まっすぐ男子×マスクをつけた気遣い男子の2人が繰り広げる青春BLに「それは泣くって」の声【漫画】

2025.05.05 08:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回紹介するのは、あめきりさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「ちょっと待とうよ、春虎くん」だ。4月28日時点で4500以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は、BL漫画雑誌「Dear +」に掲載されていた作品で、4月1日に単行本の2巻が発売になったばかりだ。今回は作者のあめきりさんに制作の背景を伺った。

みんなに内緒のデートで次々と起こる問題…？

いつもマスクをつけて表情を隠しているスイと、バスケにまっすぐ打ち込む後輩の春虎。

学生寮で同室になった2人は、恋人同士として周りに秘密にしながら関係を続けている。

そんなスイは、一人部屋に移動することが決まっていた。

同室ではなくなることを寂しがっているスイを春虎はデートに誘った。

寮のみんなにバレないよう時差で寮を出た2人。

スイが寮を出ようとしたタイミングで、友達から声をかけられた。予定があることを伝えると、「まさかデートじゃねーよな」と聞かれ、思わず「デートだよ」と答えるスイ。あっという間に話題になり、周りからは好き勝手言われてしまう。

さらに、春虎とのデート中。手を繋ぎたいという春虎に対し、「万が一、学校のひとに会ったらと思うと…」と断ってしまうスイ。

そのデート中、スイの過去の片想い相手に遭遇してしまう。

果たして、2人は次々と襲ってくる試練を乗り越えることができるのか…？

実際に漫画を読んだ人達からは「2人の関係が尊く、それは泣くって」「めっちゃ泣いちゃった」「めちゃくちゃキュンキュンするしめっちゃ泣けるし」と、いった声があがっている。

今回は、作者のあめきりさんに『ちょっと待とうよ、春虎くん』の制作について話を伺った。

作者・あめきりさんの創作背景とこだわり

――「ちょっと待とうよ、春虎くん」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

新書館さんの「Dear +」というBL漫画雑誌でお世話になっておりまして、「マスクをテーマになんか描いてー」とお声掛けいただいたことがきっかけです。自身のマスクにまつわる記憶を探った時に、愛想笑いに疲れてマスクをつけるようになった知人を思い出しまして。主人公スイ先輩の「目だけ笑ってればいいから」というセリフは知人の言葉をそっくり拝借しました。

――「ちょっと待とうよ、春虎くん」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか？

普段は糸目のスイ先輩が開眼する場面をぜひ見ていただきたいのと、1巻3話の足湯回は人生でいち

ばん楽しく描けたので推したいです。

――今作は単行本の２巻が4月1日に発売されたばかりですが、2巻での見どころや注目ポイントがあればお教えください。

2巻の6話で、いつも我慢しがちなスイ先輩が感情を爆発させるシーンがあるのですが、コミックスで加筆したページなので注目ポイントです。

――普段漫画を描かれる際に大切にしていること、意識していることがあればお教えください。

「ガラスの仮面」という漫画の『はじめに気持ちがあって、言葉と動きがある』ということばを常に心に留めています。私は登場人物の気持ちを置いてきぼりにしがちなので……頭だけで考えないように、彼らの建前でなく本音を見つけ出せるように気をつけてます。

――あめきりさんの今後の展望や目標をお教えください。

読者さまも自分も、心から楽しめる漫画を描きたいです。

――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

1話限りの読み切りから始まった「ちょっと待とうよ、春虎くん」がコミックスになり、続篇まで描かせてもらえたのは読者の皆さまのお声があったからです。お手紙をくれた皆さま、口コミで広めてくれた皆さま、読んでくれた全ての皆さま、本当にありがとうございます！