綾瀬はるか“九郎助稲荷”が久々に人の姿に化けて登場、「超絶かわいい」の声＜べらぼう＞

2025.05.05 17:09

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第17回「乱れ咲き往来の桜」が5月4日に放送された。新章スタートにあたり、“九郎助稲荷”(綾瀬はるか)が人間の姿に化けて登場し、視聴者が沸いた。(以下、ネタバレを含みます)

数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く

森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。

蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。

幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太、蔦重を慕う花魁・誰袖(たがそで)役で福原遥が出演。語りを綾瀬はるかが務める。

九郎助稲荷が町娘姿で登場

吉原を見守る存在の九郎助稲荷は、物語の世界にありつつ、“語り”役として視聴者に物語を案内する役目を持つ。第1回では、この語りを務める綾瀬はるかが、九郎助稲荷の使いである狐が花魁の姿に化けるかたちで吉原を紹介していった。

第17回は、それ以来となる人の姿に化けて九郎助稲荷が冒頭に登場。物語の新章スタートを、かわいく彩った。

安永9年の正月、蔦重は10冊もの新作を一挙刊行した。市中の地本問屋から関わりを絶たれているため、「市中では扱われていないという事情もよい方に働きまして、店先はご覧のようになりました」と、蔦重が吉原五十間道で営む耕書堂の賑わいを町娘の姿で紹介する九郎助稲荷。

そこで取り出したのが“スマホ”。第1回で吉原の位置関係を示すために使用したが、今回は自撮りして、「吉原の耕書堂にきたよ　コンでた…」というメッセージを書き込んでSNSに投稿している風だった。歌舞伎の公演で蔦屋を基にしたらしき人物が登場しており、若い女性たちにも蔦重が人気であることも暗示する演出だ。その歌舞伎は第16回で、りつ(安達祐実)が紹介した浄瑠璃作家に蔦重が「その話の中に、うちの名を出してもらうことってできます？」と言っていたが、おそらくその作品だろう。

さらに、登場シーンは続く。

九郎助稲荷がちょんまげ姿で意次の隣に！

次に九郎助稲荷が化けたのは、なんと“ちょんまげ”姿の侍。場所は、10代将軍・家治(眞島秀和)の長男で、急逝した家基(奥智哉)に代わって次期将軍を誰にするかで揺れる城中だ。

意次の隣にドロンと侍姿で出てきた九郎助稲荷。意次が謁見する家治の弟・清水重好(落合モトキ)を紹介して、またドロンと姿を消した。

今回の九郎助稲荷の登場は、物語のこれからで重要となっていくところだ。耕書堂が賑わい、市中の人々にも蔦重という存在が知られるようになったことで、蔦重はどう商売を広げていくのか。そして、幕府では、次期将軍の座を狙おうとしているとすれば誰なのかを密かに探っている意次。重好の清水家は、賢丸(寺田心)の田安家、治済(生田斗真)の一橋家と並んで御三卿と呼ばれ、将軍家の後継者候補だ。将軍が変われば、幕閣内の政治や経済政策で蔦重たちの暮らしや商売にも影響が及ぶ。

そんな役割を果たしつつ、SNSには九郎助稲荷の化け姿に「登場待ってました！」「相変わらずかわいい」「インスタやってる!?」「ちょんまげも超絶かわいい」「まさか綾瀬はるかのちょんまげ姿が見られるとは」「綾瀬はるかの貴重なちょんまげ姿」と反響があった。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部