癒し系父子を拾ってドタバタ子育てしながらドキドキさせられる青年の話が「登場人物全員かわいい」「2人のご近所さんになりたい」と話題に【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、WEBマンガマガジン「ガンガンONLINE」にて掲載中の特別読切漫画『米森さんちの二人パパ事情』を紹介する。作者のとのまろさんが、1月4日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、とのまろさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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行き倒れを助けた所からはじまる、ドタバタ子育てラブコメディ

実家の前に行き倒れていた売れっ子小説家・白彦と、彼が抱えていた赤子・珀陽を居候として受け入れた男性・米森。仕事に集中するとボロボロになってしまう白彦と2人で、ドタバタしながらも珀陽の子育てに奔走する日々を送っていた。

ブラック企業に新卒で入社した米森は、限界まで働いた後に実家に戻ってきた所で白彦と珀陽に出会う。無駄に強い色気…“ムダフェロモン”を漂わせる白彦と愛らしい珀陽との生活は、米森の傷ついた心に癒しをもたらしていた。「無気力だった頃がうそみたいにバタバタだ」という生活のなかにあっても、“役得”感まで感じているほどだ。

そんな日常の中、ふと米森が「カワイイなぁ」とつぶやきながら珀陽を抱いていると、それを見た白彦が米森の頭に手を乗せる。「うん、かわいい」と微笑む白彦のキザな言動と、色気あふれる彼のしぐさにドキっとしてしまう米森。なんとか「珀ちゃんがな!?」と返したものの、「君に対しても言ったつもり」と続ける白彦だったが…。

この2人の甘い漫画を読んだ人たちからは、「読切の先が見たい」「2人のご近所さんになりたい」「登場人物全員かわいい」「この空気感よすぎ」など、多くのコメントが寄せられている。

血縁はなくとも、たしかに描かれていた家族の絆

――本作は新米パパ2人で子育てをするという新鮮味溢れるストーリーでした。お話の発想の源はどこだったのでしょうか？

『かわいい赤ちゃんを思う存分描きたい』という願望が一番最初でした。その上で、血のつながりは無くても結ばれていく家族の絆も描いてみたいという気持ちが大きく、この漫画制作に至りました。

――本作では、白彦が子育てに苦戦しているところを米森が慣れた手つきでサポートするシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

ありきたりな事を言ってしまいますが全ページこだわりを詰め込んだので、じっくり楽しんでほしいです！珀ちゃんもですが、白彦も頭ボンバーしがちなのでそこも是非注目してみて下さい。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

お気に入りシーンは珀ちゃんがゲップをしてる場面です！どうしてもあの独特なかわいさと豪快さを入れたくて、制作中何度ネーム修正があっても執念で出し続けました。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

どの制作でも言い回しは一番時間をとって考えるようにしています。米森家の人々は優しい子達ばかりなので言動に棘が出すぎないよう気をつけました。

――白彦と甥っ子・珀陽が顔をスリスリしている時の表情から幸せな気持ちが溢れており非常に印象的でした。印象に残る場面を描くうえで大切にしていることはありますか？

見せ場は特に喜怒哀楽を魂を込めて描くようにしたいので一日の中で一番元気で気合が入っている作業開始時に作画するようにしています。

――今後の展望や目標をお教えください。

この漫画制作は私にとって新しい表現の形でした。この先もこういった新しい事に挑戦し続けていきたいです。ずっと言い続けているのですが、いつか自作に声をつけて頂くのが夢です!!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも応援頂いて本当にありがとうございます。背中を押してくれる貴方達が大好きです、これからも自分らしい作品を沢山作っていくので温かく見守ってもらえたら嬉しいです。