

BSテレ東「猫の日」企画を支える熱量の根っこ 8年続けた先に見えてきた業界を超越する“猫好きの輪”

2月22日(土)にやってくる「猫の日」は、BSテレ東が『BSキャッ東』と社名を変更。まる1日かけて、猫にまつわる番組だらけの特別編成を放送する。8年目になる2025年の「猫の日」企画は、前週からBSテレ東の人気番組が猫にまつわる内容になるなど気合いの入りようが段違いだ。今回プロジェクトを引っ張る同局編成部の神山さん、鈴木さんに話を聞いたところ、当初の予想を超えて広がっている“猫好きの輪”と、猫への愛が起こした化学反応が明らかになった。
「かわいいニャングランプリ」を手掛ける雑誌「CREA」とのコラボ
――BSテレ東、「猫の日」2025年の担当である神山さんと鈴木さん、普段のお2人の役割や、今回担当することになった理由をうかがえますでしょうか。
神山:2025年は各番組がそれぞれに「猫の日」に合う企画を作っていきました。そしてそれに伴って編成や営業が「猫の日」企画の選定、宣伝、セールスなど、各番組の取組に紐づく活動をしていった形です。
良い意味で“通常スタイル”という感じですね。その中で僕と鈴木は、「猫の日」のタイムテーブルに関する編成を担当しています。
――雑誌「CREA」とのコラボはどういう経緯で決まったのですか?
神山:「今夜決定!かわいいニャングランプリ ~BS テレ東×CREA コラボ~」(2月22日[土]よる6:00~)はもともと社内の企画募集から成立した番組でした。猫の日に向けた番組を作るにあたって、テレビだけではなく雑誌などの紙媒体でも数多く猫の企画をやっている中で「テレビと紙媒体やWEB媒体とでコラボできないか」という企画案が出てきたのです。
「CREA」さんは以前より「かわいいニャングランプリ」を開催されていて、そういうコンテストなどの先駆けでもある雑誌。2024年にお声がけしたところ、興味を持っていただけまして「ぜひ、お互いに協力してやりましょう」と始まった企画です。
――番組の内容はタレントさんがMCやゲストでいらっしゃいますが、写真の募集は広く一般の方からということですね?
神山:そうです。「かわいいニャングランプリ」はもともとCREAさんの企画でしたので、結果の発表をBSテレ東でやるというニュアンスが近いですね。同番組は鈴木が担当しています。
鈴木:CREAさんの「かわいいニャングランプリ」は猫の写真を募り、部門ごとにグランプリを決めようという企画です。雑誌の企画なのでいつもは写真のみ募集しているのですが、今回はBSテレ東とコラボするということで初めて動画もOKにさせていただきました。
「この人も猫が好きだったんだ」キャスティングに見る猫好きの輪
――2025年編成で新たな取り組みというと、どんな点に注目するべきでしょうか。
神山:今回本当に新しいのは、この「かわいいニャングランプリ」。それと今回は22日になってすぐにアニメ「夏目友人帳 漆」が放送されます。「猫の日」番組のトップバッターとして、ニャンコ先生(※夏目友人帳に登場するキャラクター) のお力を借りたいということでBSキャッ東スペシャルサポーターに就任いただきました。
――タレントさんでは中川翔子さんのように毎年出演されている方もいらっしゃいますよね。さらに「この方も猫が好きなんだ」という新しいタレントさんも毎年新しく登場されています。
神山:2025年の編成で言えば、特に「かわいいニャングランプリ」に出演いただく中尾明慶さん、前田敦子さん、名取裕子さん、藤森慎吾さん…この4人の並びは、ほかではなかなか浮かばないと思います。
出演者の並びだけ見ると、何の番組なのかわかりませんよね(笑)。でも「猫」というキーワードがあると、こういう新鮮なキャスティングが可能になります。そこもまた「猫の日」ならではの見どころの1つかなと思います。
さらに「ネコにゃん ~子猫はじめて体験物語~」(2月22日[土]よる7:54~)は杉浦太陽さん、横山由依さん、高島礼子さん、小田さくらさんと…。
鈴木:高島礼子さんも、バラエティーに出演いただくのはレアですよね…。
――この日に出演したいというタレントさんもまだまだいっぱいいるでしょうね。
神山:いらっしゃると思います。タレント事務所からも「ウチにも猫好きのタレントがいますよ」というお声もいただくようになりました。本当にありがたいです。出演されたキャストさんに対して視聴者さんから「この人も猫が好きだったんだ」と驚く声も届きますし、反響は大きいのだなと。
鈴木:確かにここ数年で凄く盛り上がってきているなと思います。街を歩いていても、「猫の日」にちなんだ企画をやっているお店や企業の広告を見かけることが多くなってきた印象です。またやはりSNSで猫の写真や動画がバズることがすごく多く、「猫好きってやっぱり多いんだな」とここ数年間でさらに感じるようになりました。
8年目に見えてきた景色
――前週の2月16日からも猫にまつわる企画を各番組をやっていくという新たな取り組みもありました。
神山:そうですね。2月16日の「ねこにずむ」から始まって、メインの夜10時台の番組を中心として展開します。もともと似たような「猫の日」企画を盛り上げる施策はやっていたのですが、やはり番組ごとに濃淡がありました。しかしおかげさまで「猫の日」企画も回を重ねて、猫の番組に関わるスタッフも多くなりました。そこで今回は本当に各番組で知恵を絞って労力を割いて、“如何にして猫ネタをやるか”にパワーを注いでもらった次第です。
――「猫も快適に過ごせるスゴイ家を紹介」など、かなり力が入っているように見えます。
神山:“各番組がどれだけ猫の日企画を頑張ったか”というところも、見どころかもしれないです(笑)。
個人的に一番注目していたのは「マネーのまなび」の企画でした。本来は資産形成やライフスタイルなど金融に関する番組なんですが、今回は「猫関連の成長株」を扱うことに。スタッフがかなり頭を捻ってくれたようですね。
――「猫の日」企画は2、3年前から一気に広がった印象です。「猫の日」を手掛けてからの広がり方など、実感や手応えという部分ではどう感じていらっしゃいますか?
