

横浜流星&安田顕&渡辺謙が見せた涙の名演に魅了される<べらぼう>

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。4月20日放送の第16回「さらば源内、見立ては蓬莱(ほうらい)」では、平賀源内(安田顕)が獄死。蔦重(横浜)、田沼意次(渡辺謙)らが流した涙が胸を打った。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎のひとつといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
蔦重に影響を与える“希代の天才”平賀源内役で安田顕、幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙が出演。語りを綾瀬はるかが務める。
蔦重、源内、意次が涙に濡れる展開に
第16回は涙なくして見られない展開になったが、劇中のいくつもの涙がそれを誘った。酒に酔って人を斬ったとして捕らえられるに至った源内と共に、意次、蔦重も涙を見せた。
源内のいる牢屋を密かに訪れた意次。何があったのかを問いただすが、幻聴があったことを訴えて夢か現実(うつつ)かと動揺する源内。意次は格子の隙間から源内の手を取って自分の頬に当て、「俺は、ここにいる。源内…、意次はここにおる」と言うと、源内は声を上げて泣いた。
その後、蔦重が書物問屋の須原屋(里見浩太朗)らと源内を救う嘆願のために意次の屋敷を訪れた。意次のそっけない態度を不審に思った蔦重が「田沼様は、どうお思いなのですか」と聞くと、牢に会いに行ったことを明かし「今のやつなら、やりかねぬ。それが、わしの見立てだ」と告げた。ただ、そこには幕府の内情を考えての決断による言葉で、真意ではなかった。
そこに、源内が獄死したとの知らせが飛び込んできた。
横浜流星、安田顕、渡辺謙の響き合う見事な涙の演技
その場にいた一同が息をのむ中、「まこと無念であった」と立ち去ろうとする意次。そんな意次に向かって、蔦重は「源内先生に死んでほしかったんじゃねえすか」「何かまずいこと握られてたんじゃねえすか!」と叫んだ。
意次は「察しがいいな。俺と源内との間には、漏れてまずい話など山ほどある。何を口走るか分からぬ狐憑きは恐ろしいからな」と言う。不可思議な言動が多くなっていた源内のことを世間では狐に取りつかれたとうわさが立っていた。
目に涙をためた蔦重は、たまらず「この忘八が!」とののしった。忘八とは、女郎屋の主人のことを指す言葉で、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌という8つの徳目を失った者のこと。幕閣にいる者に対しての暴言など許されないが、源内と意次の関係を知り、また多少なりとも意次と見知った仲である蔦重の心の叫びだった。
ただ、意次が悲しくないわけがない。蔦重たちがいる部屋を出て、側近の三浦(原田泰造)に蔦重が証拠として持ってきた源内の戯作原稿を焼き捨てるようにと手渡した。そこに書いてあったのは、“七ツ星の龍”と“源内軒”という人物による敵討ちの序の部分。“七ツ星の龍”とは、田沼家の家紋である七曜紋と、意次の幼名・龍助からとったと考えられた。次期将軍と目されていた家基の死に関係しているという意次への疑いを、戯作という形で晴らそうとしたのだ。
「源内…言うたではないか。お前のために忘れよと」と、つぶやく意次の目には涙が光っていた。
最後はまた蔦重の涙だ。だが、それは前に進むためのものでもあった。罪人の骸(むくろ)は引き渡されない。それを逆手にとって生きていると考える。「分かんねえなら、楽しいこと考える。それが俺の流儀なんで」と話す蔦重。
それを受けて、須原屋が源内の本を出し続けることで世に源内の心を生かし続けると語ると、たまらず泣き崩れたが、蔦重も源内がつけてくれた本屋の屋号「耕書堂」に込められた「書をもって世を耕し、この日の本をもっともっと豊かな国にする」ことを改めて誓うのだった。
それぞれの場面で見せた涙。横浜流星、安田顕、渡辺謙が役の思いをしっかりと込め、また互いに呼応し合う演技で、見る者の心を震わせる涙となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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