親代わりのナンバーワンホストに密かに恋心を抱く話が「すれ違ってるようで通じてそう」と話題に【BL漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ナンバーワンの彼氏』(海王社刊)を紹介する。作者のあめのジジさんが、3月26日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、8000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、あめのジジさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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育ての親は“一番綺麗な星”

12歳の時に交通事故で両親を亡くした椿朝陽は、親戚にたらい回しされるところで当時20歳のホスト・水瀬ナハトに引き取られた。親代わりとして懸命に育ててくれた彼に心を惹かれ、淡い想いを寄せていた朝陽は、ナハトが務める歌舞伎町のお店で、自身もホストとして働き始める。

ナハトを超えてナンバーワンになるという目標を持ち、時に支配人に叱られ、ナハトから“絶対に向いていない”と言われながらも努力を続ける朝陽。ある日の帰り道彼は、「売れるホストは枕しない」と言っていたナハトが枕営業をしているようすを目撃してしまう。ショックを受けた朝陽は牛丼屋に入り、むしゃくしゃしながら過去を振り返る…。

朝陽を引き取った後彼の両親に“朝陽を立派に育てる”と誓ったナハト。そんな彼を見て、恋心を抱き“ナハトに早く恩返しがしたい”と朝陽は考えていた。しかし未だに子ども扱いをするナハトに憤りを覚えているとアフターに行ったはずの彼から着信が。何があったのか尋ねると朝陽は「薬盛られたかも」と告げ…。

この淡い思いを描いた漫画を読んだ人たちからは、「すれ違ってるようで通じてそう」「向ける感情が大きすぎて良い」「美しいの二乗」「2人とも誠実な所がまさに“親子”だね」など、多くのコメントが寄せられている。

対照的な2人が魅せる愛の話

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか？

コロナ禍中にホストクラブや歌舞伎町の動画などを視聴するようになって、面白い世界だなーと思っていて、そして今は芸能人みたいな見た目のホストさんたちも多くいてそこでイケメン同士が実は好きあっていたらときめくんじゃないかなと思ってお話を作りました。

――本作では、ナハトと朝陽が互いに隠しながら想いを向けているようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

ありがとうございます！ホストに育てられた天涯孤独な攻めがでっかく成長してその恩人の恋人になりたいと奮闘するお話にしたかったんです…。ホストというと何かと汚い世界だったりクズな方面になりがちかなと思い、あえて小さい頃からの憧れからの純愛にしました。歌舞伎町もホストクラブも大変な場所だけど、その時だけでもキラキラした世界を見たくてみんなそこにいるんじゃないかなと。受けのナハトの見た目や性格はこんな綺麗なホストいたらいいなーって思って描いたので注目してほしいかもです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

4話のアイラブ歌舞伎町のビルの前であさひがナハトに「ずっと好きだった」と伝えるシーンです。周りの目も気にせず想いを言葉にする場面で、最初からここはやりたかったシーンなので…。あとコミックスの描きおろしの漫画のナハトのほうの独白がお気に入りです。単話連載分だけだとナハトのほうの気持ちがあまり描けなかったので…。なのでコミックスで読んでいただきたいです！

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

読者さんが読んでいてストーリーや展開が面白いと思ってもらえたらいいなと思って考えています。またBLを作るにあたって自分(作者)がこのキャラクターとキャラクターをペアにしたいと萌えてるかどうかが大事だと思っていて、私は見た目や性格が正反対の組み合わせが好きなのでそれぞれのキャラ性が判るようにセリフやお話を考えるようにしてます。

――今後の展望や目標をお教えください。

もっと見てもらって楽しかったとかもっと読みたいとか言ってもらえるキャラや作品を作りたいです。改善点などを踏まえて次を考えています。新連載の内容もなんとなく決まっていますのでお楽しみに…。あと「まちのヤクザとパン屋さん」の続編も始めますのでチェックしていただけたら幸いです！目標はもう少しSNSを更新したいと思うんですがなかなか原稿を描くので精いっぱいです…。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

これからもマイペースにですが作品づくりを一生懸命に頑張りますので、すき間時間にでもそっと思い出して応援していただけたら嬉しいです。読んでいただけるだけでも嬉しいのですが、RTいいね評価レビューなどご感想やエールひと言でも聞かせていただけたらとっても励みになりますのでお待ちしております！楽しみにしてくださって本当にありがとうございます。