神山:同企画は2025年で8年目。「また今年も『猫の日』やるんだよね」という形で、新しい企画や番組がどんどん生まれています。潜在的な猫好きのスタッフも多く、「自分も何かしら係わりたい」という人がすごく増えたなと感じています。
社外では、コラボカフェや取材でお世話になった猫カフェさんにもチラシを置いてもらったりしています。そうした縁もあって、「今年もですよね?」といった声をかけていただくことが多くなりました。そうした声や動きを見ると「定着したな」という印象を受けますし、キャスティングしているときも同様に「今年もやるよね」といった声をいただきます。
――もともと「猫の日」はあったと思いますが、大々的に広めたのはBSテレ東さんなんじゃないかなと思います。
鈴木:自負してしまっていいのかわかりませんが(笑)。じわじわと。
神山:やり続けてきてよかったなと思います。
各番組の猫好きたちがノリノリで進めるから“熱量”が違う
――こうした番組をまたいで局全体を動かす企画は、部署やチームをまたぐ壮大な内容ということもあり、まとめるのも相当大変だったのでは…。
神山:もちろん過去には大きな苦労があったと思いますが、現在では各番組に猫へ大きな熱量を持っている方がいます。そのため、そうしたまとめ役としての苦労は特にありませんでしたね。「今年もやる?」というような形で、それぞれから声をかけてもらうくらいでして。
――トップダウンというよりは、提案にみんなが乗ったということでしょうか?
神山:夜9時、10時台にBSテレ東のオリジナル番組を並べられたのが、2024年からなんです。「マネーのまなび」「和田明日香とゆる宅飲み」「いまからサイエンス」「あの本、読みました?」「NIKKEI NEWS NEXT」「となりのスゴイ家」が帯として並べられるようになった関係で、2025年からは「猫の日」企画がやりやすくなったというのはあります。
BSテレ東のメインが夜10時台で、より自分たちの強みを使って大きな企画を盛り上げられるようになったのも大きいですね。「タテ」も「ヨコ」も出来るようになったという感じです。
――ちなみに、2026年以降の予定やアイデアなど、今後の猫の日の話はすでに出ているのでしょうか?
鈴木:社内的には、「当然毎年やるよね」と思っている人ばかりだと思います(笑)。無くなると思っている人はあまりいないのでは…。
神山:たしかに「オール猫感謝祭」も2024年くらいから、収録が終わったタイミングで「次、何をやりたい?」という話になりますね。その年の収録を終えた後から、もうすでに来年のアイデアが会話にのぼるんです。
神山:「ファッション通信」も編成側からではないんですよね。
鈴木:そうです。番組の方から、「今年2月22日なのでやろうと思います」と言って下さって。猫好きのスタッフの方が何人もいるのではないでしょうか(笑)
神山:そういう意味では、旗振りというよりもみんながそれぞれ、旗を振りたがるという感じでしょうか。
――こうした大きい企画ほど避けたがる人の方が多いのかと思いました。
鈴木:猫好きがそれだけ揃っています。
神山:僕らとしてはそうしたアイデアの交通整理をしていくのに終始すれば良いと。BSなので地上波と比べて人数が少ないなど、動きやすさという利点も上手く噛み合ったのかもしれませんね。
――最後にお2人から、2025年の「猫の日」企画についてひと言ずついただけますでしょうか。
鈴木:2025年の「猫の日」は平日ではなく、土曜日です。寒い時期ですし、みなさんがテレビの前に集まるのではと。今年の「猫の日」は朝から晩まで丸一日、猫に浸って欲しいです(笑)
神山:今年は各番組が足並みを揃えることができ、特に力が入っていたと思います。「猫の日」当日の番組はもちろん、17日から放送された「猫の日」企画を取り入れた番組たちの見逃し配信もぜひご覧いただければ幸いです。
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
Koki,、イモト眉メイクで激変 衝撃の声続々「ギャップすごい」「可愛い」モデルプレス
-
真矢ミキ、海外留学を発表「少し孤独になってみます」モデルプレス
-
自給自足チャレンジ!海辺暮らしYouTuberよもぎのライフスタイルにワクワク!らいばーずワールド
-
香里奈、誕生日を報告 金髪自撮りショットに反響「美人すぎ」「相変わらず美しい」モデルプレス
-
RIKACO、長男との2ショット公開で「58歳と30歳になりました」報告「カッコいい親子」「素敵」の声モデルプレス
-
「兄の話をする。伝えるべき話だった」松坂桃李“御上”、自身の壮絶な過去と隣徳学院に来た理由を生徒たちに語る<御上先生>WEBザテレビジョン
-
【もちまる日記】臭すぎる!?布団の中でおならをされた猫たちが・・・らいばーずワールド
-
関西ジュニア主演舞台「年下彼氏」開幕 Lil かんさい大西風雅らが見どころ紹介【コメント】モデルプレス
-
絢香、水嶋ヒロとの結婚16周年報告に祝福続々 親子ショットも公開「見せてくれてありがとう」「幸せが詰まってる」モデルプレス