映画『終点のあの子』日本語版ポスタービジュアル(C)2026「終点のあの子」製作委員会

當真あみ×中島セナ主演『終点のあの子』新キャストに深川麻衣・石田ひかりら、思春期の煌めきと残酷さを捉えた特報も解禁

2025.09.09 20:38
提供:Deview

 柚木麻子のデビュー作を、俳優の當真あみと中島セナ主演で映画化する『終点のあの子』(2026年1月23日公開)において、新キャストとして深川麻衣や石田ひかりらの出演が決定。あわせて日本版ポスターと新スチール、映像初解禁となる本作の特報が公開された。

 原作は、ゆらぎやすい女子高生の友情と複雑な心情を描き、その繊細な心理描写が各メディアで絶賛された柚木麻子のデビュー作「終点のあの子」(文春文庫)。2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第一話においた全四編からなる連作集で、世田谷区小田急線沿線にある私立女子高校に進学したばかりの少女たちが登場する。第一話は、中学校から上がってきた内部生の希代子と外部生の朱里が主人公。第二話は、朱里に親友の希代子を取られた奈津子を主軸にした物語。第三話は3人のクラスメイトでもあり、リーダー格の華やかな美人、恭子に焦点をあて、第四話はそんな彼女らの7年後の話となる。映画では、第一話の「フォーゲットミー、ノットブルー」に注力している。

 入学式の日。中学からの内部進学者の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマンだった。希代子は風変わりな朱里が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、ある変化が訪れるー。

 主人公2人の希代子と朱里を當真と中島が演じるほか、希代子と朱里の同級生、奈津子と恭子に扮するのは、平澤宏々路、南琴奈。

 今回新たに解禁となったキャストは、深川麻衣、石田ひかり、新原泰佑、小西桜子、野村麻純の5人。深川が演じるのは、當真演じる希代子の高校の先輩で、美大生の瑠璃子。希代子にとって何でも相談できる年上の先輩であると同時に、希代子には無い明確な目標を掲げ、未来を見据えた行動力と芯の強さを持つ知的で大人びた瑠璃子を堂に入った表現力を持って演じている。

 希代子の母で、1人で老舗の呉服屋を経営する美恵子に扮したのは、第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された早川千絵監督の『ルノワール』での好演も記憶に新しい石田。娘の希代子を時には優しく包摂し、時には厳しく接し、愛情と献身さに溢れながらも厳格さも持ち合わす母親役を熱演。

 そして、希代子と奈津子の同級生にして、クラスのリーダー格である恭子(南琴奈)の恋人で大学生の卓也役に新原泰佑。希代子や朱里の担任教師役に野村麻純。さらには、世界的カメラマンでもある朱里の父親の恋人役を小西桜子が演じる。。そのほか、希代子の高校のクラスメイトとして今森茉耶、陣野小和なども出演が決定。

 さらに、映像は初解禁となる特報も公開された。特報の冒頭では、いつもと変わらない日常を過ごしていた希代子と、そんな希代子の前に突如として現れた青い服を着た転校生の朱里の姿が捉えられている。自由奔放で他のクラスメイトとは異なる、知的で大人びた風格と孤高さを纏った朱里に惹かれ、徐々に行動を共にするようになった希代子の世界は、学校の屋上の扉を開けたときのように眩しいほどに明るく輝き出す。

 朱里が自分の手を引けばそれに身を任せ、すぐ隣でうたた寝をする朱里を見れば、自分もそれに倣ってみる。「私も朱里のように“特別な存在”になりたいー」。映像の前半では、その煌めく表情と共に、朱里に惹かれる希代子の姿が映し出されるが、一転、轟音と共に不穏さが映像を包み込む。「私のことなんて忘れてよ」というセリフを皮切りに、強く握りしめた拳、切り裂かれた似顔絵、一人立ち尽くす朱里の姿など、2人の間に生じてしまった亀裂の断片が次々と映し出され、最後には、取り返しのつかないことをしてしまったかのような、不安ともの寂しさに満ちた表情をした希代子がこちらを見つめる映像になっている。

 映画『終点のあの子』は2026年1月23日(金)より、テアトル新宿、グランドシネマサンシャイン池袋、アップリンク吉祥寺ほかにて劇場公開。

【深川麻衣、石田ひかり、柚木麻子(原作者)コメント】
■瑠璃子役・深川麻衣 コメント
この映画には、10代にしか出せない輝きの瞬間や、美しさ、痛み、危うさ、不安定な心の揺れがギュッと詰まっています。
そして當真あみさん、中島セナさんを初めとする、10代の女優さん達のまぶしいほど素敵な瞬間がたくさん映っています。
映画の中の彼女たちと同じ経験をしていなくても、不思議と、あ、なんかこの感覚知ってる。見たことがある。聞いたことがある。経験したことがある。と、そんな風にどこか記憶の奥底が重なり大人になっても共感できるお話です。
学校は、とても小さな世界だけれど、そのときの自分にとっては学校が世界の全てだったなぁと、この映画を通して思い出しました。

■美恵子役・石田ひかり コメント
吉田監督が長年温めて来られた『終点のあの子』に参加することが出来、とても光栄に思います。
わたしはほとんど當真あみちゃんとの撮影でしたが、出来上がった作品を観て、思春期の女の子達が抱える「特有の気まずさ」に、懐かしいような、息が苦しくなるような感覚を思い出しました。
悪い子は誰もいないんだよ、と言ってあげたくなるような映画です。
ぜひ大きなスクリーンで、キラキラ耀く時間を共有していただけると嬉しいです。

■柚木麻子(原作者)コメント
ひとつのクラスを表現した、俳優さんたちの緻密で的確な演技が胸を打ちました。
今後も私の作品が映像化する際はぜひ、力を貸していただきたいです。

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