
紗耶も離れ、残された海斗の味方となるのは会長のみ。しかし会長も保身のためなら易々と海斗を切り捨てるタイプでしょう。そうなった時に、海斗の周りに残る人間は誰もいなくなりそうで心配です。
「欲望の渦に巻き込まれたばかりに、人間関係も地位も全てを失う」なんてことにならなければいいのですが……。
タイトルにある、「欲望の果てに」。その先には何が待ち受けているのでしょうか。クライマックスへの序章を楽しみに待ちましょう!
(やまとなでし子)
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