ミス・ユニバース・ジャパン2025プレリミナリー佐賀代表・吉野愛梨さん

39歳の看護師・吉野愛梨さん、ミス・ユニバース佐賀代表に「命と心に寄り添う『ケアの文化』を世界に広げたい」

2025.07.14 08:05
提供:Deview

 世界的ミスコンテスト『ミス・ユニバース』の日本代表選出大会『ミス・ユニバース・ジャパン』の2025年度の大会が16日、渋谷区文化総合センター 大和田・さくらホールにて開催される。開催に先駆け、各地区予選代表のインタビューが到着。ミス・ユニバース・ジャパン2025プレリミナリー佐賀代表・吉野愛梨さんに、日本大会にかける思い、そして意気込みを聞いた。

■ミス・ユニバース・ジャパン2025プレリミナリー佐賀代表
吉野愛梨(よしの あいり)

職業:看護師、看護教員、デザイン学生
生年月日:1986年1月17日 39歳
出身地:東京都
身長:163cm
趣味:お店のショーウィンドウやホテルの空間デザインを見る事、国際交流、座禅
特技:相手の価値を見つけて言葉で伝えること、ドライフルーツの原産国をあてられること

――セミファイナリストに選ばれた時はどんな気持ちでしたか?

セミファイナリストに選ばれた瞬間、心の中に灯がともるような感覚がありました。

それは、嬉しさと感謝が溢れてきたからです。
看護師として命の現場に立ち、父の在宅介護と向き合ってきた私の歩みが、「言葉にしてもいい」と、誰かに背中を押されたような気がしました。

中絶に苦しむ女性たち、世界を旅して出会った教育を受けられない子どもたち──それらすべてが、大切な私の人生の糧だったと気づきました。

このチャンスを「自分を誇るため」ではなく、「誰かの生きづらさに光を当てるため」に使いたい。そう強く思いました。

――あなたを一言で表すと、どんな人でしょうか?(理由も)。

「どんな痛みも、愛に変える人」です。

私は社会人を経て浪人を経験し、命と向き合う看護師になりました。そして看護教員として、未来の医療者を育てています。父を自宅で看取り、介護の苦しさも孤独も経験しました。
だからこそ「今この瞬間を、幸せに生きる大切さ」を知っています。介護後には、幸せに生きるための空間をつくりたいという夢ができ、建築やデザインの学びも始めました。

苦しみや喪失を経験したからこそ、人の痛みに寄り添える。私は、人生のどんな闇も、光に変えてきた。その力が、私という人間を一言で語るなら「愛に変える人」だと思っています。

――小さい頃のあなたはどんな子でしたか?

私はとても自由で、好奇心のかたまりのような子どもでした。近所の森に一人で探検に行ったり、図鑑や地図を見ては「世界にはこんなに知らない場所がある」とワクワクしていました。

でも、同時に周囲の小さな変化にもすぐ気づくような、繊細さも持っていました。
大人の会話や人の表情から「この人、寂しそうだな」と感じて声をかけたり、ぬいぐるみに話しかけて「一緒にいようね」と言っていた記憶があります。

今思えば、その頃から共感力が強く、“ケアする力”が育っていたのかもしれません。

――あなたのチャームポイントを教えて下さい?

私のチャームポイントは「静かな強さ」です。

いつでも周囲の空気を感じて動ける“温かい芯のある人”でいたいと思っています。

患者さんの命が消えゆく瞬間、家族の最期に寄り添った時、表面の言葉だけではなく、沈黙の中にある感情に触れてきました。

だから私は、強い自己主張ではなく、周囲に安心感を与えるような“強くて、優しい在り方”をチャームにしています。

たとえるなら「静かに灯るキャンドル」のように、そっと誰かを照らす存在でありたいです。

――今までで1番頑張ったことを教えて下さい?

