

レヴァークーゼンの試合後に起きた不可解な出来事…ドイツのファンの対応を解説<ブンデスリーガ熱狂塾>

堂安律選手ら日本人出場カードを中心とした「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」が、BS松竹東急(全番組無料放送・260ch)にて毎週日曜夜7時より放送中。本記事では、ドイツ在住歴もあるスポーツライター兼コメンテーターのミムラユウスケが、試合結果と向き合うファンの対応について語っていく。
チームが優勝を逃したタイミングで拍手を送ったレヴァークーゼンのファン
一度、考えてみてほしい。もしも、自分の愛するチームが優勝する可能性が遠のく試合を、目の前で見たとしたら、あなたはどんなことを思うだろうか。ひょっとしたら、そういうときにサッカーファンはブーイングを浴びせるものだと考えている人もいるかもしれない。確かに、“普通の”ファンであれば、ブーイングをしても不思議ではないシチュエーションだ。
しかし、ドイツには愛するチームが優勝を実質的に逃したタイミングで大きな拍手を送るファンがいた。それは、レヴァークーゼンのファンたちだ。昨シーズン、悲願の初優勝を飾ったのが、そんなレヴァークーゼンだった。
2月15日、彼らはホームに宿敵・バイエルンを迎えての天王山に臨んだ。この試合を前に首位バイエルンとレヴァークーゼンの勝ち点差は8点(勝つと3点もらえて、引き分けだと勝ち点1を分け合う)も開いていた。この試合を含めて、残り13試合。レヴァークーゼンが優勝の望みをつなぐには、負けはもちろん、引き分けでも苦しい。絶対に勝たないといけない試合だった。
しかし、結果は0-0の引き分けに終わった。にもかかわらず、試合後のレヴァークーゼンのファンは大きな拍手を送り、選手たちをたたえたのだ。一見すると、理解するのが難しいとされるこの状況が生まれた理由は2つある。
“最高レベルの守備を見せたレヴァークーゼン”と“ドイツのファンのカルチャー”
1つ目が、ブンデスリーガで最強の名をほしいままにしてきたバイエルン相手に最高のサッカーをしたからだ。バイエルンは1963年のブンデスリーガ創設以来、32回も優勝している。もちろん、歴代最多だ。優勝回数で2位に並んでいるのは、ドルトムントとボルシアMGなのだが、いずれも優勝回数は5回しかない。この事実を知れば、ブンデスリーガの歴史はバイエルンの歴史といっても過言ではないことがわかるはずだ。
そんなチーム相手に、レヴァークーゼンは過去最高の試合をした。そして、今回の試合でバイエルンに以下のような不名誉な記録を作らせた。
・バイエルンが試合の前半にシュートを1本も打てない初めての試合になった
・バイエルンが1試合を通じて打ったシュートがわずか2本で、これは過去最少となった
バイエルンの攻撃を全くと言っていいほどに沈黙させたのは、レヴァークーゼンが歴代のブンデスリーガのチームとして最高レベルの守備を見せたからだ。
もちろん、攻撃でも素晴らしいプレーを披露した。再三にわたって手にしたチャンスを作り、打ったシュートの合計はバイエルンの8倍にあたる16本だった。しかし、バイエルンの守備陣の奮闘に阻まれたり、決定的なシュートの場面でレヴァークーゼンの選手たちがミスを犯してしまったり、最後までゴールは決まらず、0-0の引き分けで終わった。片方のチームが圧倒的に攻めていても、ゴールが決まらずに引き分けに終わるというのはサッカーの世界ではしばしばある。
ただ、試合の内容としては歴代最強のバイエルン相手に、ブンデスリーガの歴史上最高ともいえるようなものだった。結果を残すことも大事だが、それほどの戦いを見せた選手たちがいたことが、レヴァークーゼンのファンとして誇らしかった。だからこそ、彼らは選手たちを称賛したのだ。
2つめの理由が、それがドイツのファンのカルチャーだからだ。日本に限らず、多くの国で、試合に負けたり、内容が伴わなかったりしたら、ファンたちはブーイングを浴びせる。
しかし、ドイツは少し違う。国内でもっとも熱狂的と言われるドルトムントのファンが良い例なのだが、一流と呼ばれるファンは選手たちを常にサポートする。だから、試合に負けたときにも、悔しさをグッとこらえて、次の試合にむけて顔を上げ、気持ちを切り替えるように、声援を送ることが多い。ドイツでは、熱狂的なファンほど、ブーイングよりもサポートすることを大切にする。
優勝を逃せば、選手や監督だけではなく、ファンだって悔しい。しかし、そこでブーイングをするのではなく、声援を送ったレヴァークーゼンのファンは、いかにもドイツらしい集団だった。そして、それは昨シーズン初めて優勝したことで“一流”の仲間入りを果たした選手や監督についで、ファンもまたドイツで“一流”の仲間入りを果たしたといえるのかもしれない。
文=ミムラユウスケ
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