汗っかきの方がモテるって知ってた?「アポクリン腺のにおいは性的アピール」
2013.09.01 15:25
提供:マイナビウーマン
立秋(りっしゅう)を過ぎ、暦のうえでは秋となったがまだまだ汗ばむ日が続く。メイク崩れや汗シミが気になる女性は、制汗剤が手放せないだろう。
女性の敵とも呼べる汗は、実は美しさと密接な関係がある。水分は乾燥しがちな肌をうるおし、においは男性を魅了する。気持ちとは裏腹に、生理学的には汗っかきの方がモテる女になれるのだ。
■汗は美肌のもと?
汗の出る汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類がある。エクリン腺はほぼ全身にあり、約99%が水の透明な汗をかく。暑いときに発汗するのはエクリン腺で、これは汗を蒸発させて体温を下げるための工夫だ。ただし暑く感じなくても汗は出ているので、安静にしていても一日におよそ2.5リットルの水が必要とされる。出入りする水分量は、
●摂取量
・飲み物 … 1.2リットル
・食べ物に含まれる水分 … 1.0リットル
・体内で生産される水分 … 0.3リットル
●排せつ量
・ふん尿 … 1.6リットル
・汗 … 0.6リットル
・はく息に含まれる水分 … 0.3リットル
が目安で、おとなしく過ごしているだけでも一日に0.6リットルもの汗をかいているのだ。息に含まれる水分と同様に気づかないうちに失われているため、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)とも呼ばれ、極端に言えば一日じゅうゴロゴロしていても500ミリリットルのペットボトルを超える汗をかいている。
家事や仕事で運動量が増えれば0.6リットルは軽くオーバーするので、汗をかかないように工夫すること自体がムダと言えるだろう。
ゴロゴロしているだけでも汗をかくのはナゼ?と思うのも当然で、エクリン腺から出る汗は保湿効果を果たし、肌の乾燥を防ごうとしているのだ。
逆に言えば汗をかかないと肌が乾燥しシワや肌荒れの原因となってしまう。たとえ高価なクリームや美容液でケアしても、汗で潤されていない時間が長ければ、せっかくのお手入れもムダになってしまうのだ。
汗がにおいのもととなるのも嫌われる原因だが、これは誤解で、エクリン腺の汗は尿に似た成分が微量に含まれているものの、本来においはない。
むしろ汗臭さの原因はバクテリアで、汗の水分がバクテリアを増殖させその際ににおいが発生する。結果的に汗=くさいの構図が成り立っているだけだから、肌も衣類も清潔に保っていればにおいの心配はないのだ。
■男を魅了する汗?
一方のアポクリン腺から出てくる汗はタンパク質や脂質を含んでベタベタし、特有のにおいを放つ。それなら汗臭さの原因はアポクリン腺?と問われれば答えはNoで、この汗の目的は性的アピールで、性的興奮を感じたときに発汗され、においで異性をひきつけようとしているのだ。
においを目的としたアポクリン腺は、わきの下や耳の中、肛門(こうもん)や性器の周辺など特定の場所だけにある。思春期に生え始めるわき毛や陰毛は、このにおいを拡散させるためとも考えられており、アポクリン腺の場所と働きを考えるとデタラメではなさそうだ。
2つの汗はどちらも女性の魅力につながる。有効に使ってモテる女に変身するなら、条件は以下の通りだ。
・汗をふかない
・汗を抑える努力をしない
・タンクトップなど、わきがあらわになる服を選ぶ
・わき毛を処理しない
・念入りに耳掃除しない
・なるべく興奮状態を保つ
加えてからだも衣類も清潔に保てば、エクリン腺の潤い肌+アポクリン腺のにおいアピールで、異性をとりこにするに違いない。
ただし、これはあくまで生理学的な話で、ビジュアル的にはかなりスゴい状態を覚悟しなければならない。
常に発情していては男性の目にアブナい人として映るだろうし、未処理のわきは同性にズボラな印象を与えてしまう。耐えがたきを耐えて汗ダクアピールにチャレンジしても、出来上がったのはただの痛い人。このプランには少々難があるようだ。
■まとめ
冷房の効いた部屋にばかりいると発汗機能が低下し、汗をかきにくいからだに変化する。これなら夏の悩みが減るかも!と思うかもしれないが、含まれる老廃物の量は変わらないので濃くて臭い汗となり、かえって悩みが増えることになる。
暑いときは汗をかく。自然に任せて過ごすのが、美容にも健康にも最良のようだ。
(関口 寿/ガリレオワークス)
女性の敵とも呼べる汗は、実は美しさと密接な関係がある。水分は乾燥しがちな肌をうるおし、においは男性を魅了する。気持ちとは裏腹に、生理学的には汗っかきの方がモテる女になれるのだ。
■汗は美肌のもと?
