「今年の漢字」読めない人が続出 「字が汚ねぇ」「重に見えた」生中継でコメント荒れるも…“意外な常識”
2024年に「今年の漢字」が発表され、5度目となる「金」が選ばれた。発表の生中継では、文字をめぐってさまざまな声が…。
2024年の「今年の漢字」が12日、発表された。筆でしたためられた文字に「読めない」の声が続出するなど、ネット上をザワつかせている。
今年は「金」
「今年の漢字」は、京都・清水寺の森清範貫主が、巨大な和紙に大きな筆を使って揮毫(きごう)。パリ五輪での金メダルラッシュに沸いたことや、政治の「裏金問題」等を反映し、「金」が選ばれた。
「金」の字は五輪開催年に選ばれることが多く、2000年、2012年、2016年、2021年に続いて今回が5度目となる。
「読めない」「壬?」
ところが、森貫主が文字をしたためると、SNSでは生中継を見ていた人から「読めない」「下手くそすぎ」「誰も読めん」「字が汚ねぇ」などコメントが荒れる事態に。
「あの書き方は金には見えない!」「最初は『重』に見えた」「なにこれ? 壬?」「毛?」といった反応もみられた。
一方で、「今年の漢字であるところの『金』、あまりに読めないと思ったら草書なのね」「草書なのかな?」「金には見えん! ってお声が多数だね。草書だから、そりゃそうよ」との指摘も。
“省略”して書くのが特徴
草書は漢字の書体の一つで、字画を大きく省略して書くのが特徴。文字ごとに決まった省略があるため、形を覚えていなければ読めないことも。楷書の書き方がほぼ一通りしかないのに対し、草書は何通りかの書き方があり、書家によって違いが出ることも多い。
森貫主は能書家として知られ、各地の石碑の揮毫のほか、大相撲の音羽山部屋の看板、長野県庁の特別室に飾られる書や、映画やテレビ番組の題字を手がけたことも。
以前に日本漢字能力検定協会の理事を務めていた縁から、1995年に始まった「今年の漢字」の揮毫を手がけている。
2021年の発表のときは...
Xでも、「最近の草書勉強の成果が出始めてるのか、今年の漢字の金がよめた」という人や、「草書読めなくても『これは草書? 行書?』くらいはわかれよ」とのツッコミが。
また、「『金』5回め、森貫主も書くの大変だったかもな?」「せっかく達筆の和尚さんが書いてはるんやから別の漢字も書かせてあげてー」「達筆で書いていただくのだから もっと、別の漢字が見たいな」という意見も。
ちなみに過去の揮毫を見ると、2021年の発表の際には、森貫主は楷書体で「金」としたためていた。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
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