小田井涼平「自分の唾液で溺れそうでしたもん」南紀白浜温泉めぐり旅で出会った350年前の食べ物＜小田井涼平の温泉にゆこゆこ＞

2025.02.14 18:00

小田井涼平がMCを務める「小田井涼平の温泉にゆこゆこ」(毎週木曜夜8:00～9:00、BS10)。2月6日放送では、和歌山県の南部に位置する南紀白浜温泉で海を一望できる絶景風呂を堪能する。さらに魚市場でマグロショーを楽しみ、「自分の唾液で溺れそう」になる和歌山名物を味わった。

海の波しぶきが浴びられそうな絶景・崎の湯

和歌山県の南部に位置する南紀白浜温泉は、飛行機を使えば東京から約70分で着くというアクセスの良さが魅力の温泉地。年間300万人を超える観光客で賑わう一大リゾート地というだけあり、公衆浴場や足湯といったサービススポットが多くあることでも知られている。

しおりにしたがって小田井が向かったのは、岬の先端にある小さな温泉「崎の湯」。日本で最も古い温泉の1つで、1400年前の飛鳥・奈良時代から湯壺が受け継がれているという。小田井はしおりがオススメする“五感すべてで楽しめる白浜を代表する古湯”を味わうべく、さっそくと言わんばかりに風呂へ向かった。

露天風呂に到着すると、“自分の目線よりも海が上にある”と錯覚してしまいそうな景色に驚く小田井。それもそのはず、「崎の湯」は温泉から岩をいくつか隔てた先にすぐ海があるという大自然に囲まれた温泉なのだ。岩場に咲いている湯の花に目を楽しませてもらいつつ、いざ温泉へ。

しかし海の波が入ってきそうな距離感とは裏腹に、湯温は小田井が「あっ、あったかいねだいぶ。熱い、ちょっと、だいぶ熱いよ」というほど。芯から温まる露天風呂に、小田井は「ええわ〜」と体をリラックスさせるのだった。

海を背にして浸かり、海の音を聴きながら「大自然を満喫できるお風呂という意味では、これ以上のものはないでしょう」とうっとりした表情を浮かべる小田井。白浜の自然が育んだ貴重な湯処に、すっかり満足したようすだ。

350年前の酸味に溺れかける小田井

「ゆこゆこ」から次に提示されたオススメスポットは、紀州を楽しむ3種の湯。「季節の移ろいを感じられる温泉」と書かれた旅のしおりに、小田井はいかにも不思議そうな表情を浮かべる。想像もつかない温泉を見定めるべく、足を進めていく。

たどり着いたのは「天然温泉　長生の湯」。敷地内には誰でも無料で入れる足湯もあるなど、地元の人々からも人気が高い施設だという。趣深い木造りの内風呂を通って外にある露天風呂へ進むと、木々が生い茂る山肌がすぐ間近に見えた。

さまざまな種類の木を目で楽しめる露天風呂では、春に満開の夜桜を、初夏に爽やかな新緑を、秋は燃えるような紅葉を楽しむことができる。「季節の移ろいを感じられる」という案内どおり、目で楽しみながら入る温泉なのだ。

「ちょっととろみを感じます」と小田井が評するお湯は温度もちょうど良く、ほんのりと硫黄が香る。ゆっくりじっくりと体を癒やせるお湯を、「自分の息で湯気を揺らがせながら、ゆっくり入られる、そんなお湯な感じがしますね」と堪能した。

温泉のあとは、「350年前の〇〇が食べられる!?老舗店」と題されたスポットへ。350年前というとかなりの老舗で扱っている食材かと思いきや、行く先に見えてきたのは梅干し屋さん。店を発見した小田井は、「絶対そうやん！絶対梅干しやん！だって和歌山も～ほんま絶対そうや。梅有名やもん」と名推理をこぼしつつお店を覗き込む。

「みなべ梅干専門店　山崎屋」は、お店のなかに梅干しを漬けた樽が所狭しと並ぶ老舗。店主の山崎さんへ梅について聞いたところ、皮は薄く、タネが小さくて果肉が多いのが南高梅の特徴だと教えてくれた。南高梅は和歌山県みなべ町で400年以上に渡って生産されてきた伝統ある品種で、同店でも南高梅以外の品種は取り扱っていないそう。

小田井が話を聞いていたところ、大量の梅干し樽が並ぶ店内には一番古いもので“352年もの”があるという驚きの言葉が。江戸初期のもので、思わず「食べられるの？」と質問してしまう小田井に「美味しいですよ！」と山崎さん。実際に食べさせてもらったところ、小田井は思わずむせるほどの酸味に「めっちゃ酸っぱいコレ！あ～めっちゃ酸っぱいコレ！」と身震いする。

反射で唾液が出るのが健康に良いという山崎さんの説明を聞き、小田井はなるほどと納得顔。あまりの酸っぱさに「だって俺もう、自分の唾液で溺れそうでしたもん」とユーモアあふれるコメントで締めくくった。