汗の出る汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類がある。エクリン腺はほぼ全身にあり、約99%が水の透明な汗をかく。暑いときに発汗するのはエクリン腺で、これは汗を蒸発させて体温を下げるための工夫だ。ただし暑く感じなくても汗は出ているので、安静にしていても一日におよそ2.5リットルの水が必要とされる。出入りする水分量は、
●摂取量
・飲み物 … 1.2リットル
・食べ物に含まれる水分 … 1.0リットル
・体内で生産される水分 … 0.3リットル
●排せつ量
・ふん尿 … 1.6リットル
・汗 … 0.6リットル
・はく息に含まれる水分 … 0.3リットル
が目安で、おとなしく過ごしているだけでも一日に0.6リットルもの汗をかいているのだ。息に含まれる水分と同様に気づかないうちに失われているため、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)とも呼ばれ、極端に言えば一日じゅうゴロゴロしていても500ミリリットルのペットボトルを超える汗をかいている。
家事や仕事で運動量が増えれば0.6リットルは軽くオーバーするので、汗をかかないように工夫すること自体がムダと言えるだろう。
ゴロゴロしているだけでも汗をかくのはナゼ?と思うのも当然で、エクリン腺から出る汗は保湿効果を果たし、肌の乾燥を防ごうとしているのだ。
逆に言えば汗をかかないと肌が乾燥しシワや肌荒れの原因となってしまう。たとえ高価なクリームや美容液でケアしても、汗で潤されていない時間が長ければ、せっかくのお手入れもムダになってしまうのだ。
汗がにおいのもととなるのも嫌われる原因だが、これは誤解で、エクリン腺の汗は尿に似た成分が微量に含まれているものの、本来においはない。
むしろ汗臭さの原因はバクテリアで、汗の水分がバクテリアを増殖させその際ににおいが発生する。結果的に汗=くさいの構図が成り立っているだけだから、肌も衣類も清潔に保っていればにおいの心配はないのだ。
■男を魅了する汗?
一方のアポクリン腺から出てくる汗はタンパク質や脂質を含んでベタベタし、特有のにおいを放つ。それなら汗臭さの原因はアポクリン腺?と問われれば答えはNoで、この汗の目的は性的アピールで、性的興奮を感じたときに発汗され、においで異性をひきつけようとしているのだ。
においを目的としたアポクリン腺は、わきの下や耳の中、肛門(こうもん)や性器の周辺など特定の場所だけにある。思春期に生え始めるわき毛や陰毛は、このにおいを拡散させるためとも考えられており、アポクリン腺の場所と働きを考えるとデタラメではなさそうだ。
2つの汗はどちらも女性の魅力につながる。有効に使ってモテる女に変身するなら、条件は以下の通りだ。
・汗をふかない
・汗を抑える努力をしない
・タンクトップなど、わきがあらわになる服を選ぶ
・わき毛を処理しない
・念入りに耳掃除しない
・なるべく興奮状態を保つ
加えてからだも衣類も清潔に保てば、エクリン腺の潤い肌+アポクリン腺のにおいアピールで、異性をとりこにするに違いない。
ただし、これはあくまで生理学的な話で、ビジュアル的にはかなりスゴい状態を覚悟しなければならない。
常に発情していては男性の目にアブナい人として映るだろうし、未処理のわきは同性にズボラな印象を与えてしまう。耐えがたきを耐えて汗ダクアピールにチャレンジしても、出来上がったのはただの痛い人。このプランには少々難があるようだ。
■まとめ
冷房の効いた部屋にばかりいると発汗機能が低下し、汗をかきにくいからだに変化する。これなら夏の悩みが減るかも!と思うかもしれないが、含まれる老廃物の量は変わらないので濃くて臭い汗となり、かえって悩みが増えることになる。
暑いときは汗をかく。自然に任せて過ごすのが、美容にも健康にも最良のようだ。
(関口 寿/ガリレオワークス)
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