「青の祓魔師 島根啓明結社篇」第11話より

正体判明の志摩に塾生メンバーが洗礼する超コメディ展開に「先週とのギャップがエグいw」の声<青の祓魔師 島根啓明結社篇>

2024.03.22 17:00
「青の祓魔師 島根啓明結社篇」第11話より

悪魔の血を引く少年・奥村燐(CV:岡本信彦)が、父親である魔神(サタン)を倒すために最強の“祓魔師(エクソシスト)”を目指す『青の祓魔師』のTVアニメ第3シーズン『島根啓明結社篇』(毎週土曜夜24:30-25:00ほか、TOKYO MXほか/U-NEXT・Hulu・dアニメストア・アニメ放題ほかで配信)。悪魔とのド派手なバトルが見どころのダークファンタジーながら、家族や友達との絆、葛藤や成長、青春コメディまで、少年漫画の醍醐味がギュッと詰まった大人気シリーズだ。3月16日に放送された第11話は、志摩廉造(CV:遊佐浩二)の驚くべき秘密が明らかになった「ピンクスパイダー」。(以下、ネタバレを含みます)

久々のコメディ演出で廉造がボコボコに!

島根でのイルミナティの事件は一応の決着をみたものの、廉造を連れ帰ることができなかったことに落ち込む塾生メンバーたち。そんな彼らに、廉造の兄である志摩柔造(CV:小西克幸)の口から、廉造が二重スパイであったことが明かされる。正十字学園に入学する少し前、イルミナティからの勧誘を受けた廉造は、家族の反対を押し切り、メフィスト・フェレス(CV:神谷浩史)配下の密偵として2つの組織に属することとなったのだ。

冒頭から衝撃の真実が明かされた。廉造は第5話で、スパイになった理由について、自分を取り巻く人間関係の何もかもが嫌になったと語っていたが、スパイとなった経緯が描写されたことにより、志摩廉造というキャラクターの本質がより鮮明となった。明陀宗の志摩家に生まれた廉造は、幼い頃から複雑な人間関係や厳しい戒律に晒されており、そのことに辟易していたこともあったのだろう。家族や勝呂竜士(CV:中井和哉)たちのことが嫌いだったというわけではなく、純粋に自由を欲した結果ではないだろうか。そして印象的だったのは、父の志摩八百造(CV:田中秀幸)から「大事な人まで欺く覚悟があるんか?」と問われ、「それこそ俺の専売特許やん」と自信満々に答えていること。これはもしかすると、幼い頃から抱いている鬱屈とした気持ちをいっさい周りに悟らせなかったことへの自信の表れなのかもしれない。実際にスパイの素質はメフィストも高く評価しており、それも廉造が二重スパイになることを決断したひとつの要因だったのだろう。

廉造によって回収された外道院ミハエル(CV:檜山修之)が目を覚ましたのは、ステルス巨大空中母艦である「境界の主(ドミナスリミニス)」の艦内だった。ルシフェル(CV:内山昂輝)と対面した外道院は、暴走した自分の行いを正当化しようとするも、ルシフェルによる制裁を受けて爆散する。一方祓魔塾では、廉造が二重スパイだったことを受け、塾生メンバーには重苦しい雰囲気が漂っていた。燐はそんな空気をほぐそうと、廉造に仮装して面白おかしく振舞うが、続けて教室に現れたのは、本物の廉造だった。

久しぶりに塾生メンバーが揃った。なかでも勝呂のリアクションは必見で、胸ぐらを掴んで怒りこそすれ、そのまま廉造を抱きかかえて「無事やったか…!」と安堵するなど、誰よりも廉造の身を案じていた様子が伺える。この教室での一連のシーンでは、燐のエセ京都弁やみんなにボコボコされる悲惨な廉造など、とにかくコメディ描写が全開となっており、思わず笑ってしまう。廉造が戻ってきたことの真意はまだ不明だが、それでも全員が揃うとどこか安心感を感じてしまうのは、長年このメンバーを見続けてきたからこそだろう。このコメディ展開にはSNSでも「先週とのギャップがエグいw」、「ギャグのテンポ良すぎ!」、「なんだかホッとする」などの声が挙がっていた。

塾生メンバーの不満が紛糾! メフィストの狙いは?

正十字騎士團のヴァチカン本部よりライトニング(CV:関智一)が派遣され、塾生メンバーと対面する。ライトニングは廉造が信用に足る人物かどうかを調べるために塾生メンバーに質問するが、燐がメフィストに突っかかったことをきっかけに、全員がメフィストを糾弾する流れとなる。メフィストは、これまでの試練のすべてに自身が関与していたことを認めたうえで、自分はプレイヤーであり、塾生メンバーたちは自分の駒だと宣言するのだった。

怪しさ100%でありながら、これまで塾生メンバーに対して自分の狙いを漏らすことはなかったメフィストだが、今回初めて、ルシフェルを倒すことが目的であることが告げられた。依然として信用はできないものの、塾生メンバーとメフィストとの関係が少しだけ前進した瞬間だったかもしれない。また廉造に対する塾生メンバーの評価については、燐が「仲間」、勝呂は「信頼」、三輪子猫丸(CV:梶裕貴)は「自分の知る廉造を信じる」、杜山しえみ(CV:花澤香菜)は「子猫丸の判断を信じる」、神木出雲(CV:喜多村英梨)は「悪い奴ではない」と発言しており、人それぞれなのが面白い。とくに勝呂は「信用」ではなく「信頼」という言葉を使っていて、これはつまり、廉造の言動は信じられないが、廉造という人間自体は信じているということで、勝呂の複雑な胸中を感じられる。これにはSNSでも「みんな志摩のこと大事に思ってて好き!」、「なんだかんだで愛されてる。信用はゼロだけどw」など、温かいコメントで溢れていた。

ライトニングによる面接の結果、廉造については現状はお咎めなしという判断となり、ほっと胸を撫で下ろす一同。しかしこれで一件落着かと思いきや、帰り際、奥村雪男(CV:福山潤)を呼び止めた廉造から衝撃発言が飛び出す。雪男がイルミナティの総帥であるルシフェルと会っていたというのだ。果たしてどういうことなのか? 次回第12話「隠された本音」は3月23日(土)放送予定。期待して待とう!

■文/岡本大介

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