一番頑張ったのは、父の在宅介護です。
大学院留学を諦め、父の“人生の終わり”に寄り添う日々は、肉体的にも精神的にも限界との闘いでした。

夜中に何度も起きて排泄介助をし、痰で呼吸が圧迫されて苦しむ父に「大丈夫」と背中をさすりながら、私の方が泣きそうになる瞬間も沢山ありました。

でも、最期に「ありがとう」と言ってくれた父の言葉が、今も私の背中を押してくれています。「命と向き合う」ということの本質を教えてくれたあの日々が、私の人生の原点です。

――憧れている(目標にしている)人を教えて下さい。

私が憧れるのは、マザーテレサです。
彼女の「大きなことをする必要はない。小さなことを大きな愛でやりなさい」という言葉が、インドのコルカタにあるマザーテレサハウスに書いてありました。20歳で出会ったこの言葉は私の人生に深く根づいています。

看護の現場で、一人ひとりの患者さんに寄り添うこと。教育の場で、一人の学生さんに「そのままで素晴らしい」と声をかけること。
そのすべてが「誰かの命に光を当てること」だと、私は信じています。

マザーテレサのように、見返りを求めず、ただ誰かの幸せのために行動できる人間でありたいと、今も願い続けています。

――あなたにとってオピニオンリーダーとはどの様な人物でしょうか?

私にとってオピニオンリーダーとは、「声なき声に耳を傾け、社会の価値を変えていく人」です。

私は、中絶に悩む女性たちが「こんなこと誰にも相談できない」と涙を流す現場を見てきました。一方で、介護をする家族が「私が倒れるまで頑張るしかない」と追い詰められている現実も知っています。

そんな“見えない声”をすくい上げ、代わりに声を上げられる人。
そのために、私は今こうして表舞台に立っています。一人でも多くの人が「私の声も届くかもしれない」と感じられるように。
それが私の考える、リーダーの姿です。

――今世界中で起きているどんな問題に関心がありますか?

私は「誰もが安心して生きられる空間が失われていること」に強く関心を持っています。

それは戦争や災害に限らず、日本でも、家庭や社会の中で“居場所がない”と感じる人が増えていることが大きな問題だと思うからです。

私は看護師として、命を守る現場にいましたが、命を守るだけでは、人は“生きた”ことにはなりません。安心して、自分らしく過ごせる場所こそが、真の人権の基盤です。

私は「空間づくり」を学び、誰もが尊厳とつながりを持って生きられる居場所を、社会全体に広げていきたいと考えています。

――あなたがミスユニバースになったら何をしたいですか?

私は、命と心に寄り添う「ケアの文化」を世界に広げたいです。

看護師として命の現場にいた私だからこそ、「優しさは力になる」と確信しています。今、多くの人がSNSの中で傷つき、自分を押し殺しながら生きています。

でも、もっと大事なのは、自分を大切にし、自分に優しくできる空間や文化です。
私は、建築やデザイン、そして教育を通して「優しさが根づく社会」を築いていきます。

ミスユニバースのタイトルはそのための強いメッセージの力になる。私はその声を、世界へ届けていきたいと思っています。

――将来の夢、今後について教えて下さい。

私の夢は、「命の尊厳を守る空間づくり」を、医療・教育・デザインの融合で実現することです。

看護師として命を守り、看護教員として次世代を育て、空間デザインを学び始めた私は、「幸せに生きる土台は、空間にある」と実感しています。

家族やかけがえのない人と繋がれる場所、高齢者が安心して最期を迎えられる家、子どもが好奇心を広げられる学校、女性が自分らしくいられる居場所。

そんな“生きる力を支える空間”を世界中に届けるために、私はこれからも学び、行動し続けます。

――ミスユニバース日本大会へ向けての意気込みをお聞かせください。

私は、人生はいつでも、自分の手でデザインできると信じています。

看護師として命と向き合い、教育に携わりながら空間づくりを学ぶ中で、「人が自分らしく幸せに生きる土台は、いつからでも築き直せる」と確信しました。

私自身、いくつもの人生の選択を経て、今ここに立っています。ミスユニバースという舞台は、ただの美の競争ではなく、人生を切り拓く覚悟を持った人が、その希望を世界に届ける場所であるとも感じます。

この大会を通して、「人生は変えられる」というメッセージを、私自身の歩みで証明したいと思っています。

応援頂けるとこの上なく嬉しいです。
長文を読んで頂きありがとうございました。

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