「テレビお久しぶり」

飲み会振る舞い後悔人生『永野&くるまのひっかかりニーチェ』/テレビお久しぶり#139

2025.02.14 19:00
「テレビお久しぶり」

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『永野&くるまのひっかかりニーチェ』(テレビ朝日系)をチョイス。

飲み会振る舞い後悔人生『永野&くるまのひっかかりニーチェ』

今週の『永野&くるまのひっかかりニーチェ』にて紹介された視聴者のお悩みが、あまりにも禿同(すっかり死語だが、私は激しく同意をしたいとき、この表現しか知らない)な内容であった為、是非語らせていただきたい。飲み会での振る舞い方の問題だ。他人を強めにイジったり、自虐をやたら言ったり、いつもより悪ぶってしまう自分に引っかかるという。もしかして私が投稿したのかなと思ってしまうくらい、とにかく禿同だった。飲み会の終わりにひとりで反省会が始まってしまうというのもまったく私だ。成人を迎えて10年近く、ずっとこの繰り返しで私は酒を生きている。

もちろん、細かい悪ぶり方はそれぞれ違うだろう。私の場合は、平気で嘘をついてしまう。嘘というか……思ってもいないようなことをあえて言ってしまうというか。「今、自分はこちらの立場を取ったほうが面白いだろう」みたいなことをおこがましくも考えてしまうのだ。この病理は、私が元来抱えている逆張り思考も手伝っているに違いなく、たとえば、飲み会の参加者のひとりが、髪を切ってイメチェンしていたとする。皆で「イイね!」「似合ってるね!」と褒めることになるだろう。そんなとき、私は、「そうかなあ?」「大袈裟じゃね?」などと言ってしまう。実際に似合ってるかどうかは関係なくて、ある意見がその場の大多数を占めた場合、私はいてもたってもいられなくなるのだ。空気に同調することができない。これも、「今、自分はこちらの立場を取ったほうが面白いだろう」の一端で、私はあくまでも悪気があって言ってるわけではなく、”いつもより悪ぶって”盛り上げようとしているつもりなのだ。

「過剰なイジリ」も、身に覚えがありすぎる。これも”悪ぶり”に通じるところで、人をイジって場を盛り上げるなんて不健全だとは思いつつ、極論、それ以外ないような気もしている。だからやってしまう。軽くならいいだろう。ただ私はやりすぎる。番組内でくるまの言っていた、飲み会終わりはスマホで動画なんかを見て脳に後悔をするスキを与えない、というのもわかりみが深すぎて禿同だ。飲み会終わりって、なにもできない。目を瞑って寝ようとすると、居酒屋での醜い自分を思い出し、棍棒を振り下ろした相手の血と顔が目に浮かぶ。だから、情報を入れて、上書きするしかない。不安や後悔は決して消えない。塗りつぶすのみだ。私の人生における、あらゆるアクティビティは、この上書きのためにある。

大袈裟な話になってしまったが、確かに、飲み会での私の振る舞いが、うまく作用する場合もある。しかし、ダメなときはまったくダメだ。私の悪ぶりで、人を傷つけてしまったこともある。この悪ぶりは、「ウケよう」という私のエゴがしっかり含まれているから、言い訳もできやしない。「次の飲み会ではなるべく黙っていよう」と考えても無駄だ。私の口は黙っていられない。うるせー口だなとキスで塞がれても、私は喋り続けるだろう。

■文/城戸

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