意思を持つぬいぐるみの”モフ太”が、会社員・チカを温めた方法が可愛すぎる…優しさあふれる漫画に反響の声「涙」「めちゃ癒しです」【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介は、書籍「モフ太 人生に疲れた会社員がモフモフのぬいぐるみに救われる話」(KADOKAWA)の作者・中恭さんの「あったか〜い」をご紹介。

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「モフ太」は会社員・チカが幼いころから所有しているぬいぐるみ。ブラック企業に勤めるチカは心も体も疲れ切っていた。そんなある日、仕事から帰宅すると玄関にチカを迎えるモフ太が立っていた…本作はモフ太とチカの心温まる作品となっている。

作者である中恭さんが1月12日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3,400件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では中恭さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

寝落ちしたチカにモフ太がとった行動が可愛すぎる…

チカは自宅で本を読んでいる途中に寝落ちしてしまった。そんなチカを心配して毛布をかけてあげるモフ太。しかし毛布が小さく、チカの足が出たままになっている。慌てたモフ太はチカの足の上に寝ころび、モフモフの体で自らを温めたのだった。その後チカが目覚めると、自分の足の上でモフ太が寝ている。モフ太の優しさを受けたチカは、今度は寝ているモフ太に毛布をそっとかけてあげたのだった。

本作を投稿したX(旧Twitter)には「めちゃ癒しです」「モフ太もチカちゃんも優しい」「涙」「モフちゃん、優しいなぁ」「人生辛すぎて最近このような可愛いイラストばっかり見てる」など癒された読者からの声が寄せられている。

「せめて創作の中では希望を見出せるような、優しい世界や夢のあるものを描きたい」作者・中恭さんに漫画への想いをインタビュー

――「モフ太」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

昔から漫画家になりたくて運良く学生時代にデビューできたのですが、その後はなかなかうまくいかず漫画を描かなくなっていました。就職後、会社員生活の中で漫画のオンライン講座を受講したことをきっかけに再び漫画を描き始め、そこでの卒業制作として描いたのが「モフ太」でした。ぬいぐるみが動くお話はいつか描きたいなとぼんやり思っていたのですが、描いてみると思いのほか筆が乗って、一気に出来上がったことを覚えています。自分にも昔から大切にしているぬいぐるみがいるので、その子が動いて話せたら幸せだろうなという子供の頃からの夢を漫画の中で叶えたいと思いました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

モフ太の表情は特にこだわっています。ぬいぐるみなので一見常に同じ表情をしているように思えるのですが、実は感情によってそれぞれ微妙に表情が変わっています。実際のぬいぐるみも、時によって表情が変わって見えることがあると思います。シンプルな目と口ですが、バランスが少し違うだけで全く違う顔になってしまうので、そのあたりはこだわって描いています。

――「モフ太」の中で特に気に入っているエピソードがあれば、理由と共にお教えください。

どれもお気に入りなので難しいですね…！本編以外なら、日常編の「ルーティン」です。

「チカちゃんが仕事に行っている間、モフ太は何をしているんだろう？」という読者の方のコメントから着想を得たお話なのですが、いろんなモフ太の姿は描いていてとっても楽しかったです。実際にご主人がいない間のぬいぐるみもこうやって過ごしているかもしれないと思うと夢がありますし、ご主人が帰ってきたときに喜ぶ姿も愛おしく、我ながらお気に入りのお話になりました。

――心が温かくなる作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。

そう思っていただけて嬉しいです！単純にそういうものが好きなんだと思います。現実は心温まる出来事だけでなく、悲しいことやどうしようもなく辛い出来事が起こってしまうこともあるので、せめて創作の中では希望を見出せるような、優しい世界や夢のあるものを描きたいという思いがあるのかもしれないなと最近気付きました。創作の中で自分の希望を叶えている部分もあると思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

今後もモフ太を描いてグッズを作ったりと、さらに多くの人にモフ太を知っていただけるよう活動していきたいです。直近の目標は、単行本がたくさんの人の元へ届くことです！

それと並行して、他の創作漫画やエッセイなど様々なものにも挑戦していけたらと思います。漫画を楽しく描き続けることができて、それを読んだ人が楽しんでくれることが何よりです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

エンタメが無限にある時代に私の作品を見つけてくださったこと、本当に嬉しく思います。

一度漫画を描くことから離れていた時期を経て、再び描くためにSNSで活動を始めたものの当初は見てくれる人がいるのか不安でしたが、皆様がくださる反応やコメントのおかげで、今後も描き続けたいと思うことができました。皆様のあたたかいメッセージにいつも励まされ、元気をもらっています。いつも本当にありがとうございます！これからも作品を楽しんでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします！