8月の墓参り、絶対1人で行ってはいけない その理由が「どんな幽霊より怖い」と話題に…
「夏場の墓参りは1人で行くべきでない」という僧侶の警告が話題。まるで「天然のオーブン」のような環境で、熱中症になってしまう恐れも。
もうじきお盆シーズンに突入。少し時期をずらした墓参りを予定している人もいることだろう。
現在X上では、とある僧侶による「墓参りは1人で行かない方が良い」という警告と、その恐ろしすぎる理由に注目が集まっている。
墓参りは2人以上で、その理由は...
今回注目したいのは、長崎県大村市の僧侶・吉田武士さんが投稿した一連のポスト。
最初の投稿は「本当の話です。墓参りはできれば2人以上で行ってください。1人で行かないほうがいいです」という書き出しから始まり、「熱中症で動けなくなると、発見も遅れて危険です。お墓で命を落とす危険があります。お墓は日陰が少ないし、灼けた墓石、コンクリートで石窯オーブンです。久しぶりの墓参り、張りきって掃除すると時間も忘れやすい。休憩、水分、同伴者、お忘れなく。よろしくお願いいたします」と、真夏の墓地に対する注意喚起が続いていた。
さらに吉田さんは、熱中症が重症化しやすい高齢者がいるネットユーザーに対して「おじいちゃんやおばあちゃん、老齢のご両親がおられる皆さまにお願いです」と、よりいっそうの注意を呼びかける。
墓参りを「止める」のでなく...
「熱中症が危ないとはいえ、ご年配の方にとってお墓参りは生活の中での大切な習慣だったりします。無理に周りから『やめなよ』と止めることは難しいものです」と、続ける吉田さん。
そうした背景を踏まえた上で、「ご年配のご家族の方がお墓参りに行くときは同行したり、お墓参りに行く時間や場所を把握したり、電話で連絡をとれる状態を作ってあげたりしてください」「いずれにしましても、家族のコミュニケーションが大切です。『今度、お墓参りはいつ行く? 一緒に行かない?』と声をかけることを、ぜひやってみてください」と、呼びかけていたのだ。
お盆シーズン間近ということもあって一連のポストは瞬く間に話題となり、最初のポストは投稿から数日で1.5万件以上ものとリポストを記録したほど。
Xユーザーからは「霊的な話かと思いましたが、確かにその通りですね」「去年、おばあさんが熱中症で倒れて、救急車で運ばれていました」「お化けよりも、熱中症の方が怖い」など、驚きと共感の声が多数寄せられていた。
そこで今回は、吉田さんをはじめとする「お墓のプロ」の僧侶たちに、真夏の墓事情について、より踏み込んだ話を聞いてみることに。すると、これまで聞いたどの怪談よりも恐ろしい裏話が明らかになったのだ...。
墓石は「火傷しそうな熱さ」に...
じつは吉田さんも、過去に熱中症で倒れた人物を介抱した経験が。
当時の様子について、吉田さんは「8月上旬の午前、お寺の境内の墓地の一角で、70代くらいの男性がお一人で座り込み、グッタリとされていました」と振り返る。
どうやら男性は墓参りで草むしりなどをした後だった模様。吉田さんはすぐに救急車を呼び、経口補水液や氷などで応急処置を行うことに。幸い、男性の命に別状はなかったそうだ。
なお、真夏の墓地の気温については「墓石に触ると、火傷しそうな熱さです」「光沢のある墓石からの照り返しもあるので、相当な熱さだと思われます」とも説明しており、想像しただけで汗が噴き出てくるというもの。
そして、じつは墓地の「立地条件」にも、熱中症になりやすい要素が潜んでいたのだ。
「良い墓を建てたい」思いが裏目に...
続いては、吉田さんが推薦する墓石のプロ「石屋の山田」さんに、より踏み込んだ話を聞いてみる。
夏場の墓石について、山田さんは「炎天下の石は熱を保ちやすく、見た目では温度が全く分かりません。特に、黒い石などはかなり熱くなり、私たちが持つ場合も一度水で冷ましてから持たないと、火傷をする可能性があります」と、その恐ろしさを語ってくれた。
吉田さんもポスト内で触れていたが、山田さんも、こうした現象は「墓石」でなく「墓地」の環境にも大きな要因があると説明する。
曰く「墓地というのは日当たりが良いことが好まれるため、日影が少ない傾向にあります」とのこと。なるべく日当たりの良い場所にお墓を建てたい...と考えるのはごく自然なことだが、現代の夏の暑さでは、好立地が裏目に出てしまうのだ。
山田さんは「カレー坊主さん(吉田さん)も仰るように、お掃除に熱中するあまり、時間が経つのを忘れてしまう方も一定数いらっしゃいます。私としてはこれだけ夏が暑くなってしまうと、一番暑い時間帯の昼間でなく、夕方などのお参りを推奨させて頂いています」とも語ってくれた。
令和の夏の暑さは、もはや昭和の夏の暑さなど比較にならない気温の暴力。しかし、なまじ「過去の夏の暑さ」を知っている世代は、かつての夏の暑さを尺度にしてしまいがちである。
「夏の暑さ」に関する認識をアップデートするよう、身近な人々が注意を呼びかけたい。
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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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